サッカーのFIFAワールドカップ2026のベスト8が出そろいました。今大会から出場国が48カ国に拡大されたことで試合数が従来の64試合から104試合へと大幅に増加しました。その大会もいよいよ大詰め。3位決定戦を含め、残りは8試合です。決勝進出チームは合計でグループリーグから全8試合を戦う必要があり、選手の肉体的・精神的負担が心配ですが、これまで本大会への出場が難しかった地域や小国にチャンスが与えられたことは大会をよりグローバルで、スリリングなものにしました。ここまで特に印象深かったのが、アフリカ大陸の西の島国カーボベルデ(Cabo Verde)の大健闘です。
| ベスト8の試合 | 日時(日本時間) |
|---|---|
| フランス vs モロッコ | 7月10日(金) 05:00 |
| スペイン vs ベルギー | 7月11日(土) 04:00 |
| ノルウェー vs イングランド | 7月12日(日)06:00 |
| アルゼンチン vs スイス | 7月12日(日) 10:00 |
初出場、前回王者アルゼンチンに肉薄
カーボベルデ代表は、初出場となったワールドカップの1次リーグで、強豪スペイン(0-0)、古豪ウルグアイ(2-2)、サウジアラビア(0-0)を相手に3戦全試合を引き分け、無敗(勝ち点3)の2位で決勝トーナメントへ進出するという大躍進を遂げました。そして世界をさらに驚かせたのが、決勝トーナメントでの前回王者アルゼンチンとの死闘です。
リオネル・メッシらに先制・勝ち越しを許しながらも、粘り強い組織守備からとシドニー・ロペス・カブラルらのゴールで2度も追いつき、延長戦へと持ち込みました。 延長後半にオウンゴールにより2-3で惜敗したものの、40歳の守護神GKヴォジーニャを中心とした勇敢な戦いぶりは「今大会最大のサプライズ」として鮮烈なインパクトを残しました。「枠を広げると大会のレベルが落ちる」という批判に対し、人口約50万人の小さな島国が世界のトップと互角に渡り合った試合は、間違いなく最大のサプライズであり、今大会のベストゲームの一つでした。
多彩なスポーツで躍進
そんなカーボベルデは近年、サッカー以外のスポーツでも国際的な実績を挙げて名が知られる国になってきています。2024年パリ五輪のボクシング。男子51キロ級で、ダビド・デ・ピナ(David De Pina)選手が銅メダルを獲得しました。これはカーボベルデがオリンピックに参加して以来、史上初の五輪メダルでした。
その前年2023年FIBAバスケットボール・ワールドカップには「大会史上最少の人口の国」として初出場を果たしています。1次リーグではベネズエラから歴史的なW杯初勝利を挙げ、日本代表とも順位決定戦で対戦(日本のパリ五輪出場が決定した試合)し、日本のスポーツファンにも強い印象を残しました。

日本には大使館がなく、直行便もありませんが、将来行きたい国リストに加えました。
カーボベルデ(Cabo Verde)北西アフリカの西沖合に位置する群島によって構成される島国。10の島(うち9島が有人)と8の小島からなる。総面積は4033平方キロと日本の滋賀県程度。「カーボベルデ」はポルトガル語で緑の岬の意味。首都はプライア。15世紀にポルトガル人が到達するまで無人島で、奴隷貿易の中継地として発展した。1975年にポルトガルから独立。ヨーロッパとアフリカの文化が融合した独自の「クレオール文化」が息づく。温暖な気候で農業(サトウキビ、バナナなど)、漁業(マグロなど)が基幹産業。オリンピックはアトランタ大会以降、夏季五輪に毎回選手を派遣しており、2021年東京五輪には新体操にMarcia Alves Lope、競泳にTroy Pinaが出場した。
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