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【バドミントン】古賀穂、LA五輪へ勝負のサイパン14泊。国際大会初戦へ

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プロバドミントンプレーヤーの古賀穂です。

ようやく、この時が来た。いまそんな思いでいます。

きのう2025年8月4日未明、日本から空路で3時間半のサイパンに到着しました。

8月5日から、ここサイパンで2週にわたって行われる国際バドミントン連盟(BWF)主催の2大会、CROWNE PLAZA ノーザンマリアナスオープン(8月5日~10日)とCENTURY INSURANCE サイパンインターナショナル(8月12日~16日)の男子シングルスに出場します。人生初めてのサイパン。勝負の14泊15日です。

目次

ICでコンスタントに勝っていく

この春にNTT東日本を退社し、プロ宣言をして数か月。2028年ロサンゼルス五輪出場、そして男子シングルスで日本勢初のメダル獲得を目指すと決めて活動してきましたが、そのオリンピックレース(代表選考)につながる国際試合の初戦、そして第2戦にいよいよ挑みます。本当に待ちに待った瞬間。ようやく試合に出られるという思いがあふれてきて、武者震いがします。

ここ数年世界ランキングポイントを獲得できる大会にコンスタントに出場できていなかったこともあり、現時点で自分が出場できる大会は限られています。今回、サイパンで出場する2大会は、BWFの格付け的には、世界選手権などのメジャー大会(グレード1)やジャパンオープンなどのBWFワールドツアー(グレード2)より下位のグレード3にあたるインターナショナルチャレンジ(IC)の大会ですが、成績によって、世界ランキングポイントが獲得できます。

バドミントンでは、同じ場所でしかも2週連続で同じグレードの大会が開催されるのはめずらしく、サイパンでの2大会で結果を残せば、短期間に効率的に世界ランキングポイントが獲得できるメリットがあります。古賀穂のROAD TO LA 2028(2028年ロサンゼルス五輪への道)は事実上、ここがスタートラインです。

64選手のトーナメント、6連勝で優勝へ

サイパン出発前日、取材に応じる古賀穂選手。mintonの「メンタル」の文字入りTシャツがお気に入り=minton:藤井朋子撮影
サイパン出発前日、取材に応じる古賀穂選手。minton「メンタル」の文字入りTシャツがお気に入り=minton撮影

あす8月5日(火)に開幕するCROWNE PLAZA ノーザンマリアナスオープンの男子シングルスは64ドロー(64選手参加)のトーナメントです。日本選手も多く、自分以外には日本代表で昨年の全日本総合選手権準優勝の武井凛生選手(22)ら力のある7選手がエントリーしていて、気が抜けません。現状、世界ランキングポイントがない自分はシード選手ではなく、優勝するには火、水、木、金、土、日と6試合連続で勝ち続ける必要があります。

今回のIC(インターナショナル・チャレンジ)で獲得できる世界ランキングポイントは優勝(4,000)、2位(3,400)、ベスト4(2,800)。2大会合わせて最低でも6,000ポイント獲得を目標にしています。海外遠征でコンスタントに優勝もしくは、上位に食い込んでポイントを積み上げることで、ランキングを維持し、よりグレードの高い試合への出場も可能になります。そしてロサンゼルス五輪のオリンピックレース(五輪選考)が始まる2025年春の時点までには、世界ランキング30位程度に相当する45,000ポイントにまで積み上げる必要があります。(下に記事が続きます)

2回戦で韓国の新鋭と激突

CROWNE PLAZA ノーザンマリアナスオープンの1回戦の相手は地元北マリアナ諸島の17歳、ジョン・ポール・チューター・デロス・レイズ選手。そこを突破すれば2回戦では5月のルクセンブルク・オープンで武井凛生選手を3回戦で(2-0)下して優勝した韓国の21歳、伸び盛りのYOO Tae Bin選手と当たります。簡単な相手ではありません。先を見すぎるとうまくいかないことが多いので、まずは確実にここを突破したいですね。1ラリー1ラリー、1試合1試合という感じでコツコツ、勝ちを重ねていきます。

険しい道も乗り越える

今春のプロ宣言以降、所属チームがある長野はもとより、熊本や東京・NTC、母校の早稲田大などでしっかり練習を積んできました。フィジカルトレーニング、体のケアも継続してできていて、コンディションは万全です。最近はプレーの幅、対応の幅、引き出しが増えてきたとも感じています。サイパンでの滞在は大会主催者のオフィシャルホテルなので安心ですが、万一のためにお湯を注げばすぐに食べられるアルファ米も持参しています。どんな状況にも対応できるように一戦一戦、準備しながら、3年後のロサンゼルス五輪までの道をしっかり乗り越えていきます。

次回のROAD TO LA 2028では、サイパンでの2戦のあとに挑戦予定のアフリカ、欧州遠征のプランについてお話しできればと思います。(本人談、つづく)

古賀 穂(こが・みのる)プロバドミントンプレーヤー。1996年9月30日生まれ、福岡市出身。13歳で親元を離れ、福島の富岡第一中、富岡高校で技を磨き、早稲田大を経て、6年間所属したNTT東日本を2025年春に退社。男子シングルスで小、中、高校、大学、社会人の各世代で日本一に。2013年アジアユースゲームズでは山口茜と組んで混合ダブルスの金メダルを獲得した。2028年ロサンゼルス五輪バドミントン男子シングルス出場を目指し、日本男子として初となるメダル獲得を狙う。166センチ、左利き。AC長野パルセイロ・バドミントンクラブ所属。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

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