バレーボール女子日本代表が6大会連続となる五輪出場権獲得を目指して連日、ヒリヒリする試合を繰り広げている。福岡県北九州市で開催中のネーションズリーグ2024福岡大会で日本は2024年6月13日、同10位のカナダと対戦し、フルセットの末に敗れた。もしスッキリ勝っていれば、残り2試合(6月15日のセルビア戦、同16日の米国戦)の成績に関わらず、パリ五輪出場が決まっていたが、2セットを先取してからの逆転負けで、出場権獲得は持ち越された。ただ、日本が最終的に出場権をつかむ可能性は計算上、依然として高く、もう確実といってもいいだろう。ライバルチームの試合の結果次第にはなるが、この土曜日か日曜日に吉報が届く可能性が高いと見ている。
アジア最上位か、出場未確定国で上位3か国入りか
バレーボール女子のパリ五輪出場枠は12。開催国フランスを含めすでに7枠が決定している。残る5枠はネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月17日)の世界ランキングで正式に決まる。日本のパリ五輪出場権獲得の条件は以下の2つだ。
①アジア最上位
②出場権未獲得国の中でアフリカ勢トップを除いた上位3カ国入り
世界ランキングは7位にダウンでも
6月14日午前のFIVBランキングは以下の通りとなっている。
世界ランキングは6位だった日本は同10位のカナダに敗れて、7位にランクダウン。中国が6位に再浮上し、アジアトップの座を明け渡した。世界ランキングは、試合ごとに付与されるポイントで目まぐるしく変動する。ランキング上位が下位に勝った場合のポイントは少なく、下位が上位に勝つと大きくなる。逆に、上位が下位に敗れるとマイナス幅は大きくなる。
①の条件での出場権獲得は微妙でも、②の条件では、五輪出場権を事実上争う世界ランキング4位のイタリア、同9位のオランダ、同10位カナダを含めた4か国のうち上位3か国入りがほぼ確実な状況となっている。(下に記事が続きます)
日本、セーフティリードだ
なぜなら日本の試合がないきょう6月14日は、カナダとオランダが直接対決して星をつぶし合うからだ。オランダとのポイント差は29.61、カナダとの差は37.2ポイントあり、どちらかが確実に負けることになる。日本のリードは、きょう敗戦するカナダかオランダかのいずれかのライバル国にポイントで抜かれる可能性がなくなる「セーフティーリード」と見ている。
オンラインイベント「ペルージャが分かる」いよいよ今夜
Pen&Sports”[ペンスポ]はきょう2024年6月14日(金)20:00〜、オンラインイベント「バレーボール・セリエA ペルージャが分かる」を開催する。日本代表女子の石川真佑選手の通訳を今季、務め、ペンスポに記事を寄稿している中山久美子(イタリア在住)が、日本代表・石川祐希選手が来季からプレーするペルージャ[正式名:SIR SUSA VIM PERUGIA]を取材した。中山さんのガイドでペルージャを旅するような60分、参加者には抽選で、ペルージャ特製グッズが当たる。
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