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【バレーボール】ペルージャ連敗、チヴィタノーヴァに1-3 |「一強」もろさ露呈

ディフェンスでボールに食らいつく石川祐希=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo
ディフェンスでボールに食らいつく石川祐希=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo
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バレーボール男子のイタリアリーグ1部・セリエAは2025年1月19日(日本時間1月20日未明)、レギュラーラウンド後半6戦目となる第17節が各地であり、日本代表の石川祐希(29)が所属する首位のペルージャは、敵地で4位チヴィタノーヴァにセットカウント1-3(25-23,27-29,22-25,16-25)で敗れ、前週のトレンティーノ戦に続き、リーグ戦で2連敗を喫した。チヴィタノーヴァは11勝目で3位に浮上。試合時間は2時間9分。この試合のMVPは両チームでトップの20得点を挙げたチヴィタノーヴァのイタリア代表OHマティア・ボトロ(背番号21)が獲得した。(記事下に順位表)

目次

1セット先取から逆転負け

アタックで被ブロック7本と精彩を欠いた石川祐希=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo
アタックで被ブロック7本と苦しんだ石川祐希=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo

ペルージャに疲れの色が見える。

リーグ戦の連勝が15でストップしたトレンティーノ戦から1週間。その間、CEV欧州チャンピオンズリーグでチェコに遠征したチェスケー・ブジェヨヴィツェ戦を挟み、中2日で迎えたアウェイ戦で連敗を喫した。

ペルージャから東へ140キロ。バス移動を伴ったチヴィタノーヴァ戦は第1セットを先取しながら、その後の3セットを連続で奪われる逆転負け。セットが進むごとにチーム全体のパフォーマンスが落ち、ミスが増え、それを立て直すことができずに息切れしていくような負け方は、今季のセリエAで「一強」の様相を呈してきたペルージャが初めて見せた「もろさ」だった。

石川は第1セット、相手ブロックを見極めながらレフトからアタックを重ねた。21-21の場面では3枚ブロックにうまく吸い込ませてリードを奪うと、続けざまにサービスエース。このセットで6得点を挙げ、上々の滑り出しを見せた。(下に記事が続きます)

石川、被ブロック7、決定率36%に降下

ところが、2セット目以降は徐々に精彩を欠いた。チヴィタノーヴァのエース、ボトロや2m11センチのOHアディス・ラグムジヤ(トルコ代表)らが強いサーブやブロックで圧力をかけてくるなか、石川のアタックがアウトになり、シャットされることが増え、試合を通じたアタックは28本中ミス4本、被ブロック7。決定率は36%に降下した。石川だけではない。対角のOHセメニウクも決めきれない場面が多く、決定率は38%にとどまった。

連戦の疲れとともに、けが人が多発した苦しい台所事情が重くのしかかる。

試合は2024年12月1日のモンツァ戦で負傷したMBロベルト・ルッソが先発に復帰したが、1週間前に太ももを肉離れしたOHオレイ・プロトニツキはベンチ外でTシャツ姿で試合を見守った。加えて、OPワシム・ベンタラはこの日、チームに帯同していなかった。今季の累計得点ランキングでチーム1位、リーグ14位のベンタラ(208得点)、チーム2位、リーグ19位のプロトニツキ(201得点)が不在のペルージャはやはり、迫力に欠けた。

MVPを獲得したチヴィタノーヴァのOHボトロ=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo
MVPを獲得したチヴィタノーヴァのOHボトロ=2025年1月19日、提供:Lega Pallavolo

痛いプロトニツキの離脱

特にペルージャのOH陣はこれまでプロトニツキ、セメニウク、石川の3枚看板の存在感が絶大で、うち2人が先発し、1人がゲームチェンジャーとなって互いの好不調の波を補いながら、数々の逆転劇を演じてきた。それが、プロトニツキの離脱によって一転、叶わなくなったのは痛い。

第3セット中盤の19-19の場面ではサーブをミスした司令塔のシモーネ・ジャンネッリが屈んで左ひざを苦悶の表情で押さえる場面もあり、試合に出場している選手も満身創痍だ。(下に記事が続きます)

ペルージャ1強ムード、混沌へ

連敗のダメージを引きずる余裕はない。ペルージャは中5日の1月25日、セリエA得点ランキングを独走するOPノウモリ・ケイタ擁するヴェローナとのコッパ・イタリア準決勝(ボローニャ)の大一番を控えている。そこを突破したとしても、翌1月26日の決勝ではここ1週間でペルージャに土をつけたトレンティーノとチヴィタノーヴァの勝者が立ちはだかる。今季4冠を目指す「ペルージャ一強」ムードがここにきて一転。コッパ・イタリアのファイナル4も、リーグ戦のタイトルの行方も混沌としてきた。

セリエA順位表[2025.1.19現在]

順位チーム勝点試合数
1ペルージャ4217152
2トレンティーノ4016142
3チヴィタノーヴァ3616115
4ピアチェンツァ3517125
5ヴェローナ3017107
6ミラノ2917107
7モデナ1817611
8チステルナ1716610
9パドヴァ1516412
10グロッタツォリーナ1517413
11ターラント1317413
12モンツァ1017413
Lega Pallavolo公式サイトより

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