ハンドボールの第27回IHF女子世界選手権(オランダ・ドイツ共同開催)第6日は2025年12月1日、オランダのロッテルダム・アホイで予選ラウンド・グループAの第3戦が行われ、女子日本代表(おりひめジャパン)はクロアチアに25 -19(前半10-10)で快勝し、グループAの3位を確定。上位3チームが進出するメインラウンドへ5大会連続の進出を決めた。
日本は後半の立ち上がり、中山佳穂の同点弾(11-11)を皮切りに、グレイ クレア フランシスの1対1からのループシュート、佐々木春乃も立て続けに決め、さらに相澤菜月の連続得点でたたみかけた。GK亀谷さくらが7mTを阻止するなどして好セーブを連発する間、5連続得点のゴールラッシュでクロアチアを突き放した。
日本は予選ラウンドでデンマーク、ルーマニアに連敗後、2敗同士の対戦となったクロアチア戦で今大会初勝利。今年7月に就任したモーテン・ソウバク監督にとって公式戦初勝利でもあった。次戦は12月3日、グループBの2位(スイスVS.ハンガリーの敗者)と対戦する。メインラウンドは各グループの上位3チームが4グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループの上位2チームが準々決勝に進出する。

後半立ち上がり、連続得点で突き放す

後半の立ち上がり、日本は一気にギアを上げた。
この試合のPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)に選ばれたGK亀谷さくらは言った。
「(10-10で終えた)前半はコンスタントに相手のシュートを止められなくて、自分自身の2分間退場もあって、少し自分自身にがっかりした部分がありました。だから後半は気持ちを切り替えて臨んだ。勝ち切るためには、私がセーブし続ける間に、攻撃し続けること。そして連続得点で相手を振り切ることでした。後半はそれができたし、攻守がうまくかみ合った」
チームトップの8得点を上げたキャプテンの相澤は阻止率47%をマークした亀谷に感謝した上で、ディフェンス全体にも手ごたえを感じていた。「前半は同点でしたけれど、ディフェンスは10点に抑えていた。後半も2枚目の運動量が落ちず、3枚目の連携もよくて、ディフェンスはずっと足が動いていた。そして最後はさくらさん(亀谷)が仕留める形に持って行けた。何が何でもメインラウンドに行くんだ、と全員が果敢に攻めた結果です」
監督「強い相手とまた3試合。そのプロセス重要」

最後にミックスゾーンに現れたモーテン・ソーバク監督は、ペンスポの取材に対し、安堵の表情を見せ、噛みしめるように言った。
「勝てて良かった。本当によかった。これは女子日本代表にとって重要な勝利なんだ。なぜなら、この試合に勝ったことで順位決定戦に回ることを免れて、より強い相手とまたさらに3試合できるのだから。このプロセスこそが私たちにとって重要なことだ。きょうは宿舎に戻ってみんなで勝利を祝うが、明日からは次のゲームに備えて相手を分析するよ」
おりひめジャパンが、5大会連続のメインラウンド進出を最後の最後にたぐり寄せた。

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