まさに「完勝」だった。2024年1月3日~4日に行なわれた第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は往路を大会新記録で制した青山学院大が、復路も6区からフィニッシュまで後続を突き放す独走の展開に持ち込み、2年ぶり7度目の総合優勝を果たした。連覇を狙った優勝候補の駒澤大学を6分以上突き離し、総合タイムは10時間41分25秒の大会新記録。青学大が第98回(2022年)に記録した現コースでの最高タイム(10時間43分42秒)を2分17秒も塗り替えた。
マラソン換算タイム「2時間04分39秒85」
このタイムがどれほどすごいのか。私も取材でお世話になった国際陸上競技統計者協会(ATFS)会員で陸上競技ジャーナリスト&スタティスティシャン(Statistician)の野口純正さんが興味深い「ものさし」となるデータを自身のフェイスブックで公開していた。
以下はその抜粋だ。
これまでの大会記録「10時間43分42秒(2022年/青学大)」は、「1km平均2分57秒90」。
マラソンのタイムに換算すると、「2時間05分06秒47」。
今回の青学大の「10時間41分25秒」は、「1km平均2分57秒27」で、マラソン換算タイムは「2時間04分39秒85」。
マラソンの日本記録(2時間04分56秒/鈴木健吾/2021年)を上回ることになった。
野口純正さんのFacebookより
箱根駅伝でタスキをつないだ青山学院大の10人の平均ペースが、男子マラソン日本記録を上回ったというのは実に興味深い。しかも標高差800m以上の特殊区間、山登りの5区を含めてである。完全分業制の「箱根駅伝」の青山学院大と1人で走る男子マラソン日本記録のペース比較は、青山学院大に軍配が上がったというわけだ。ミスのない駅伝で青山学院大がマークした驚異的な大会記録の価値を改めて思い知る。
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コメント一覧 (2件)
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