イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突により、加入したばかりのイスラエルリーグでのプレー続行が困難になっていたバレーボール元日本代表の井上琴絵選手(10月11日既報)がこのほど、タイリーグへ移籍した。2023年10月7日に始まった緊迫から1カ月余り。「無事だったから言えることだけど、バレーもそれ以外も、そして”戦争”からも気づかされることや学ぶことが多くて、イスラエルへ行って良かったと思っています」とXに投稿している。
タイリーグのナコンラチャシマが11月5日、公式Instagramで井上選手の加入を発表していた。すでに2試合に出場、初戦は敗れたものの、11月15日にあったナコーンノンタブリー戦ではストレート勝ちに貢献した。
タイでバレーボール人気は高く、とりわけ女子が人気を引っ張る。男子ナショナルチームの世界ランクが71位(日本は4位)に対し、女子ナショナルチームは13位(日本は9位、2023年11月16日現在)。2023年9月に同国で開かれたアジア選手権大会では準決勝で、日本を下して優勝している。
プロリーグは男女とも8チームからなる。日本人選手は今季、井上選手のほかにNECの山内美咲選手が期限付き移籍、プレーしている。
井上琴絵(いのうえ・ことえ)京都橘高卒業後、2008年にJTマーヴェラス入団。2018年にルーマニアのCSMブカレストに移籍し、初の海外リーグ挑戦を経験した。その後、デンソーエアリービーズと、NECレッドロケッツでいずれも2シーズンずつプレー。2021年には日本代表のリベロとしてネーションズリーグ(VNL)で4位になるなど貢献した。2023年4月にNECを退団。2023年8月にイスラエルリーグの「ハポエル・クファル・サバ」入団を発表していた。2023年10月、イスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突によって出国、2023年11月よりタイリーグ・ナコンラチャシマに加入。
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