バレーボールのヨーロッパ最強クラブを決めるCEV欧州チャンピオンズリーグ(CL)は2025年3月20日(日本時間同21日)、ホームアンドアウェイ方式で行われる準々決勝があり、イタリア男子1部リーグのスーペルレガ対決の第2戦は、日本代表の石川祐希が所属するペルージャがホームでモンツァをセットカウント3-1(25-18/23-25/25-14/31-29)で下して2連勝とし、2シーズンぶり7度目のファイナル4(準決勝)進出を決めた。公式戦で5試合ぶりに先発した石川は両チームトップの19得点を挙げて1月16日のチェスケー・ブジェヨヴィツェ戦以来、欧州CLで2度目のMVPを獲得した。
欧州CLのタイトルがこれまでないペルージャは初優勝を目指す。欧州CLのファイナル4はポーランド第3の都市ウッチで行われ、ペルージャは5月16日、ハルクバンク・アンカラ(トルコ)と対戦する。決勝と3位決定戦は5月18日に行われる。ポーランド勢の2チーム、アルロンCMCヴァルタ・ザヴィエルチェとヤストシェンブスキもすでにファイナル4(準決勝)進出を決めている。(下に記事が続きます)
石川第1セットから飛ばす

モンツァとのCL準々決勝第1戦の結果から、ペルージャは2セットを取った時点で4強入りが決まる一戦。2月23日のセリエAレギュラーシーズンでのモンツァ戦以来、5試合ぶりにスタメンを託された石川はスタートから飛ばした。
第1セット、最初のポイントは石川だった。3枚ブロックをかわしてレフトから打ち抜くと、その後も司令塔のジャンネッリと示し合わせる「速い攻撃」を意識した並行トスを鋭い助走からさばいていく。要所でパイプも2本決めてこのセットはアタック決定率80%。故障で出場できないOHセメニウク不在を補って余りある頼もしさだ。
ところが、負ければ今シーズンがこの試合で終わるモンツァも意地を見せる。第2セットは石川も含めて7本のサーブミスが出たペルージャにつけこんで、モンツァが取り返した。
ペルージャがサーブを修正して迎えた第3セット。ベンタラ、プロトニツキがそれぞれ連続エースをねじ込むなど、サーブで主導権を握る本来のペルージャらしさが戻れば怖いものはない。このセットを25-14の大差で取り、この時点で欧州チャンピオンズリーグの4強が決まった。
石川は試合後のインタビューで「チャンピオンズリーグのファイナル4でポーランド行きを決められてハッピーです。私たちにとってはタフな試合になり、2セット目を落としてしまいましたが、サーブが良くなった3セット目をとり返せて良かったです。勝ててうれしい」とコメント。石川はプロトニツキ以外のメンバーを入れ替えてスタートした第4セットも、18-21の場面からコートに復帰。最後のポイントも石川が決めて、存在感を示した。
See you in Lodz, @SIRVolleyPG ☺️
— European Volleyball (@CEVolleyball) March 20, 2025
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