ハンドボールの唯一の専門情報誌「スポーツイベント・ハンドボール」が休刊することが2025年3月2日までにわかった。アジア女子選手権を制した日本女子代表(おりひめジャパン)が表紙を飾る現在発売中の2025年2・3月合併号(1月31日発売)がラストの出版となり、それ以降は休刊する。関係者によると、読者の減少やコストの増大などが休刊決定に至った理由といい、「スポーツイベント・ハンドボール」を発行する株式会社スポーツイベントは明日3月3日、休刊を正式に発表する。
1977年創刊、国内外の情報網羅
「スポーツイベント・ハンドボール」は1977年の創刊以来、半世紀近くにわたり、国内外のハンドボール情報を網羅し、競技者やファンに愛されてきた。五輪や世界選手権から、海外リーグ、日本リーグ(リーグH)、大学、高校、中学生世代の地域大会までカバー範囲は広範に渡った。
記事やインタビューの内容は選手たちの頑張りに寄り添うものが多く、批判や辛口記事は少なめ。競技愛にあふれた記者が記事を書き、写真を撮ってレポートする誌面は、選手たちのモチベーションにもつながっていた。1冊1,320円。数年前、インターハイで優勝したある関東の高校の祝勝会に筆者が参加した時には、その特集が掲載された「スポーツイベント・ハンドボール」が100人以上の参加者全員に配られた。
2017年7月には都内で「スポーツイベント・ハンドボール」の創刊40周年記念パーティーが開かれ、筆者も参加した。その前年のリオデジャネイロ五輪では団体球技で唯一、男女ともに出場を逃したハンドボールだったが、大勢の関係者が創刊40周年を祝い、競技の普及、発展に期する「スポーツイベント・ハンドボール」への期待の声が上がっていた。
それから8年。男子ハンドボール日本代表(彗星JAPAN)は2024年8月のパリ五輪で36年ぶりに自力で出場権をつかんで出場し、本番でも欧州の強豪国相手に奮闘した。関係者は「そのパリ五輪の機運を、雑誌の存続につなげられなかったのは残念だ」と話した。
スポーツ専門誌の休刊、廃刊はここ数年、断続的に続いており、卓球専門の月刊誌「卓球レポート」が2018年3月に休刊。ベースボールマガジン社の「ボクシングマガジン」「近代柔道」「ソフトボールマガジン」は2022年7月に休刊した。
お待たせました✨ 『スポーツイベント・ハンドボール2025年2・3月合併号』発売です👏
— スポーツイベント・ハンドボール編集部 (@spoeve_handball) January 31, 2025
特集は #アジア女子選手権 #日本選手権 U-15 #ジュニアセレクトカップ
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