ハンドボール女子のパリ五輪アジア予選が8月17日(木)、広島で開幕します。団体球技でパリ五輪内定の1番乗りを目指す日本のほか、韓国、中国、カザフスタン、インドが出場。総当たりで順位を決め、1位がパリ五輪出場権を獲得。2位は世界最終予選に回り、パリ五輪への可能性は残されますが激戦のため、アジア予選で決めたいところです。日本女子の48年ぶりとなる「自力による五輪出場」に立ちはだかる対戦国を紹介します。
第1戦・インド(8月18日14:00~)確実に勝ちたい相手
あまり情報はありませんが、以前よりは力をつけています。インドとの初戦は確実に取っておきたいところです。
第2戦・カザフスタン(8月20日14:00~)大型選手そろい威圧感
大きくて重たい選手がそろっています。ロングシュートと大型のピヴォットでシンプルに攻めてくるので、9mラインの外からのロングシュートが入りだすとやっかいです。サイズを生かしてピヴォットを2人置く攻め(ダブルポスト)も得意です。GKも面が大きく、威圧感があります。すべてに大きい分、機動力にやや欠けるため、日本は攻守の切り替えの速さで主導権を握りたいところ。伝統的にカザフスタン戦は競るので、内容よりも「結果がすべて」の割り切りも必要でしょう。
第3戦・中国(8月21日14:00~)サイズ生かしたシンプルな攻守
若くてサイズがあって、いつも「本気で強化すれば、アジアの脅威になる」と言われていますが、選手の入れ替わりのサイクルが早い印象です。とはいえサイズを生かしたシンプルな攻守は力強く、日本がロングシュートに手を焼く時間帯は必ず出てくるでしょう。その時間をどれだけ短くできるか。少々粗い相手に、退場者を出さずにクレバーに守れるか。「勝つ」というよりも「負けない」ハンドボールで挑みたい相手です。
第4戦・韓国(8月23日15:00~)世界的左腕を擁するアジア女王
アジアの女王は韓国。この図式は1988年のソウル五輪以来揺るぎません。日韓戦の通算成績は、日本の7勝2分58敗。日本が韓国との国際試合で勝ったのは、記録のうえでは2012年のジャパンカップが最後です。この時はお互いに若手を起用したため、フルメンバーでの勝利とは言えません。ガチンコ勝負で勝ったと言えるのは、2010年アジア大会が最後かもしれません。
ライトバックに世界的な左腕リュウ・ウニがいて、センターバックには日本でも活躍したイ・ミギョンがいます。このベテラン2人の圧倒的な「個の力」がありつつ、ここに重量級ピヴォットを絡めて得点を伸ばしていきます。
昨年12月のアジア選手権で日本と延長戦になった反省を踏まえ、元韓国代表のベテランを復帰させてくる可能性もあり、どういうメンバーでくるのか予断を許しません。
ただ昔と比べてDFがやや甘くなっている印象があるので、組織的なセットOFで崩していければ、勝機が見えてきます。あとはリュウ・ウニをどう守るかに尽きます。
ペンスポでは日本戦を中心に、以下のページで特報します。
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