ハンドボール男子のフランスリーグ1部(リキモリ・スターリーグ)で開幕から26戦無敗、首位をひた走るスター軍団が、来日を前に絶好調をキープしている。2014-15シーズンから目下リーグ11連覇中、12連覇も視界良好のパリ・サン=ジェルマン(PSG)。パリ入りしているPen&Sports編集部はPSGのリーグ第26節、ホームでのシャルトル戦を現地取材した。(取材協力:エバー航空)
次戦は吉田守一所属のナントと首位決戦

この夏、4年連続の来日となる「ジャパンツアー」で2026年8月4日にリーグHのジークスター東京と、5日にネクスト日本代表と対戦することが決まっているパリ・サン=ジェルマン(PSG)は5月3日(日本時間同4日)、パリ市のスタッド・ピエール・ド・クーベルタンでフランスリーグ第26節に臨み、降格の危機にある14位のシャルトルを寄せ付けず、40-20(前半18-13)で圧勝した。PSGは今季通算25勝1分とし、開幕からの連続無敗試合数を26に伸ばした。今季のレギュラーシーズンは残り4試合。5月27日の第28節では、同じく開幕から負けなしで日本代表のPV吉田守一が在籍する2位のHBCナントとの首位攻防の大一番が待ち受ける。
大差でも「パリ!」声援途切れず

試合はパリ当地時間の17時スローオフ。4000人収容のスタジアムは格下が相手とあって7-8分入り程度だったが、座席には「ici, c’est Paris」と書かれた応援ハリセンが置かれ、オオヤマネコのPSGキャラクター・ジェルマンが愛嬌を振りまいた。得点やGKの好プレーには会場DJが「ici, c’est…(イシ・セ…)」と呼びかけると、ファンが「パリ!」と答え、盛り上がった。
PSG広報によると、今季のフランスリーグでPSGのホーム試合を取材した日本メディアはPen&Sports《ペンスポ》が初めてといい、メールで取材申請すると、試合3日前にプレスパスが発行され、メーンスタンド中央の記者席が用意された。本来なら国外のウェブメディアがプレスパスを発行してもらうのは至難の業だ。これも、ジークスター東京や日本協会が過去3年に渡って親善試合・交流を重ねてきた結果だろう。その恩恵にあずかった格好だ。
GKが好セーブ、ダブルスコア

試合は慣らし運転のように緩やかに入ったPSGが前半開始早々、シャルトルに先制点を奪われ、追いかける展開が続いたが、それもつかの間。前半10分までにはスウェーデン代表のRWカールソンのパスカットからの速攻などで7-5と2点リード。前半20分までには、PVゴウチエ・ロレドン(フランス) が1対1を制するなどして15-10と点差を広げていった。18-13で折り返した後半以降もPSGが優勢。後半3分には相手の退場による数的優位の際に、デンマーク代表のGKロクヴィストが好セーブからエンプティゴールを直接放り込むなどして主導権を握り、自動降格圏目前のシャルトルをダブルスコアで突き放した。
カラバティッチ「吉田はゲーム理解高い」
この試合にスターターとして出場し、8月には4年連続で来日する予定のキャプテン、ルカ・カラバティッチ(38)は「ここ2試合が接戦だったので、自信を取り戻す試合になった。ナント戦までチームとしての活動が減るが、年齢や代表活動の有無に関係なく、常に高い強度でトレーニングを続ける必要がある。同時にしっかり休むことも重要」と記者陣に話した。
Pen&Sportsが吉田守一はPSGにとってどんな選手かと問うと、「吉田は非常に厄介で対応が難しい相手。コンタクトにも強く、試合の流れや状況を読む力、ゲーム理解も非常に高いディフェンダーだと思う。ここ最近で大きく成長していて、ナントでも中心的な存在としてプレーしています。我々にとっては、明確に攻略すべき課題になる選手で、簡単に崩せる相手ではないので、こちらもフィジカルの部分でしっかり対抗し、勝負していく必要がある」
「吉田個人だけでなくナントの守備組織も非常によく整備されていて、強固なディフェンスを構築しています。完成度が高く、それが大きな強みになっています。PSGとしては中途半端な状態では通用せず、自分たちのパフォーマンスを最大限に引き出し、ベストな状態で試合に臨まなければならないと考えています」と話した。
4年連続来日「チームの結束深める機会」

「日本のハンドボールは、集団としても個人としても非常にレベルが高いです。スピードがあり、フィジカルも強く、独創的なプレーをします。とても魅力的でスペクタクルなスタイルだと思います」「シーズン序盤の特別な時期で、高強度のトレーニング期間でもあります。時差への適応など大変ですが、チームの結束を深める機会でもあります。また、日本のチームとの対戦は新しい経験になります。日本の皆さんに会えるのを楽しみにしています。いつも温かく迎えてくれてありがとうございます。ぜひ試合を観に来てください。そしてハンドボールを続けてください。最高のスポーツです」と話した。
パリ・サン=ジェルマン ハンドボールジャパンツアー2026の観戦チケットは5月3日から発売がスタートした。
パリ・サン=ジェルマン 1941年設立のスポーツクラブ。サッカーの世界トップ・クラブがもっとも有名だが、その一方でハンドボール、柔道、eスポーツなどのチームも運営する。PSGハンドボールは、フランス国内リーグ11連覇中。欧州屈指のハンドボールチームとして圧倒的な実力を誇り、世界最高峰のクラブのひとつと評される。PSG所属選手の多くは各国代表として活躍。フランス代表にはルカ・カラバティッチ、マチュー・グレビル、エロイム・プランディらが名を連ね、デンマーク代表にはGKヤニック・グリーン。さらには、ヤヒア・オマル(エジプト)、カミル・シプチャク(ポーランド)、ルック・スタインズ(オランダ)など、世界のトップレベルで活躍するスター選手たちが集結する。2023年8月2日に有明アリーナで開催された「パリ・サン=ジェルマン(PSG)ハンドボールジャパンツアー2023」の日本代表(彗星JAPAN)戦は、7人制ハンドボールにおける国内歴代最多観客数となる10,801人を記録した。
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