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【編集長コラム】東京ヴェルディ、16年ぶりのJ1復帰なるか。あす12/2、PO決勝

原田亜紀夫
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勝つのは東京ヴェルディか清水エスパルスかーー。あす2023年12月2日、東京・国立競技場でJ2でもがくかつての「名門」チーム同士がJ1昇格をかけたプレーオフ決勝で激突します。J2で3位の東京ヴが勝つか引き分けなら、16年ぶりにJ1へ返り咲き。同4位の清水が勝てば1年でのJ1復帰となります。今季の直接対決では清水の2連勝。来季のJ1昇格は、J2優勝の町田ゼルビアと2位ジュビロ磐田がすでに自動昇格を決めています。残り1枠に滑り込むのは。

Jリーグホームページより
目次

「黄金カード」19年ぶりの国立

1993年、Jリーグはたった10チームで開幕しました。現在は全国41都道府県、60クラブ(J1=18クラブ、J2=22クラブ、 J3=20クラブ)にまで裾野を広げています。Jリーグ最古参で創成期から支えてきたクラブは「オリジナル10(テン)」と今もリスペクトされています。なかでも当時、人気絶頂だったスター軍団が東京ヴェルディです。日本初のプロサッカークラブ、読売クラブが前身でカズ(三浦知良)にラモス(ラモス瑠偉)、北澤豪に武田修宏、柱谷哲二ら日本代表クラスがズラリ。一方の清水エスパルスは10クラブで唯一、大企業などの母体がない代わりに、サッカーの街・清水の誇りを胸に市民らが株主としてクラブを支えた新興チームでした。長谷川健太、澤登正朗らが主力でした。30年前はチケット完売が当たり前だった「黄金カード」。両者が国立で戦うのは2004年以来19年ぶりです。

スポーツ記者のスタートは「ヴェルディ」

Pen&Sports [ペンスポ] 編集長の私は特に東京ヴェルディに深い思い入れがあります。電通マンから2002年に朝日新聞に転職し、支局勤務を経てスポーツ部記者としてのキャリアをスタートしたのが2004年。サッカー班に配属され、初めて担当したクラブが東京ヴェルディでした。

当時は下部組織のヴェルディ・ユース出身でのちに日本代表FWとなる森本貴幸が中学生ながらトップチームに昇格した話題で持ち切りでした。2004年3月にJ1史上最年少記録となる15歳10カ月6日で公式戦デビュー、その2か月後にはJリーグ最年少ゴールを決めました。

「和製ロナウド」のあだ名もついた森本の一言一句を聞き逃すまいと連日、JR南武線に揺られてよみうりランド近くのクラブハウスに通い詰めました。しかし、あまりに報道陣が殺到したため、期待の15歳を刺激しないようにと、クラブの方針で直接取材はNGとなりました。質問がある場合は事前に紙に書いて提出し、広報が代わりに答えるという「筆談」形式の取材に戸惑った記憶がよみがえります。当時のヴェルディ広報は現在、日本サッカー協会の広報部長として、日本代表の国内外の取材対応に大活躍している多田寛さん(46)。先月、東京国際映画祭の仕事で日比谷に出向いたときに、約20年ぶりにばったり会い、「原田さん!」とはっきり名前を呼ばれて声をかけられた彼の記憶力とコミュニケーション力には驚きました。当時中学生だった森本も現在は35歳に。現在はセリエD(イタリア4部)のアクラガスに所属しています。

Jリーグ.jp
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5万人の味スタにサポ2000人の時も

2008年末にJ2降格が決まって15年。東京ヴェルディはJ3降格の瀬戸際まで追い込まれた時期もありました。その間、ホーム試合では5万人収容の味の素スタジアムに観客が5千人を切ることも多く、2千人台ということもありました。ガラガラのスタジアムに向けてゴール裏から声を枯らし続けてきたサポーターの願い、J1復帰まであと1勝(引き分けでも)。緑(ヴェルディ)とオレンジ(エスパルス)の最後の一発勝負。キックオフは12月2日14時5分です。

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