日本ハンドボールリーグ女子・三重バイオレットアイリスの2023-2024シーズンのキャッチフレーズは「カチニコダワレ」。勝ちとチームの存在価値の両方を追い求め、シーズン終盤には8連勝しました。取材する私は今シーズンも肉にこだわり、三重バイオレットアイリスの本拠地・AGF鈴鹿体育館周辺で食べ歩きました。近鉄白子駅から体育館まで徒歩15分。観光要素はありませんが、必要なお店がコンパクトに揃っています。ホテルと体育館の往復に肉がプラスされれば、楽しみがグッと広がります。今シーズンはプレーオフを残すのみとなりましたが、新たなシーズン、新たな肉へ向けて、みなさんも今から計画を立ててみてはいかがでしょうか。
コンフォートホテル鈴鹿のソーセージ
AGF鈴鹿体育館は、近鉄の白子駅から徒歩15分ほど。白子駅周辺にはいくつかホテルがあります。そのうちのひとつコンフォートホテルは、全国どこでもおなじみのビジネスホテル。無料朝食のソーセージは水準以上のクオリティです。朝食でブヨブヨのソーセージを食べて、一日の始まりでガッカリしたくない人は、コンフォートホテルを予約するといいでしょう。ホテルの実力はソーセージの質で決まります。
コンフォートホテル鈴鹿:三重県鈴鹿市白子駅前14−26
「肉のかねまさ」ソーセージも絶品
白子駅から右に曲がってしばらく直進すると、左手に「肉のかねまさ」があります。鈴鹿では有名なお肉屋さんで、ホルモンがおいしいのは前回で紹介済みです。今回はチーズ入りのソーセージに挑戦してみました。100グラム320円で、4本買うと646円でした。1本あたり約50グラム(160円)になります。なかなかの高級ソーセージですが、食べてみればそのよさがわかります。まずチーズが濃厚です。安いチーズかまぼこと違って、ちゃんとチェダーチーズの味がします。そして肉感がたまりません。加工肉ですが、ちゃんとした肉を食べている満足感があります。チーズの脂と肉の脂が溶け合って、口のなかで弾けます。皮もしっかりしているから、パキッ、プリッと肉汁と脂が飛び出します。最初のひと口はやけどに注意。
チョリソーが5本で350円ぐらいだったので、「こっちの方がお得でしたかね?」と店員さんに聞くと「色々試してくださいね」と返されました。はい、次はノーマルの自家製ソーセージにチャレンジしてみます。「肉のかねまさ」は三重バイオレットアイリスを応援していて、2022年度のシーズンには三重バイオレットアイリス公認のレトルトカレーを作っていました。2023年春まで在籍していた小林紗加がアルバイトしていたこともありました。今年も店頭にチームのポスターを貼っています。三重バイオレットを応援するお店を巡る「聖地巡礼」では欠かせない場所です。(下に記事が続きます)
肉のかねまさ
住所:三重県鈴鹿市南江島町12-24
電話:059-386-0249
営業時間:9時30分~18時。毎週水曜日と第三火曜日定休
甘い物も食べよう
肉ばかり食べていると飽きるので、たまには甘い物も食べましょう。体育館に近づくと「ドミニク・ドゥーセの店」があります。ここはカヌレが名物のようです。小さいのと大きいのがありますが、どうせ買うなら大きい方を食べましょう。大きい方が、カヌレのなかの白くてふっくらした部分が楽しめます。小さいと、最初から最後まで外側のカリカリを食べているような感じで、もっちり感が味わえません。チョコケーキもずっしりしていて、手土産で喜ばれました。
ドミニクドゥーセの店 鈴鹿本店
住所:三重県鈴鹿市南江島町17-30
電話:059-388-2492
営業時間:月~土曜日 9時~19時 日曜日・祝日 8時30分~19時(臨時休業あり)
ハンドボールファンは「シャトレーゼ」が好き
さらに体育館に近づくと「シャトレーゼ」があります。全国どこにでもある、安くておいしいお菓子屋さん「シャトレーゼ」。今さら紹介するなんて、食べログの上位に牛丼屋がくるみたいかもしれません。でも待ってください。古いハンドボールファンは、かつてシャトレーゼが女子のハンドボールチームを持っていたことを忘れません。GK村山みどりや技巧派左腕の早船愛子など、日本代表選手も輩出しています。ちなみに早船は、現役生活の最後に三重バイオレットアイリスでプレーしました。ハンドボールファンは単なるお菓子好き以上に「シャトレーゼ」という言葉に敏感なのです。
