【サッカー】日本代表のW杯拠点、合宿はメキシコ・モンテレイ。ベースキャンプは米ナッシュビル

【サッカー】日本の合宿地はメキシコ・モンテレイ、ベースキャンプは米ナッシュビル
写真:Rachel Claire
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2026年6月に開幕する北中米ワールドカップに臨むサッカー日本代表の拠点が決まった。本大会直前にメキシコ・モンテレイで合宿を行い、大会期間中は米国テネシー州ナッシュビルを拠点にすることを日本サッカー協会(JFA)が明らかにした。大会前からグループステージにかけて、日本代表がどのように動き、どの様な環境で過ごすのか詳しくシミュレーションする。

目次

移動距離より環境を優先

サムライブルーは5月31日に東京・国立競技場(MUFGスタジアム)でワールドカップ本大会前の国内最後の国際親善試合(キリンチャレンジカップ)を行う。この壮行試合を戦った後にメキシコ入りし現地の環境へ順応しながら最終調整を行う。グループFに入った日本代表はオランダ、チュニジア、欧州プレーオフB組勝者との3試合を2か所で戦う。

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試合現地日時日本時間日本の対戦相手開催スタジアム/開催地
第1戦2026年6月14日 15:006月15日 5:00オランダダラススタジアム(AT&Tスタジアム)(米国テキサス州アーリントン)
第2戦2026年6月20日 10:006月21日 13:00チュニジアエスタディオ・モンテレイ(メキシコ・モンテレイ)
第3戦2026年6月25日 18:006月26日 8:00欧州プレーオフB組勝者ダラススタジアム(AT&Tスタジアム)(米国テキサス州アーリントン)

そのため、拠点は2試合を行うダラスを希望すると思われていた。ポット2の日本より優先順位の高いポット1の国がダラスを希望したというよりは、森保一監督がトレーニングに集中できる環境面を重視してナッシュビルを希望したようだ。ナッシュビルはダラスから約1000km離れていて飛行機で2時間の距離にある。時差はなく、ダラスよりやや冷涼な気候だ。

米国テネシー州ナッシュビルの6月の平均最高気温は約30度、平均最低気温は19度、平均湿度は約73%。一方で、ダラスのあるテキサス州アーリントンの6月の平均最高気温は約32度、平均最低気温は約22度、平均湿度は64%となっている。

ダラススタジアムには開閉式ルーフがあり空調が効くため暑さ対策は必要ないが、エスタディオ・モンテレイに開閉式の屋根はない。メキシコ・モンテレイの6月の平均最高気温は約33度、平均最低気温は約20度、平均湿度は約59%となっており、モンテレイで合宿を行い熱暑対策を行うのは得策だろう。(下に記事が続きます)

貴重なメキシコでの経験値

過去には2014年のブラジル・ワールドカップで日本代表はサンパウロ州イトゥーの避暑リゾートにベースキャンプを置いた。しかし、試合会場となったレシフェ、ナタール、クイアバは、高温で拠点との温度差が激しく体調の調整に苦労したこともあり、1分2敗の勝点1でグループ最下位に終わった。

その教訓から日本サッカー協会は、その後の大会では拠点の選定に細心の注意を払っている。

日本代表の2025年のアメリカ遠征に際して筆者は、メキシコでも試合を行うべきだと提言した。まだ期間に余裕があり冒険が許容される段階で、メキシコで観衆を動員して国際試合を行ってほしかったが、少なくとも大会前にメキシコの雰囲気を肌で感じてから本番に臨むのはプラスに働くだろう。

日本のW杯前の合宿地:セントロ・デ・エントレナミエント・ティグレス(SET)

モンテレイでは、メキシコリーグ「リーガMX」のUANLティグレスの練習場を使用する。

ヌエボ・レオン州の州都モンテレイの北に位置するサン・ニコラス・デ・ロス・ガルサにあるセントロ・デ・エントレナミエント・ティグレス(SET:ティグレス・トレーニング・センター)は、2024年10月に第一フェーズがオープンし、ジムや事務所などの複合施設全体の建設は2025年も続けられた。総工費2億2,900万ペソ(約20億円)で、モジュール建設システムを採用し、建設期間と環境への影響を軽減した。

天然芝ピッチ2面、ハイブリッド芝ピッチ1面、ジム、ロッカールーム、医療エリア、記者会見場、事務所などを完備している。(下に記事が続きます)

日本のW杯期間中のベースキャンプ:センチュリー・ファームズ

日本代表の前線基地となるのは、米国メジャーリーグ・サッカーのナッシュビル・サッカークラブの練習場だ。ナッシュビルのアンティオーク地区にあるナッシュビルSCのトレーニングセンターは、総工費400万ドル(約60億円)で2023年6月に正式に完成をみた。約5万平方メートルの敷地にピッチ3面(天然芝2面)、フルサービスのダイニングホール、視聴覚シアタールーム、有酸素運動・ウェイトトレーニングエリア、リカバリー用の極低温チャンバー、医療施設を備えた最先端のサッカー複合施設だ。

練習場の周辺はセンチュリー・ファームズと呼ばれ、高級なマンションが建ち並び、タイガー・ウッズが参画するミニゴルフ施設「PopStroke」やプール、フィットネスセンター、大規模な医療施設などがあり、高級ホテルの建設も進んでいる。有名ブランドや飲食店が集まるオープンエアの大型アウトレットモールを中心に急速に発展しているエリアで、ショッピングや食事が楽しめる。

もしかすると大会期間中に選手が気晴らしに散策しているかもしれない。(下に記事が続きます)

日本代表が拠点を置く町:ナッシュビル

ナッシュビルは、人口が約715,000人でテネシー州最大の都市で州都でもある。カントリー・ミュージックの中心地で音楽関連企業のオフィスがあり、エンターテインメントが充実している。また、医療が地域の一大産業となっており、多くの医療系企業が集積する。

観光名所の代表格は、世界最大級の収蔵品を誇るカントリー・ミュージック殿堂博物館。

1925年から続く世界最長の公開録音が行われるラジオ番組「グランド・オール・オプリ」の臨場感あふれるカントリー・ミュージックをライマン公会堂で堪能するのもよし。

ホンキートンク・ハイウェイは、朝から深夜まで生演奏が行われるバーやレストランが集まるエリアだ。

センテニアル・パーク内は、ギリシャ・アテネにあるパルテノン神殿の実物大の複製建築がある。

ナッシュビルから南へ約100kmのリンチバーグには、世界で最も売れているテネシー・ウイスキー、ジャックダニエルの蒸留所がある。 その場でしか買えない限定ボトルの販売や試飲もあり、製造工程が学べる。観光客のほとんどは、ナッシュビル発のホテル送迎付き日帰りバスツアーを利用していて人気だ。またテネシー州はバーベキュー発祥の地を自負しており、豚肉を低温で燻製にする伝統料理が知られる。地元の定番テネシー・プライド・ソーセージやメンフィス・バーベキュー、ナッシュビル・ホットチキンなどが有名だ。アメリカ南部伝統の朝食「ビスケット&グレイビー」も食してみたい。

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