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【バドミントン】古賀穂 Road to LA 2028 vol.1 | 五輪へラストチャンス

プロバドミントンプレーヤー・古賀穂選手
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やるなら、今しかない。これが、オリンピック挑戦へのラストチャンス。

私、古賀穂は2028年ロサンゼルス五輪出場、そして日本男子シングルスで史上初の五輪メダル獲得を目指し、覚悟を決めました。2025年春、6年間在籍したNTT東日本を退社し、プロバドミントンプレーヤーになりました。AC長野パルセイロ・バドミントンクラブに所属し、世界で戦う基盤づくりをしながら、応援してくださる方々へ私の思いを伝えていきます。そして、2027年5月から始まるオリンピックレース(代表選考)への準備を着実に、そして急ピッチで進めていきます。

目次

ランキングサーキット、2年連続の準優勝

まず、直近の大会報告から。日本ランキング上位32人が出場できる国内主要大会、2025年日本ランキングサーキット(埼玉・サイデン化学アリーナさいたま)に出場しました。

2025年5月24日に男子シングルスの決勝があり、2大会ぶりの優勝を狙った結果は0-2。悔しい準優勝でした。決勝で対戦した大林拓真選手(トナミ運輸)は早稲田大学の3学年下の後輩です。これまでインカレ決勝や、全日本実業団でも対戦はありましたが、初めて彼に負けました。第1ゲームで、人生初となる「サービスフォルト」の判定が2回あり、リズムに乗り切れなかったことなど、反省点はあります。

ただ、プロ宣言をしてから初めての大規模な大会での準優勝には、手ごたえもありました。移動もウォーミングアップもひとり。国内大会の出場自体も昨年末の全日本総合選手権以来でした。その期間、腕が錆びないようにひとりで海外の試合に出場し、トレーニングを積んできました。環境が大きく変わったことを鑑みると、昨年に続く同じ「準優勝」ですが、実業団選手だった去年と今では、その価値が違う。悪くない結果だとポジティブにとらえています。(下に記事が続きます)

オリンピックレース、2027年5月から

目標はあくまでロサンゼルス五輪です。国内大会の成績は日本代表選考には関係あっても、オリンピックの出場権とは全く無関係なのが、バドミントン特有の選考システムです。

前提として、ロサンゼルス五輪のバドミントン競技は、2027年5月1日から2028年4月末の約1年間で、対象の大会(10大会)の成績をもとに作成される「ロサンゼルス・ランキングリスト」によって出場資格が決定します。1カ国・地域から出場できるのは、シングルスだと最大2人。その国・地域から2人が出場するためには、2番手の選手が世界ランキング16位以内である必要があります。

世界ランキングを上げるには、できるだけグレードの高い国際大会(世界選手権、BWFワールドツアーなど)で上位に入り、ポイントを積み重ねる必要があります。獲得ポイントの有効期限は1年。つまり、国際大会に出続けて、上位をキープする必要があるのです。

大会は2か月前にエントリーを締め切るので、オリンピックレースが始まる2027年5月の2か月前、すなわち「2027年3月時点で世界ランキング30位以内にいないと話にならない」というのが、私自身が考える目安です。

AC長野パルセイロはバドミントンに集中できる環境=写真:本人提供
AC長野パルセイロ・バドミントンクラブは競技に集中できる環境=写真:本人提供

世界ランキング258位からの挑戦

さて、包み隠さず言えば、2025年6月10日時点のBWF世界ランキングで私は258位です。2022年以降は日本代表から外れ、国際大会への出場機会が限られていたので当然なのですが、現実問題、私はここからのスタート。過去に優勝した国際大会のポイントもすでに失効しています。でも、同級生の常山幹太選手(トナミ運輸)が東京五輪に出場し、後輩の奈良岡功大選手(NTT東日本)もパリ五輪に出場しました。彼らと自分との力関係からも、ロサンゼルス五輪を狙える力が私にはあると思っています。

ロサンゼルス・オリンピックはまだ3年も先じゃないかと思われるかもしれませんが、私には時間がありません。この夏からは世界ランキングを上げるための戦略的な大会選定、そして確実なポイント獲得が必要となる海外転戦を計画しています。その詳細は次回のROAD TO  LA 2028で!(つづく)

古賀 穂(こが・みのる)プロバドミントンプレーヤー。1996年9月30日生まれ、福岡市出身。13歳で親元を離れ、福島の富岡第一中、富岡高校で技を磨き、早稲田大を経て、6年間所属したNTT東日本を2025年春に退社。男子シングルスで小、中、高校、大学、社会人の各世代で日本一に。2013年アジアユースゲームズでは山口茜と組んで混合ダブルスの金メダルを獲得した。2028年ロサンゼルス五輪バドミントン男子シングルス出場を目指し、日本男子として初となるメダル獲得を狙う。166センチ、左利き。AC長野パルセイロ・バドミントンクラブ所属。

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