スポーツが紡ぐ友情は一生ものだ。そんな思いを強くする、心温まる交流が実現する。
高校時代にバスケットボール部で切磋琢磨した仲間やかつてのライバル同士が37年の時を超え、しかも出身高校の枠も超えて函館市で「再会試合」を行なうことになった。
集うのは1970年生まれ、平成元年(1989年)に北海道函館市を中心とした道南の高校を卒業した世代の55歳の「バスケ少年・少女」たち。6つの出身高校(函館中部高、函館東高、函館西高、函館稜北高、函館工業高)から男女16人が集まり、2025年10月12日、函館ラ・サール中学校・高等学校体育館で試合をする。「HAKODATE Hoop 2025」というイベントロゴも作成する気合の入れようで、幹事は「準備運動を念入りに」「傷害保険加入の有無の確認を」などと気を配っている。
ライバルだった6高校OB・OG
メンバーには高校でバスケを引退し、それ以降はボールに本格的にさわっていない人が多い。一方で、函館中部高OBの酒井亮さん(54)のように、現在は函館ラ・サール中高の社会科教諭で中学バスケ部の顧問として競技との関わりを持ち続ける人もいる。函館東高OBで、地元の食品卸業・函館米穀取締役の竹本貴さん(55)も休日には、いまでも仲間とバスケットボールを楽しむことがあるという。
さらには、競技を辞めたあと、バスケが「仕事」になった人がいる。今回の「HAKODATE Hoop 2025」の発起人の一人で、函館中部高校出身の杉村行助さん(55)は2016年、広告会社からバスケットボールの男子プロリーグ「B リーグ」に出向し、プロジェクトのキーマンとして「B リーグ」の立ち上げを主導した経験の持ち主だ。バスケの魅力を発信し、競技をエンターテインメントとして定着させたビジネス経験も、今も色褪せぬバスケ愛も、中学・高校時代のプレー経験が原点だ。
そんな杉村さんも、当日は東京から函館に駆けつけて試合に参加する。
「50代も中盤を迎えたかつてのライバルたちが集い、そして共にバスケで汗を流す。想像するだけでワクワクしています。カラダはいうことを聞かないと思いますが、みんな、あっという間に37年前に戻るのかなあと思っています。楽しみです」と杉村さんは話している。

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