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仙台笹かまぼこ選手権、11年ぶり。進化に震える

笹かま選手権
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仙台にはおいしい物がいっぱいあります。牛タン、ずんだシェイクは定番中の定番です。最近は一口餃子や麻婆焼きそばなども「仙台名物」を名乗っています。何を食べ比べて「選手権」をするのか迷いますが、手軽に楽しむなら笹かまぼこが一番でしょう。ハンドボール男子日本選手権(2023年12月13日ー17日)を取材中の5日間、昼食はすべて笹かまぼこでした。

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 前回は無防備にもTwitterで

2012年の7月に、ハンドボールの社会人選手権が仙台でありました。その時に第1回の仙台笹かまぼこ選手権を開催しています。当時はTwitter(現在のX)でやっていたんですね。あまりにも無防備すぎました。時は流れて2023年12月、11年ぶり2回目となる仙台笹かまぼこ選手権を開催しました。日本選手権は1日4試合もあって、終わりが遅くなります。試合の合間にサクッと食べられて、バリエーション豊富な笹かまは、選手権に最適です。

あっさり「吉次」と濃いめの「石持」

髙政の「吉次」と「石持」

毎日笹かまを食べていくうちに、11年前の記憶がよみがえってきます。たとえば蒲鉾本舗髙政の「吉次(きちじ)」と「石持(いしもち)」。「吉次」は「キンキ」とも言われる魚のこと。金目鯛とはまた別の種類で、石巻では「吉次」と呼ぶそうです。「石持」の一般的な名称は「シログチ」ですが、頭の中に硬くて大きな石があるため「石持」と呼ばれています。頭の中にある石は耳石と言って、音を聞くための器官だそうです。

どちらも白身魚ですが、味はかなり違います。「吉次」は「脂の乗った高級魚」と言われる割に癖がなく、あっさりと食べやすいです。「石持」はほんのりと甘みとうまみが感じられ、「吉次」よりも濃いめの味わいです。11年前の自分のツイートでも、同じようなことを書いていました。これは好みの問題もあるでしょう。昔よりも吉次のよさが分かるようになった気もします。どちらもおいしくいただきました。

チーズ笹かま「蔵王」の企業努力

クリームチーズの滑らかさが決め手の「蔵王」

髙政の笹かまで驚いたのは、チーズ入りの「蔵王」でした。中に入っているクリームチーズがとても滑らかで、すり身とチーズのすみ分けができていました。その昔学校給食で食べたチーカマは、悪い意味ですり身とチーズが一緒くたになっていて、独特の加工臭がありました。身も固くて、出来の悪い魚肉ソーセージみたいな悲しさがありました。ところが「蔵王」は違います。チーカマの悪い部分をほぼ解決していて、すり身とクリームチーズそれぞれの強みが際立っていました。この10年で、笹かまかいわいは恐ろしく進歩しているのですね。企業努力が感じられました。

松島蒲鉾「牛タンチーズ」バランス◎

松島の笹かまぼこ「牛たんチーズ」は、調和の取れた味

牛タン入りの笹かまは、すり身とタンのバランスが難しいジャンルです。タンが少ないと物足りないし、入れすぎるとサラミに近づいてしまいます。各社ともバランス調整に苦心しているようです。均整が取れていたのが、松島蒲鉾本舗の「牛たんチーズ」でした。ほどよく牛タン味で、かまぼこのよさも生きています。髙政の「揚蒲鉾牛たん」も、すり身と牛タンのすみ分けができていました。牛タンは大きいブロックで、ブラックペッパーがピリッとするのに、変な加工肉らしさがないので、すり身の領域まで侵入してきません。すり身のむっちりゾーンと、牛タンのゴロゴロゾーンのどちらも楽しめる一品です。

