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【プロ野球】首位独走オリックス、きょう20日にもパ・リーグ3連覇

オリックス
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プロ野球パ・リーグのオリックスがぶっちぎりでペナントレースのフィニッシュテープを切りそうだ。2023年9月20日、首位独走中で優勝マジック「2」としたオリックスは京セラドーム大阪で2位ロッテと直接対決。勝てば、リーグ3連覇が今夜、ファンが見守る本拠地で決まる。昨年は敵地、仙台で優勝。一昨年は試合のない日に優勝が決まったため、無観客の京セラドームで胴上げを行なった。球団は19日、公式ホームページなどできょうのロッテ戦のチケットが完売したと発表した。

目次

きょう20日に勝てば本拠で優勝決定

2023年度 パシフィック・リーグ チーム勝敗表(2023年9月19日(火) 現在)

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チーム試合勝率
オリックス129784740.624
千葉ロッテ127635950.51613.5
福岡ソフトバンク130646420.515.5
東北楽天128626510.48817
埼玉西武131597110.45421.5
北海道日本ハム131567410.43124.5
日本野球機構HPより

オリックスの優勝がいつになるかを整理する。きょうのロッテ戦の試合結果によって、以下のようになる。念願だった本拠での優勝を待ちわびるファンのためにもオリックスは何が何でもきょう決めたいところだ。

〇オリックスが勝ち▶▶きょう9月20日本拠で優勝決定
△オリックスが引き分け▶▶最短で9月21日優勝決定(21日はオリックス試合無し)
✕オリックスが負け▶▶最短で9月23日優勝決定(23日対ソフトバンク@ペイペイドーム)

投手陣は抜群の安定感

2023年度 パシフィック・リーグ チーム投手成績(2023年9月19日(火) 現在)

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チーム防御率試合セーブホールHP完投完封勝無四球勝率打者投球回安打本塁打四球故意四死球三振暴投ボーク失点自責点
オリックス2.64129784741109132522100.62448061166982703498471048331372342
西 武2.951315971318810092040.45448871166.2984834661252928393434383
日本ハム3.0713156742791104813130.4314886116610991003321445869334456398
ソフトバンク3.2913064642911213541170.548841162.210291034091458968180467425
ロッテ3.331276359421221421890.516476011431053893551441981451456423
楽 天3.551286265391101321930.48848391133.21082923991137805501503447
日本野球機構HPより

今季のオリックスをスタッツで振り返る。

チーム打率は.249でリーグ1位、チーム防御率も2.64でリーグ1位(9月20日現在)と投打ががっちりかみ合っている。

特に2.64と他チームを圧倒している防御率が物語る通り、オリックスの最大の強みは投手陣の安定感だ。エースの山本由伸は9月9日のロッテ戦で自身2年連続2度目のノーヒットノーランを達成するなど、ここまで14勝6敗、防御率1.32。チームを牽引した。さらに、宮城大弥が10勝、山﨑福也と山下舜平大がともに9勝ずつ。リリーフ陣も安定した成績を残しており、盤石の布陣だった。チームは5月に4連敗が1度あっただけで、逆に4連勝以上は計8度(最大8連勝)マーク。勝負強さも際立った。

昨年の日本一に貢献した主砲の吉田正尚外野手が米MLBレッドソックスに移籍し、3月のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)代表には5選手を送り込んだ。開幕投手や先発ローテーションがなかなか決まらず、スタートダッシュに不安を抱く声もあったが、全くの杞憂に終わった。

現役29年、野手最長キャリアの中嶋監督

野手の現役年数と出場率(出場試合数/期間試合数)

現役年数選手名出場率
29年(1987-2015)中嶋 聡(阪急・西武・横浜・日ハム)39.1%
27年(1989-2015)谷繁 元信(横浜・中日)80.9%
26年(1954-1981)野村 克也(南海・ロッテ・西武)83.1%
25年(1989-2013)山﨑 武司(中日・オリックス・楽天・中日)65.8%
24年(1971-1994)大島 康徳(中日・日ハム)84.6%
24年(1989-2012)石井 琢朗(横浜・広島)73.1%

2020年途中からオリックスの1軍監督代行を務める中嶋聡監督はきょうのロッテ戦に勝てば、3年連続のパ・リーグ優勝監督となる。中嶋監督は1987年-2015年にかけて、29年間も現役(捕手)であり続けた希少な存在だ。実働29年は工藤公康氏と並び、プロ野球歴代1位タイだ。

野手の実働年数29年は、27年の谷繁元信、26年の野村克也(故人)を抑えて単独歴代1位。しかもキャリア終盤の2007年からはコーチ兼任で、2009年以降は10試合以下の出場とほとんど試合に出なくても、現役選手として登録され続けた極めて珍しい選手だった。

つまり、現役時代に誰よりも長くベンチで戦況を見続け、出場機会を待ちわびながら、準備を重ねてきた苦労人。それが中嶋聡監督だ。オリックスのリーグ3連覇は、実績よりも生きのいい選手を抜擢し、2軍選手や育成ドラフトの選手を1軍の戦力に加えて、育て上げた中嶋監督の手腕なしでは語れないのである。

優勝マジック2となった19日、中嶋監督はインタビューで力を込めた。「明日勝ったら決まるということで、正直マジック1のようなものだと思う。勝って決めたい!」

パ・リーグ.com
9月19日 オリックス・バファローズ・中嶋聡監督 試合後インタビュー|無料動画|パ・リーグ.com|プロ野球 監督インタビュー|9月19日 オリックス・バファローズ・中嶋聡監督 試合後インタビュー

中嶋 聡(なかじま・さとし)1987年に秋田・鷹巣農林高からドラフト3位で阪急(現オリックス)入団。捕手として1995年、1996年はオリックスのリーグ連覇に貢献。西武、横浜、日本ハムでもプレーした。2015年に現役引退。実働29年は工藤公康氏と並び、プロ野球歴代1位タイ。2007年ー2015年は日本ハムで選手兼任コーチに。2019年にオリックス2軍監督となり、2020年8月から監督代行。同年11月に監督就任。2021年、2022年にリーグ連覇。54歳。秋田県出身。

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