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【プロ野球】阪神、18年ぶりリーグ優勝目前。9月14日にも甲子園・巨人戦でV

阪神公式YouTubeチャンネルより
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プロ野球の阪神タイガースが、18年ぶりのセ・リーグ優勝に突き進んでいる。9月は負けなしの9連勝で、1シーズン3度目の9連勝は球団初。優勝マジックは2023年9月12日終了時点で「3」となった。最短であす14日の甲子園(巨人戦)で優勝が決まる。

目次

最速14日にセ制覇:阪神2連勝なら広島1勝1敗以下

阪神が9月14日に優勝を決める条件を整理すると、以下のようになる。

①阪神が13、14日の巨人戦で2連勝した場合
→広島がヤクルト戦で1勝1敗以下なら阪神優勝

②阪神が13、14日の巨人戦で1勝1敗の場合
 →広島がヤクルトに2敗、DeNAが中日に1勝1敗以下なら阪神優勝

3割打者いなくても 得点リーグ1位

打線は9月11日現在、チーム本塁打が69本とリーグ5位。打率3割越えの打者はいない。それでも495得点はリーグ1位。森下、大山、佐藤輝とフレッシュなクリーンナップを中心に、外国人ノイジー、ミエセスの献身や、代打起用もはまり、日替わりでヒーローが出る勢いがある。投手陣もチーム防御率はリーグトップの2.65。ここまでよく踏ん張ってきた。

マジック点灯後V逸 阪神は2度経験

今シーズン3度目の9連勝を決めた阪神のこの勢い。しかもM3なら、最速の9月14日の優勝は持ち越したとしても、今週中の優勝決定は固いだろう。ただ、阪神ファンにとっては縁起でもないが、過去に阪神は優勝マジック点灯後、2度優勝を逃している。

1度目は2008年の第1次岡田彰布監督時代の5年目。7月22日に2位・巨人に11.5ゲーム差をつけてマジックが点灯したが、9月に巨人に追い上げられ2ゲーム差をつけられ優勝を逃した。

2度目は2010年の真弓明信監督の2年目。中日、巨人と終盤まで優勝争いを展開。9月26日に阪神にマジック8が灯ったが、10月1日に中日に優勝をさらわれた。

マジックとは 「他のチームの試合結果に関わらず、あと何勝すればリーグ優勝が決まるか」を表す数字。正式には「マジックナンバー」。短縮して「優勝マジック」「マジック」と呼び、「M」と表記されるケースが多い。マジックは1〜2ずつ減っていき、マジック「0」になれば優勝決定。

大阪府の吉村知事「戎橋から飛び込まないで」

M3を受けて地元はもう「優勝」ムードだ。兵庫県西宮市の甲子園口にほど近い、すずらん通り商店街には、もう間違いなしとの判断で「優勝」の旗25本がもうすでにはためき、優勝記念セールの準備が着々と進んでいるとNHKが伝えている。

一方、大阪でも阪神が優勝した場合、ミナミの道頓堀を中心に多くのファンが押し寄せることに警戒感が増している。2003年のリーグ優勝時には道頓堀の戎橋から5千人以上が川に飛び込む騒ぎとなり、1人が死亡、複数のけが人が出た。

大阪府の吉村洋文知事は9月12日、自身のX(旧ツイッター)を更新、異例のコメントを公開した。

「阪神がアレでソノ日が来ても、道頓堀川には飛び込まないで下さい。危険です。過去に死亡事案も発生してます」と注意を呼びかけた。その上で、「メディアの皆様も、中継で『今、飛び込みました!』とかはやめて下さい」と警鐘を鳴らした。

大阪府警察本部も阪神優勝の夜は、DJポリスを含めた1300人の態勢で雑踏警戒にあたるとしている。

20年前、岡田阪神1年目を取材

ペンスポ編集長の私、原田は20年前、阪神の監督に就いたばかりの岡田彰布監督を取材している。2003年オフ、星野仙一前監督が健康の問題で監督を退いたのを受け、後任として一軍監督に就任したのが岡田監督だった。

私は当時、朝日新聞高知総局の記者として、阪神の高知・安芸秋季キャンプで密着取材し、高知県版で「岡田阪神・秋の陣」という連載を組んだ。岡田監督の早大の後輩、鳥谷敬のドラフト1位での入団も決まり、高知の田舎町は大いに沸いていた。

キャンプ取材と言えば、スポーツ新聞を中心とした「番記者」の独壇場だが、一般紙の、しかも地方記者だった私が囲み取材で質問をした時にも岡田監督はしっかり目を見て答えてくれたことを記憶している。その後、私はスポーツ部に異動して、ソフトバンク、広島、阪神を担当。思い返せば、2003年の安芸キャンプがプロ野球取材のスタートだった。

岡田監督は「選手の個性や性格、役割に応じて、接し方やかける言葉の選び方を変えている」と聞いた。

「優勝」と直接言葉にせず「アレ」という隠語で、選手に余計な重圧をかけない配慮も岡田監督流だ。

岡田監督が現役時代から馴染みの秋季キャンプ地、高知県安芸市でも早々と祝賀ムードが高まっているようで、市役所には8月下旬から独自の優勝マジックボードが設置されているとか。岡田監督を「名誉市民」に推す声まで上がっているそうだ。

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