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【ハンドボール】男子日本代表・シグルドソン監督、突然の辞意 | パリ五輪前になぜ今

Bahrain v Japan -Asian Men's Handball Qualification: 2024 Olympic Games, Doha, Qatar - 28 Oct 2023
パリ五輪出場を決め、坂井幹と抱き合って喜ぶダグル・シグルドソン監督=2023年10月28日 写真:REX/アフロ
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それは突然で、一方的な別れだった。日本ハンドボール協会(JHA)は2024年2月9日、2017年から男子日本代表を率い、昨秋にはパリ五輪の出場権をもたらしたアイスランド出身のダグル・シグルドソン監督(50)から辞意を伝えられたと発表した。辞意は1本のメールで、協会にとっては何の前触れもない「寝耳に水」の申し出だったという。パリ五輪目前の男子ハンドボールに動揺が広がっている。

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協会は後任の選任に着手

日本ハンドボール協会(JHA)は9日、「シグルドソン監督との契約期間はオリンピックパリ大会終了後までにもかかわらず、2月3日に突然本人より、オリンピックの開催を待たずに男子日本代表監督を辞任し他国の監督に就任したい旨の意向が伝えられました」と公表。さらに「JHAではこの辞意を受け、契約に基づき適切に対応をしてまいりますと共に、現在協議・検討をしております後任の男子日本代表監督の選任に関しましては、決定次第お知らせします」と発表した。

2024年1月に開かれたアジア選手権後のコメントでは「パリオリンピックに向けて準備を進めていきたい」としていたが…(JHAのXより)

「弁護士を連れてクロアチアに」の報道

一方、クロアチアの現地メディアは今週「アトランタとアテネ五輪で金メダルを獲得しているクロアチア男子のヘッドコーチにアイスランド人のダグル・シグルズソン氏がなる可能性がある」と報じた。さらに「クロアチアの情報筋によると、シグルドソン氏は弁護士とともにザグレブ(クロアチアの首都)を訪れた」という情報も添えた。

現時点でパリ五輪出場を決められていないクロアチアは3月に五輪最終予選(ドイツ)を控えているが、2月6日にゴラン・ペルコヴァツ前監督を解任している。クロアチアのメディアによると、シグルドソン氏はなおザグレブに滞在中で、契約の正式合意には至っていない模様だ。クロアチアはシグルドソン氏に年俸30万ユーロ(約4800万円)を確保しているとされるが、シグルドソン氏の希望との間に隔たりがあるとの報道もある。

日本代表監督の契約がパリ五輪終了後まで残っているのになぜこのタイミングの辞意なのか。答えはシグルドソン氏の心の中にあるが、いくつかの情報をつなぎ合わせると、彼の辞意の背景が少しずつ見えてくる。

「ミッション完了」とFacebookに

昨年末の2023年12月28日、シグルドソン氏は自身のFacebookを更新した。自身が日本代表監督に就任した当時の日本ハンドボール協会副会長兼専務理事だった蒲生晴明氏との写真を掲載した。そこにはこんな書き込みがある。

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