バレーボールのSVリーグ・堺ブレイザーズで2026-2027シーズン、主将を務めるイタリア代表のOH、トンマーゾ・リナルディ(24)。10月24日の開幕戦を前に、イタリアのバレーボール専門メディア“La Gazzetta del Volley”が独占インタビューを掲載した。日本とイタリアの違いやダブルキャプテンとして迎える2季目について、率直な思いを語っている。Pen&Sports[ペンスポ]は転載の許可を得て一部を紹介する。
最初は「ここはどこ?」
ーー日本に移籍し、堺ブレイザーズでプレーする機会は、どのように生まれたのでしょうか。
「コーチのひとりからInstagramでメッセージをもらったのがきっかけです。ただ私がメッセージをきちんと見たのはほぼ1か月後でした。彼のプロフィールには日本語が並んでいて、重要な用件で連絡してきた人なのかが分からず、最初はスルーしてしまって」

ーー日本に来て、コートの内外で最初にどのような印象を受けましたか。
「間違いなく良かったです。強い意欲と好奇心、挑戦心を持って2025年、来日しました。最初は少し大変でした。『自分はどこに来てしまったんだ?ここはどこなんだ?』と思いました。でも、その後、すばらしい文化と美しい街に出会いました。大阪では、どんなことでも、どんな時間でもできるんです。驚きでした」
「コートでも違います。プレー全体がより技術的で速く、慣れる必要があります。国際舞台での経験があったとしても、日本ですぐにうまくプレーできるわけではありません。プレーの仕方が違いますし、選手たちも強い。だから、できるだけ早く適応しなければなりません」
日本「ディフェンスとレセプションが優秀」
ーーイタリアのバレーボールと日本のバレーボールの最も大きな違いは何ですか。
「イタリアでは身体能力、ブロックの高さ、アタックやサーブのパワーが重視されますが、日本ではディフェンスとレセプションの基本技術が驚くほど優れています。ブロックが低めで、高身長の選手が多くありませんが、その分、ディフェンスがあります」
「日本の選手は、より速く、俊敏で、速いタイミングでボールを打つので、すぐに適応しなければなりません。そうしなければブロックに間に合わないし、サーブで相手がどこに打ってくるのかも分かりません」
ーー苦労したことは何ですか。
「大きな困難には直面しませんでした。いつも物事の良い面を見つけてきました。もちろん日本にいるのは簡単ではありません。例えばイタリアとは時差が8時間あるので家族たちと連絡を取りづらく、生活習慣も違います。日本では夕食の時間が早いので、それにも慣れる必要がありました。日本語も少し勉強しました。チームメイトは私の言うことを理解できず、英語も話さないので、コミュニケーションが取れなかったんです」
ーー主将に選ばれたことには、どのような意味がありますか。
「私にとって誇りです。やり遂げたこと、異なる場所になじんだことを示すものです。自分のプレーの仕方をチームに伝え、信頼してもらえたことを、とてもうれしく思っています」
「常に成長したい」
ーー新シーズンに向けたチームの目標は何ですか。どこまで勝ち進みたいですか。
「第一の目標はプレーオフに進出すること。プレーオフでは一発勝負なので、最後まで戦い抜きたいです」
ーー日本での経験を通じて、選手として最も成長したと感じるのはどのような点ですか。
「リーダーとしての自覚です。チームの中心選手として、困難な場面を任される立場になったことです」
ーーイタリア代表は今も目標ですか。また、日本での経験はどのように役立つと思いますか。
「イタリア代表は間違いなく目標です。日本での経験を通じて、難しい試合や困難な状況に向き合うことで、選手としての自分をさらに確かなものにできると思っています」
ーーイタリアで最も恋しいものは何ですか。また、日本での生活で気に入ったことは何ですか。
「イタリアで恋しく思い浮かぶのは、練習後にチームメートと出かけたり、どこかへ歩いて行ったりすることですね。日本で気に入っているのは安全なことです。私の恋人も安全が理由の一つで日本に来ています。日本の人々は親切で、本当にこちらを大切に思ってくれます」
ーー今シーズンの個人的な目標は何ですか。また、今後数年間でどこまで到達したいですか。
「努力を重ね、謙虚さを忘れず、常に成長していくことです。今シーズンについては、重要な試合に出場し、このチームとともに最後まで勝ち進むことが、間違いなく目標です。その先については、これから見ていきたいと思います」
Source:La Gazzetta del Volley(全文)
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