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【マラソン】ベルリン・マラソンきょう(9/24)号砲 歴代2位の新谷仁美、日本記録に挑戦

新谷仁美
ベルリンマラソンに出場する新谷仁美(日本陸上競技連盟公式サイトより)
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女子マラソンで日本歴代2位の2時間19分24秒の記録を持つ新谷仁美(35)=積水化学=が2023年9月24日のベルリン・マラソン(日本時間16時15分スタート)で、18年ぶりの日本記録(2時間19分12秒)更新に挑む。ベルリン・マラソンは世界有数の高速コースで、過去に12回も世界記録が生まれている大会。2004年アテネ五輪金メダリストの野口みずきさんが2005年にマークした日本記録もこのベルリンで生まれた。35歳の新谷の挑戦に注目が集まるが、ドイツで過激な抗議行動を繰り返す環境活動団体がX(旧Twitter)でレースを「妨害する」と不穏な予告をしており、気がかりだ。

目次

周囲への感謝がモチベーション、でも「すごくこわい」

新谷はベルリン出発前の9月15日、自身のXで「キツいことばかりだけどそれでも続けられるのは、どんな時でも私をひとりの人間として、アスリートとして、全力でサポートしてくれる人たちがいるから。自分のためというより、誰かのために走る人生もアリかなと思います。Let’s go to Berlin」と投稿した。周囲への感謝の気持ちをモチベーションに変えてベルリン・マラソンを走りぬく決意を綴った。

そして、レース前日の9月23日、新谷はXで「情けないけど、やっぱりこわい。すごくこわい。こわくて涙がとまらない」と投稿。気弱にも聞こえる発言に日本のファンも多数反応。「その恐怖は、明日に向けて頑張った証ですね。日本から応援しています」「大丈夫!ファイト」「楽しんじゃおう」などのコメントが多数寄せられた。

男子世界記録のキプチョゲもエントリー

ベルリン・マラソンはエリート選手と一般のランナーが同時に自己記録更新を目指して走るビッグレース。大会には世界中から過去最多の約4万8000人の参加が見込まれている。またリオデジャネイロ五輪、東京五輪で連覇し、2022年のベルリン・マラソンで2時間1分9秒の男子の世界新記録をマークして優勝したエリウド・キプチョゲ(ケニア)もエントリーしている。

環境活動団体「最後の世代」、妨害を予告

そんな注目のレースに22日、妨害予告が届き、主催者や地元当局は警戒を強めている。ドイツで「二酸化炭素の排出量を減らせ」などと訴えながら、過激な抗議行動を繰り返している環境活動団体「最後の世代(Letzte Generation)」がX(旧Twitter)に「大会を妨害する」と投稿したのだ。

地元当局は「最後の世代」の投稿に先立つ行政命令で、ルート周辺で道路封鎖やデモなどを行うことを禁止した。現地報道によると、大会当日は600人以上の警察官が警戒に当たるという。「最後の世代」は気候変動対策を加速するように政府に求め、9月17日にはベルリン・マラソンのフィニッシュ地点となるブランデンブルク門にペンキを吹きかけ、メンバーら14人が警察に拘束されている。

スポーツに対する「妨害」は卑劣な行為で絶対にあってはならない。新谷仁美が日本記録ペースでブランデンブルグ門を駆け抜け、世界中からベルリンに集まるランナーが無事完走することを願う。

ベルリン・マラソンのコース

マラソン妨害、ボストンでは死者も

2004年8月25日、アテネ大会男子マラソンで先頭を快走していたバンデルレイ・デリマ(ブラジル)36キロ付近、沿道から飛び出した男に抱きつかれ、道路脇へ押しやられた。その後レースに復帰したが、急激にペースダウンし、優勝したステファノ・バルディニ(イタリア)らに抜かれ3位に終わった。

2013年4月15日のボストン・マラソンではフィニッシュ地点に仕掛けられた二つの爆弾が爆破され、3人が死亡し、260人以上が負傷した。

新谷 仁美 (にいや・ひとみ) 1988年2月26日生まれ、岡山県総社市出身。岡山興譲館高卒、積水化学所属。全国高校駅伝ではエース区間の1区で3年連続区間賞、2005年に全国優勝。高校卒業後は駅伝、トラック、マラソンで幅広く活躍。2012年ロンドン五輪5000m、10000m代表。2014年に引退を表明したが、2018年に現役復帰。2020年1月にハーフマラソン(米・ヒューストン)で1時間06分38秒の日本記録をマーク。同12月の日本選手権1万メートルでも30分20秒44の日本記録を樹立した。2021年東京五輪1万メートル代表。2023年1月の米・ヒューストンマラソンでは日本記録にあと12秒に迫る2時間19分24秒の日本歴代2位の記録をマークした。コーチは男子800mの元日本記録保持者で、TWOLAPS TCの横田真人さん。

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