【ラグビー】「休暇」ではなく「強化」の3シーズン。モウンガとフリゼル、東芝からW杯奪還の道へ

今季限りで東芝ブレイブルーパス東京を退団するシャノン・フリゼル(左)とリッチー・モウンガ=東芝ブレイブルーパス提供
今季限りで東芝ブレイブルーパス東京を退団するシャノン・フリゼル(左)とリッチー・モウンガ=2026年4月23日、東京都府中市で(提供:東芝ブレイブルーパス東京)
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ジャパンラグビー・リーグワン・ディビジョン1の2025-26シーズンでプレーオフ圏内の6位につけ、3連覇への望みをつなぐ東芝ブレイブルーパス東京は2026年4月23日、今季限りで退団するSOリッチー・モウンガ(31)と、FLシャノン・フリゼル(32)の記者会見を開いた。2人はいずれも今シーズン終了後に母国ニュージーランドに帰国し、オールブラックス(ニュージーランド代表)復帰と2027年ワールドカップ(W杯)オーストラリア大会出場を目指す。2人は2019年日本大会、2023年フランス大会と過去2大会でオールブラックスの一員に選ばれたが、W杯の結果は3位と準優勝。日本の古豪、東芝での濃密な経験を経て、まだ自身たちが手にしていないウェブ・エリス・カップ奪還を狙う。

ラグビー強豪国のスター選手が代表活動をいったん休み、日本のリーグワンなどでプレーしつつ、次のW杯に向けて英気を養う制度は大学教員などの充電期間と同様、「サバティカル(特別休暇)」と呼ばれる。 しかし、モウンガとフリゼルの場合は「休暇」ではなくまさに「強化」の来日だった。2023年W杯直後の2023-24シーズンから東芝に加入し、3シーズンを過ごした。SOモウンガは卓越したゲームメイクで2年連続MVPの活躍を見せた。FLフリゼルは重量感のあるボールキャリーでチームの2連覇を支えた。そして何より、2人はチーム内でリーダーシップを発揮し、多国籍の選手をつなぎ、日本文化や東京・府中のコミュニティーにも溶け込んだ。 

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モウンガ「日本だからこそ磨ける部分あった」

2026年3月22日、対三重ホンダヒート戦で
第12節の対三重ホンダヒート戦でプレーするリッチー・モウンガ=2026年3月22日、東京・秩父宮ラグビー場で(提供:リーグワン)

リッチー・モウンガは日本のラグビーについて、「ニュージーランドよりも展開、テンポが速かった。かつ、組織だっていないカオスな部分も多い。そんななかで解決策を見つけていく点が成長した。エリアマネジメント、ゲームマネジメントの部分で、日本のラグビーでだからこそ磨ける部分があった」と語った。

私生活においても「これまでとは違う視点で人生を見つめ直す機会があった。家族としても異国に住むなかで絆を育め、学べる部分もあった。多くの財産を持ち帰れる」と話した。(下に記事が続きます)

フリゼル「府中のピザ屋で勝利の美酒」

一方のシャノン・フリゼルも言った。「ニュージーランドのスーパーラグビーで長年プレーしていると、ほとんどの選手がこれまで対戦したことがあり、『彼はこういうことをしてくるな』というものが大体わかる。日本ではいままで知らなかった、かつ、質の高い相手と戦えた。ここで見えてきた成長があった」。今季はけがで欠場が続いたが、日本での思い出を問われると「勝った試合の後、お気に入りの府中のピザ屋で選手とスタッフが入り乱れてビールを楽しんだことです」とはにかんだ。

東芝ブレイブルーパス東京のレギュラーシーズンは5月2日の静岡ブルーレヴズ戦(秩父宮)、5月9日のパナソニックワイルドナイツ戦(熊谷)の残り2試合を残すのみだ。プレーオフ進出の当落線上にいるチームについてリッチー・モウンガは 「やり遂げることが残っている。もうひとつ特別な思い出をつくり、終えられるよう頑張っていきたい」と結んだ。

※Pen&Sportsでは東芝ブレイブルーパス東京の協力で、ホストゲームに5組10名様(合計70名様)招待する抽選を実施、全試合分を終了しました。2025-2026シーズンもたくさんのご応募をありがとうございました。

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