白謙「秀笹」は1枚280円以上

白謙の「秀笹」は厚みも重さも違う

JR仙台駅の地下をさまよっていると、やたらと混雑している店がありました。石巻白謙かまぼこ店です。白謙と書いて「しらけん」と呼ぶ老舗は、ご贈答用を買い求めるマダムでにぎわっていました。並んでいたマダムが「ここの『秀笹』を食べると、明らかに他のと違うのよね~」と言っていたので、迷わず「秀笹」を購入しました。1枚280円以上。確かに高級品です。手に取るとずっしりと重さが感じられ、食感はモチモチのブリンブリン。このあとに1枚140円の笹かまを食べると、申し訳ないくらいに違いを感じてしまいました。「ゴメン。君を先に食べておけばよかった」。140円の笹かまに、心の中で謝っておきました。

さらに高級540円「えび焼」笹に擬態

笹に寄せようとしている阿部の「えび焼」

さらに高級な笹かまもありました。阿部蒲鉾店の季節限定、「阿部の自慢、えび焼」です。店員さんが「冬にしか食べられない限定品ですよ~」と言いながら、袋を見せつけてきました。「よく見たらわかるんですけど、ここにエビの目があるんですよ~」。ああ、エビと目が合ってしまいました。ペットショップで犬と目が合ってしまったような気分です。これはお持ち帰りするしかありません。税込み540円を払って、一匹引き取りました。

「えび焼」を開封すると、濃厚なエビの殻の匂いが立ち込めてきます。味も濃厚なエビ味です。お寿司に出てくる蒸しエビがざく切りになっていて、かまぼこのプリッとした食感と、蒸しエビのザクッとした食感を交互に楽しめます。これは間違いなく高級品です。「えび焼」ひとつと缶チューハイ1本で、仙台から大宮ぐらいまで新幹線に乗れそうです。かわいいお目目もガブッといただきました。でも、これってもう、笹かまではないですよね。笹に擬態しているエビには申し訳ないですけど。

予想の斜め上「お豆腐揚かまぼこ むう」

日本製鉄鹿島での飯田トレーナー(東京ドームの都市対抗野球にて)

毎日1500円近く笹かまに投資していたところ、飯田純一郎トレーナーからメッセージがありました。「『むう』も食べてください」。飯田さんはハンドボール男子日本代表でトレーナーを務めただけでなく、社会人野球の日本製鉄鹿島などでもトレーナーをしています。そういえば今年5月に仙台であったJABA東北大会に、日本製鉄鹿島も出場していましたね。「むう」はバラ売りがないので、最小単位の5個入りを買ってみたところ、これが予想の斜め上を行くおいしさでした。

こちらが人気の「むう」5個入り。バラ売りがないと、選手権のペースが一気に落ちる

松島の「お豆腐揚かまぼこ むう」は、さつま揚げと絹ごしの厚揚げのいいとこ取りをしたような商品で、はんぺんのようなふわふわ感もありつつ、表面にはさつま揚げの脂っぽい美味しさが感じられます。はんぺんフライだと「外がオイリー。中が淡白」になってしまうところを、「むう」は絶妙なバランスを保っています。人気なのも納得です。とはいえ、3個も食べると満腹になります。残りの2個は、トヨタ車体の門山哲也チームディレクターにあげることにしました。

筋肉が喜ぶ「めっちゃおいしい」

門山チームディレクター(ベンチ右から2人目)

日本屈指のフィジカル軍団・トヨタ車体を象徴する門山ディレクターは、「むう」を食べて「めっちゃおいしい!」と、衝撃を受けていました。「むう」はすり身と豆腐だから、きっと筋肉も喜ぶ味なのでしょう。後日門山チームディレクターから「今回の仙台土産は『むう』にしました」との報告がありました。白くて丸くておいしい「むう」は、みんなの人気者。飯田さん、門山さん、ありがとうございました。でもこれって、もはや笹でもかまでもないですよね。

 ここで取り上げた笹かまぼこは、ほんの一部です。他にも鍾崎の笹かまぼこ「仙台せり」など珍しそうな物も食べましたが、食べきれなかったメーカーもありました。この10年ほどで、仙台の笹かまは驚くほどに進化しています。一度選手権をやったからと諦めるのではなく、こまめに開催する重要性を感じました。次はトヨタ自動車東日本のホームゲームの取材で、また新たな笹かまを発掘していきます。

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