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【サッカー】FC東京、16歳北原槙とプロ契約 | 代表の未来背負う逸材か

FC東京とプロ契約した北原槙
FC東京とプロ契約した北原槙=提供:FC東京
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FC東京からまたしても神童が誕生した。FC東京が輩出した若手有望選手は久保建英(レアル・ソシエダ)が有名で、その後に日本代表の中心選手になったのは誰もが知るところだ。

久保建英には若手時代から日本はもちろん世界が注目した。このほど、センセーショナルに表舞台に姿を現した北原槙(きたはら・まき)は、久保2世なのだろうか。これまでの生い立ちを辿りながら、将来について展望する。

目次

U-17日本代表の北原槙、歴代最年少プロ契約

FC東京は2025年7月7日、この日16歳の誕生日を迎えたMF北原槙とプロ契約を締結したことを発表した。FC東京U-18所属の北原槙は高校1年生。久保建英は16歳4カ月でFC東京とプロ契約したが、それを上回ったことになる。

北原槙はプロ契約にこぎつけるまでにJ1リーグ7試合、JリーグYBCルヴァンカップ2試合、天皇杯1試合に出場を果たした。

北原槙はFC東京U-15むさしからFC東京U-18に飛び級し、2025年2月にJリーグ出場が認められる2種に登録された。(下に記事が続きます)

J1史上最年少出場を樹立

北原槙は3月1日のJ1リーグ鹿島アントラーズ戦で83分から途中出場。「15歳7カ月22日」での出場を果たし、久保建英が持つクラブ史上最年少出場記録(16歳5カ月22日)を上回り、さらには2004年に森本貴幸(東京ヴェルディ)が打ち立てたJ1史上最年少出場記録「15歳10カ月6日」も更新した。

FC東京アカデミーの生え抜きである北原槙は、ユニフォームに名前が入っていない状態でJ1のピッチに立ち、若さがひときわ目立つことになった。このエピソードは、クラブの想定よりも早く成長したことを物語る。

デビューは、アウェイで0-1ビハインドの試合終盤という緊迫した状況。「少し若手に経験を積ませよう」というよりは「切り札」としての投入で、戦力として期待されている証拠だ。最後まで同点に追いつくことができず悔しい表情を浮かべたが、随所で光るプレーを見せた。

左サイドから中央へのパスを受ける際は、チラッと後ろを見て相手の位置を確認。ファーストタッチをする直前に重心を左足にかけて左に行くと見せかけて、右足アウトサイドで右に持ち出してフリーになると前方にパスを出した。ボールを止めるプレーがまさにトラップ(罠)であり、ファーストタッチで相手の逆を突く非凡さを見せた。

プレーメーカー北原槙の特徴:ファーストタッチ

北原槙は中盤からのパスの供給、ミドルシュートなどを得意とする。セットプレーのキッカーも務める。右利きながら、左足でもキックが可能だ。

ファーストタッチが巧みで、その後のパスやドリブル、シュートにスムーズに入っていくことができる。身体的には成長途上だが、意表を突くプレーで相手を外すため、フィジカル勝負をせずに対峙する選手を負かすことができる。

J1でのプレーに余裕が出てくれば、ユース時代に見せていたドリブルで何人も相手を突破するプレーも繰り出すようになるかもしれない。

年齢とともにフィジカル的な強さが増してくれば、守備能力も自然と高まっていくだろう。若手選手に身体的な強さが伴っていないのは、ごく普通のことで、つまりはそれだけ伸びしろがあるということだ。

元祖の久保建英もフィジカルを高めることで、近年に入り凄みが増してきた。育成時代をFCバルセロナで過ごした久保建英は、左足の柔らかいタッチと変幻自在なプレーが特徴だ。

北原槙のプレーは一見すると久保建英ほどの派手さはないが、ファーストタッチが秀逸で、この点においてはすでにワールドクラスに達している。何の変哲もないプレーのようだが、最初の瞬間に相手を圧倒するため、その後のプレーを楽に進めることができるのである。

10代後半になると久保建英はレアル・マドリード(スペイン)に、森本貴幸はカターニア(イタリア)に移籍した。北原槙もこのまま順調に成長すれば、18歳になる頃には欧州主要リーグへの移籍も視野に入ってくることだろう。次の数年間、FC東京でどれだけのものを積み上げて、チームで活躍できるか注目しよう。(下に記事が続きます)

7月7日の誕生日に夢かなえる、背番号は77

七夕の7月7日に、北原槙はFC東京の小平グランドにて川岸滋也代表取締役社長と小原光城ゼネラルマネージャー同席のもと記者会見に臨んだ。

北原槙選手のコメント:小さい頃からの夢だった“プロサッカー選手になる”という目標を16歳の誕生日に叶えることができて嬉しく思います。個人として今シーズンの目標を立てるなかで、プロ契約を結ぶことをめざしていました。ですが、誕生日と同じタイミング、自分が思っていたよりも速いタイミングでプロになれるとは思っていませんでした。お話をいただいた時は素直に嬉しかったですし、今日という日を迎えて、実感が湧き始めているところです。プロサッカー選手になったことに満足せず、勘違いせず、向上心を持って日々努力していきたいです。プロ契約をしてくれた東京に対する感謝の気持ちがたくさんあるので、まずはFC東京がJ1リーグで優勝できるように貢献したいです。僕一人の力でプロサッカー選手になれたわけではありませんし、多くの方々への感謝を忘れずにプレーしていきたいです。

北原 槙(きたはら・まき)プロフィール

  • ポジション:MF
  • 背番号:77
  • 生年月日:2009年7月7日
  • 出身:東京都杉並区
  • 身長/体重:174cm/66kg

代表歴

  • 2024年 U-15日本代表
  • 2025年U-17日本代表

経歴

  • 2017-2021 JACPA東京FC
  • └2019-2021 FC東京サッカースクールアドバンスクラスアミノバイタルコース
  • 2022-2024 FC東京U-15むさし
  • └2024 第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会・関東予選 準優勝
  • └2024年度 関東ユース(U-15)サッカーリーグ 2部B 優勝
  • └第39回 日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会 3位
  • 2025- FC東京U-18
  • └2025.2 FC東京(第2種登録選手)

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