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心が、動いた アスリートの言葉 。長谷部誠「人生に後悔はない」2024年4月

ハンドボール女子英国代表
ハンドボール女子パリ五輪最終予選の全試合を終えて、記念写真を撮る英国代表=2024年4月14日、ハンガリー・デブレツェンで、多田写す
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4月も終わります。今月も様々なスポーツシーンでアスリートが放つ、心が動く言葉に出会いました。勝っても負けてもアスリートが放つ言葉には思いがこもり、それに私たちは勇気づけられます。「ペンで、心を動かす」をミッションに掲げる”Pen&Sports” [ペンスポ] では毎月末、アスリートが語った印象的な言葉を独自に切り取り、お届けします。

目次

もし船出に例えるなら、まだ船からロープを外しただけだ

今永 昇太(野球 / カブズ)
2024年4月1日、大リーグ移籍後ロッキーズ戦で初先発、初勝利して

DeNAで8年の経験を積んで今季からメジャーに挑む今永は、6回2安打無失点、9奪三振、無四球で初勝利を挙げました。6回は二死から連打を浴びましたが空振り三振でピンチを切り抜け、マウンドで雄たけびを上げました。

まだ150試合以上あるシーズンは始まったばかり。これから雄たけびが何度、朝に聞けるか楽しみです。

(うれしかったことは)まだないですね

ハンドボール女子日本代表・菊池杏奈

菊池 杏奈(ハンドボール / アランマーレ富山)
2024年4月1日、女子日本代表(おりひめジャパン)記者会見後のインタビューで

パリ五輪世界最終予選(4月11〜14日、ハンガリー)に挑んだハンドボール女子日本代表(おりひめジャパン)で、菊池杏菜選手は初選出されました。菊池はあらゆる球技を通じても、日本代表選手としてはかなり珍しい球歴です。これまで日本一になったことも、年代別の日本代表に選ばれた経験も一切ありません。

これまでで一番うれしかったことを尋ねると、「まだないですね」と即答が返ってきました。今回のパリ五輪最終予選での出場は1試合だけで、チームもパリ切符は獲得できず、不完全燃焼だったことでしょう。いまの悔しさをバネに、さらなる飛躍を期待します。(下に記事が続きます)

人生で最もクレイジーな48時間だった

ハンドボール女子英国代表・ホーキンス監督

マーク・ホーキンス(ハンドボール女子英国代表監督)
2024年4月11日、パリ五輪最終予選の初戦・ハンガリー戦後の記者会見で

英国は開幕2日前、渡航の書類がそろわず欠場するカメルーンの代役として出場を決めました。4月11日、英国は地元ハンガリーとの初戦を戦いました。

試合後の記者会見でホーキンス監督は「2日前、わたしたちがハンガリーでの五輪最終予選をプレーできることになると聞いた時は信じられない気持ちだった。人生で最もクレイジーな48時間だった」と振り返りました。

初戦のハンガリー戦は11-49、2戦目の日本戦は16-43、3戦目のスウェーデン戦は8-52といずれも大敗しました。それでもスウェーデン戦のあと、五輪出場を決めて喜びに沸くスウェーデンの隣で観客の声援に手を振ってこたえ、記念写真を撮る姿がありました。スウェーデンの選手たちにも負けない笑顔でした。

国際ハンドボール連盟(IHF)のニュースでも事前に大敗を予想する反面、「美しい旅の始まりに過ぎない(this might just be the beginning of a beautiful journey. )」と締めくくっていましたが、その通りの「始まり」を感じさせました。

Ich bereue nicht mein Leben.私の人生に後悔はない

サッカー独1部フランクフルト・長谷部誠

長谷部 誠(サッカー / 独1部フランクフルト)
2024年4月17日、今季限りでの引退を表明した記者会見で

長谷部は元日本代表のMFで40歳。J1の浦和で6シーズン、ドイツのブンデスリーガで17シーズンに渡ってプレーしました。日本代表キャプテンとして出場した試合数は81試合で、歴代最多を誇ります。記者会見は30分、ドイツ語で行われました。引退の決断について、”Ich bereue nichts in meinem Leben”(私の人生に後悔はない)と笑顔で話しました。

英語でいうと”I don’t regret anything in my life”ですが、nichts(英語のnot)の前で一呼吸置き、「ニヒト」と笑顔で、きっぱり言っていたのが印象的でした。長谷部が27歳当時の著書「心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(2011年刊、幻冬舎)を読むと「運を口説く」というセリフが出てきます。普段からやるべきことに取り組み、運が巡ってきたときにふさわしい準備をしていれば運はつかめる、と。「自信はガソリン」「競争は栄養」ともあります。これらを有言実行してきてこその「人生に後悔はない」の今、と感じました。

人間性の高さは「模範的スター」と独メディアでも称賛されている通りです。「私と家族いとってドイツは第二の故郷」と会見でも話したように今後もドイツにとどまり、指導者としての活躍が期待されています。

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