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【バレーボール】ペルージャ初黒星、連勝15でストップ。石川祐希が足首負傷

今季初黒星を喫したペルージャ。タイムアウトで水分補給する石川(背番号⑭)=2025年1月12日、提供:Lega Pallavolo
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バレーボール男子のイタリアリーグ1部・セリエAは2025年1月12日(日本時間1月13日未明)、レギュラーラウンド後半5戦目となる第16節が各地であり、日本代表の石川祐希(29)が所属する首位のペルージャは、ホームで2位トレンティーノにセットカウント2-3(25-20,20-25,25-18,21-25,22-24)の激闘の末に敗れ、今季初黒星を喫した。昨年9月29日の開幕以来続いていたペルージャのリーグ戦での連勝は15でストップした。試合時間は2時間40分。(記事下に順位表)

目次

石川とプロトニツキが負傷、9度のマッチポイントものにできず

チーム2番手の15得点、要所で決定力が光った石川祐希=2025年1月12日、提供:Lega Pallavolo
チーム2番手の15得点、要所で決定力が光った石川祐希=2025年1月12日、提供:Lega Pallavolo

ペルージャは第1、第3セットを取って試合を優位に進めていた。しかし、石川のレフトスパイクがブロックに捕まるなどして中盤に連続失点を許した第4セットを奪われて試合は振り出しに。迎えた最終第5セット、ペルージャは9-10の場面で石川が尻もちをついたレセプション直後に立ち上がろうとして足首をひねり、さらに17-16の場面ではジャンプサーブの着地の際にプロトニツキが太ももを痛めて、主力OH2人がベンチに下がる緊急事態に。ペルージャはその後、9度のマッチポイントを握りながら、決定打に欠けた。最後はOPヘスス・エレーラのクロススパイクがアウトになってトレンティーノに競り負けた。この試合のMVPはクイック・ブロックで大活躍し、17得点を挙げたトレンティーノのMBベラ・バルタ(背番号㉒=ルーマニア)が獲得した。(下に記事が続きます)

石川は負傷後、自ら歩いてベンチへ

ペルージャの石川は第1セット21-18の場面でOHセメニウクに代わって途中出場し、以降のセットは全てスタートからプレー。チーム2番手の15得点(サービスエース1、アタック決定率50%)を重ね、得点源としてペルージャを牽引した。ところが、最終第5セット9-10の場面で、トレンティーノのMBバルタのサーブを身を投げ出して受け、立ち上がろうとした際に足首を負傷した。その後は自ら歩いてコートを退いた。その姿を観る限り、大事には至っていない模様だ。(下に記事が続きます)

今季セリエA屈指の名勝負

世界最高峰と言われるセリエAの1位、2位対決にしびれた。

バレーボールの高度な技術と勝負のスリルが詰まったペルージャとトレンティーノの直接対決は、五輪や世界選手権の決勝と比べても遜色ない名勝負だった。

どんなスポーツにおいても、常勝チームやトップ選手の連勝はいずれは途切れる時が来る。ペルージャの連勝ストップはある意味、残念ではあるが、リーグ戦22試合のうちのまだ1敗目だ。ペルージャの連勝を止めたトレンティーノを、ここは素直に称えたい。今月1月26日にコッパ・イタリアの決勝で再戦する可能性があるこの2チームのタイトル争いからますます目が離せなくなった。

今季の戦いぶりをデータで斬ると、サーブとアタックで優位のペルージャ。それに対してレセプションとブロックに秀でるトレンティーノ。ペルージャの「矛(ほこ)」とトレンティーノの「盾(たて)」が激突する構図だった。全セットを通じた総得点ではペルージャ113得点、トレンティーノ112得点とペルージャが1点上回ったが、最終的な軍配はトレンティーノの「盾」に上がった。

4セット目の取りこぼしで暗雲

勝負の分かれ目はまず、ペルージャがセットカウント2-1でリードしていた第4セットを取りこぼしたことにある。

OPベンタラのアタックがアウトになって13-13に追いつかれたあと、相手サーバーはイタリア代表OHミキエレット。長いラリーの末に石川の渾身のレフトスパイクがMBバルタにブロックされ、ペルージャの勢いがそがれた。ロレンツェッティ監督はすかさずタイムアウトをとって嫌な流れを切ろうとするが、その後もペルージャはレセプションのミスからダイレクトで叩き込まれたり、ミキエレットにサービスエースを許したりして、4連続失点。ここで突き放されたダメージが最後まで尾を引いた。

監督「プロトニツキの負傷、おそらく深刻」

フルセットに持ち込まれた代償は大きかった。第5セット途中で石川が足首、プロトニツキが太ももを負傷してダブルエースがコートを去り、得点源が手薄になった。相手セッターのスベルトリも足をつって退場する中、ペルージャは9度のマッチポイントをものにできず、力尽きた。自ら歩いてベンチに下がった石川の負傷は大事に至っていない模様だが、一方のプロトニツキのけがは根深そうだ。

ロレンツェッティ監督は試合後のインタビューに目に涙を浮かべながら応じ、こう語った。

「オレイ(プロトニツキ)のけがはおそらく深刻でいつ復帰できるかわからない。素晴らしいシーズンを送っていただけに残念に思う。復帰しても(すぐに)同じレベルにはもどれないだろう」

ペルージャは1月16日、CEV欧州チャンピオンズリーグのアウェー戦、チェスケー・ブジェヨヴィツェ(チェコ)との対戦を目前に控えている。

セリエA順位表[2025.1.12現在]

順位チーム勝点試合数
1ペルージャ4216151
2トレンティーノ3815132
3ピアチェンツァ3416124
4チヴィタノーヴァ3315105
5ヴェローナ271697
6ミラノ271697
7モデナ1816610
8チステルナ1515510
9パドヴァ1415411
10グロッタツォリーナ1416412
11ターラント1116313
12モンツァ916412
Lega Pallavolo公式サイトより

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