シャトレーゼ白子店
住所:三重県鈴鹿市中江島17-13
電話:059-388-0688
営業時間:9時30分~20時30分
(下に記事が続きます)
AGF鈴鹿体育館で「カチコダ弁当」
三重バイオレットアイリスの公式戦がある日は、キッチンカーがにぎわいます。また2023年度のシーズンでは、体育館内で「とんかつ和とん」のお弁当が850円で販売されていました。チーム公認のオフィシャル弁当で、ヒレカツ、味噌カツ、野菜ロールカツなど、試合ごとに違った揚げ物が楽しめます。個人的にも「好きな物しか入っていない」弁当なので、とても助かっています。揚げ物とソースで、おいしい白米をかきこむ。そこにキャベツが少しあればいい。適量だから、胃もたれで試合に集中できないなんてことはありません。試合前にひとつ食べて、帰りの近鉄特急でもうひとつ食べる、といった楽しみ方もできます。
お弁当の包みに出ている5人は、左上から時計回りにキャプテンの林美里、山口眞季、飯塚美沙希、横田希歩、菊地美羽です。林キャプテンが引退するので、新しい年の「お弁当選抜」は、また違ったメンバーになるのでしょうか。体育館近くの「和とん」の店舗に行けば、岩見佳音GKコーチの現役時代のユニフォームが飾られています。おいしい店をよく知る岩見コーチイチオシのお店です。
とんかつ和とん
住所:三重県鈴鹿市中江島町19-38
電話:059-389-7787
営業時間:11時~21時。食材がなくなり次第、終了。水曜日定休。
スーパー「ぎゅーとら」串の宿題もクリア
三重のスーパー「ぎゅーとら」は名物のカツ丼だけでなく、ぎゅーとらミンチ串なる物も販売しています。ミンチカツを棒状にして串に刺し、甘辛いソースをかけた代物です。ソースは味噌カツみたいな味を想像していたら、かなり違いました。甘酢あんかけに近い感じで、中華の肉団子をさらに揚げたようなテイストでした。他では味わえない、三重県ローカルのおそうざいです。
スーパー「ぎゅーとら」ラブリー平田店
住所:三重県鈴鹿市算所1丁目8-30
電話:059-375-7515
営業時間:9時~21時
四日市の「がっつぽーく」で締めくくり
最後は王道の三重県名物も紹介しておきましょう。白子から少し離れた場所になりますが、近鉄四日市駅から徒歩18分ぐらいにある「がっつぽーく」は、三重バイオレットアイリスの選手も訪れる名店です。四日市と言えばニンニクの効いたトンテキが有名です。しかしトンテキはウスターソースの酸味が非常に強く、好みが分かれるところです。「がっつぽーく」の四日市やきにくはトンテキの味つけをベースにしつつ、ウスターソースの酸味がないため、とても食べやすい味つけになっています。ご飯まんが盛り小(400グラム)と山盛りの千切りキャベツも、このタレがあれば余裕で完食です。もちろん豚肉そのものも柔らかくて美味しいです。「トンテキのあの酸っぱさがちょっと……」という人は、「がっつぽーく」で四日市やきにく定食をぜひ食べてみてください。「これが求めていた味だ!」と思うことでしょう。
店長は三重バイオレットアイリスのプラチナ会員にもなっている、筋金入りのバイオレットファン。推しの選手の素晴らしさ、引退する選手への思い、来季のチーム構想など、語り出したら止まりません。開店早々でまだ店も混んでいなかったため、店長との濃厚なハンドボール談議を味わえました。食べ終わって初めて「そう言えばこの豚肉、ウスターソースの酸味がなかったですね」と気づいた次第です。豚肉とハンドボール成分をごく自然に吸収できるお店です。
四日市やきにく がっつぽーく四日市店
住所:三重県四日市市久保田1丁目3-10
電話:059-335-4889
営業時間:ランチ11時~15時、ディナー17時~21時。水曜日定休
AGF鈴鹿体育館
住所: 三重県鈴鹿市江島台1丁目1−1
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