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【ハンドボール】日本の対戦国②ルーマニア、全員が国内組 | IHF女子世界選手権

2023年のIHF女子世界選手権の日本戦でプレーするルーマニアのCBクリスティーナ・ラシュロ。今大会もメンバ入りが濃厚=IHF提供
2023年のIHF女子世界選手権で日本と対戦したルーマニア。ルーマニアが32-28で勝利=提供:IHF
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おりひめジャパンにチャンス到来ーー。それは、予選ラウンド第2戦のルーマニア戦だ。

ハンドボールの第27回IHF女子世界選手権(オランダ・ドイツ共同開催)に出場する女子日本代表(おりひめジャパン)は、2025年11月27日の予選ラウンドA組の初戦でパリ五輪銅メダルのデンマークと対戦したのち、中1日空けた同29日の第2戦でルーマニアに挑む。ルーマニアは出場32ヵ国でこれまで一度も世界選手権出場を逃したことがない唯一のチームで、27大会連続27回目の出場となる。1962年に優勝。1973年、2005年大会では銀、2015年大会では銅メダルを獲得している。

ところが、今年に入ってからのルーマニアは混乱が生じ、難題に直面している。女子世界選手権の歴代得点王でもあった大エースのLBクリスティナ・ネアグら主力が次々と引退した。さらに、世界選手権まで2か月を切った9月末には2022年からチームを率いてきたフロレンティン・ペラ監督(46)が突然、辞任した。足元がぐらついている今こそ、おりひめジャパンのチャンスだ。

目次

世代交代、チーム再建のさなか

2023年のIHF女子世界選手権の日本戦でプレーするルーマニアのCBクリスティーナ・ラシュロ。今大会もメンバ入りが濃厚=IHF提供
2023年のIHF女子世界選手権の日本戦でプレーするルーマニアのCBクリスティナ・ラシュロ。今大会もメンバ入りが濃厚=提供:IHF

いまのルーマニアチームにかつての輝きはない。

2023年の前回大会も12位と低迷したが、これまでのチームの主力で世界最高の選手とも称されたクリスティナ・ネアグが5月末に引退。さらに、長年代表を支えた192センチの大型ピヴォット、クリナ・ピンテア(35)と、CBエリザ・ブチェスキ(32)も故障が続き、クラブでのプレーに専念するために代表を去った。

世代交代が急務となったルーマニアはいま厳しい状況に置かれている。2014年IHF女子ユース世界選手権の優勝メンバーであるPVロレーナ・オスタセ(28)、CBクリスティナ・ラシュロ(29)、183センチのLBビアンカ・バザリウ(28)ら代表に残る選手を核にしながら、新たに台頭してきた若い選手を加えて急ピッチでチームの再構築を進めている。

ただ、その顔ぶれを注視すると、メンバーはルーマニアの国内リーグ所属選手のみで構成されている。これは女子日本代表に海外組7人が組み込まれたのと比較しても、国際経験が乏しいことを意味している。EHF EURO2024(昨年の欧州選手権)で出場機会がなかった元代表主将のCBクリスティーナ・ラシュロ(29)がメンバーに復帰しているように、最終的にベンチ入りが予想される選手は、国内リーグでも欧州のクラブ大会でも出場時間が限られている状況だ。(下に記事が続きます)

前監督、突然の辞任

それに輪をかけた混乱も生じた。フロレンティン・ペラ監督の突然の辞任だ。

この世界選手権が開幕する58日前に、2022年から代表を率いてきた指揮官は「個人的な事情」を理由にチームを去った。ルーマニアハンドボール連盟は後任探しに奔走し、ジュニア代表監督だったオヴィディウ・ミハイラ(52)を本大会のヘッドコーチに任命した。

ミハイラ新監督はシニア代表チームの監督経験はなく、世界選手権レベルでの指揮経験が不足しているのは明らかだ。「世界選手権まで時間は限られているが、チームはバランスの取れた健全な状態で準備を整えている。我々は戦略の継続性をよりどころに、各選手が最大限の貢献を果たすことを目標とする」と連盟の公式サイトで監督は述べているが、どうも歯切れが悪い。

日本は2年前の第26回世界選手権(2023年)でルーマニアに28-32で敗れたが、6年前の熊本で行われた第24回世界選手権(2019年)では37-20で勝利している。世代交代のさなか、選手全員が国内組で、直近の監督交代で揺れるルーマニアなら、日本は今回も勝てる。

ルーマニアの女子世界選手権成績[1957-2023]

1950–1970s

  • 1957:9位
  • 1962:優勝
  • 1965:6位
  • 1971:4位
  • 1973:2位
  • 1975:4位

1980s

  • 1978:7位
  • 1982:8位
  • 1986:5位

1990s

  • 1990:7位
  • 1993:4位
  • 1995:7位
  • 1997:12位
  • 1999:4位

2000s

  • 2001:17位
  • 2003:10位
  • 2005:2位
  • 2007:4位
  • 2009:8位

2010s

  • 2011:13位
  • 2015:3位
  • 2017:10位
  • 2019:12位

2020s

  • 2021:13位
  • 2023:12位

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