パリ五輪出場権をかけたハンドボール女子のアジア予選最終日は2023年8月23日、ともに3連勝の日本と韓国が対戦。韓国が日本に25ー24(前半14-15)で競り勝ち、韓国がパリ五輪出場権を獲得した。2位の日本は世界最終予選(12チーム中6枠)に回る。開催国枠で出場した2021年東京五輪を除き、1967年モントリオール五輪以来の日本女子の「自力」による出場権獲得は持ち越された。観客は1450人(主催者発表)。
日本は韓国にこれで18連敗。通算成績は7勝59敗2分。
【戦評】前半は日本1点リード、後半に足止まる
(前半)日本は立ち上がり、LW吉留有紀の速攻、キャプテンのBP相澤菜月の連続ポイントなど、5連続得点のスタートダッシュを決める。「ジャイアントキリングの鉄則」を実践する理想的な立ち上がりで、試合の主導権を早々と握った。その後、韓国も日本ディフェンスに的を絞らせない多彩な攻撃でジリジリと盛り返し、一進一退の攻防となる。
それでも、GK亀谷のファインセーブで勢いづく韓国の流れを要所で断ち切る。前半27分に13-13の同点とされたが、逆転を許さない。韓国にとってはフラストレーションがたまる展開のまま、日本の1点リードで前半終了。
(後半)韓国は得点源の背番号11リュウ・ウニと、23イ・ミギョンを中心に日本をかき回し始めた。ジリジリと追いあげ、後半11分、イ・ミギョンのゴールでこの試合初めて19-18と日本をリードする。日本のディフェンスは奮闘し、昨年12月の女子アジア選手権決勝で1人で19得点を決められたイ・ミギョンの個人技を何度も封じ、GK亀谷も1対1を止めた。しかし、後半はディフェンスに連携ミスが出て、足が止まった。同点でも日本がパリ五輪切符をつかむはずだったが、結局24-25。日本は1点に泣いた。
日韓戦の記録は下記URLよりご覧ください。
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