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【陸上】朝原宣治さんら50代日本勢、4✕100mリレー世界新。アジアマスターズ

朝原宣治さんら50代日本勢 4✕100mリレーで世界新 アジアマスターズ
朝原宣治さんのXより
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陸上ファンなら先週駆け巡ったこのニュースに勇気づけられた人も多いのではないか。2023年11月12日、フィリピンのニュー・クラーク・シティで開催された陸上のアジアマスターズ選手権での快挙だ。男子100m元日本記録保持者、2008年北京五輪男子4✕100mリレー銀メダリストの朝原宣治さん(51)ら日本男子がM50クラス(50~54歳)の4✕100mリレーで44秒42の世界新記録を樹立した。走順は1走=寺下健治、2走=朝原宣治、3走=譜久里武、4走=赤堀弘晃。2009年に米国がマークした44秒47の従来の記録を14年ぶりに更新した。

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勘違い、予定とは違う走順…でも世界新

2走を務めた朝原さんは自身のXで「世界記録出ました!」「アクシデントを乗り越えての記録樹立です」と報告した。関係者によると、11日に大会事務局に提出したエントリー書類で走順が確定。別途、走順の書類を提出する機会があると勘違いし、練習していたオーダー(走順)とは違う順番でバトンをつなぐことを余儀なくされた。それでも圧倒的な走力で力の違いを見せつけ、世界新記録につなげたという。しかも、3走の譜久里は9日の100mで肉離れをしたばかりだった。

「マスターズ陸上」は5歳ごとに競技クラスが分かれる。日本マスターズの大会には、満18歳以上であれば出場可能だが、世界マスターズ陸上競技選手権大会、アジアマスターズ陸上競技選手権大会等は、満35歳以上が参加資格となる。

朝原さんのXより

30年以上世代をリードする朝原さん

朝原さんは兵庫県立夢野台高校入学後に本格的に陸上競技を始め、高3では当時専門の走り幅跳びで全国インターハイを制覇した。スプリンターとの二刀流となり競技の幅を広げた同志社大時代の21歳には、1993年東四国国体100mで10秒19の日本記録(当時)をマークした。それ以来、約30年に渡ってその年代の世界水準の競技力を維持している稀有なアスリートだ。

ペンスポ編集長の原田が新聞社スポーツ記者のころ、同い年のアスリートとして、尊敬のまなざしで取材していた。デスク時代には世界陸上での「朝原宣治の目」という紙面解説を担当した。同学年にはシドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんがいる。

甲南大学女子4✕100mリレーとほぼ同タイム

このほど朝原さんらM50クラス4人がマークした44秒42の世界新記録をみて、連想した記録がある。日本選手権リレー女子4✕100mで2連覇し、今年9月の日本インカレ予選で日本学生記録に0秒01差に迫る44秒52をマークした甲南大学の4継女子だ。その差0秒1。アラフィフの世界一男子と国内最強女子の4×100mリレーはほぼ互角のタイムというのは実に興味深い。実現は難しいが、ぜひ直接対決を見てみたくなった。

日本陸上競技連盟Xより

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