MENU
ニュースレターに登録する

「今週の1本」やイベント案内など、スポーツの風をお届けします。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

【サッカー】W杯F組で対戦、チュニジアが監督を電撃解任 | 日本への影響は

アフリカ・ネイションズ・カップのチュニジアーマリ戦で熱狂するチュニジアサポーター2026年1月3日、AP/アフロ
アフリカ・ネイションズ・カップのチュニジアーマリ戦で熱狂するチュニジアサポーター=2026年1月3日、モロッコ・カサブランカで(写真:AP/アフロ)
  • URLをコピーしました!

サッカー2026年北中米ワールドカップのグループFで日本代表が対戦するチュニジア代表に激震が走っている。新年早々に監督の退任が発表され、新体制で日本と対戦することになった。本番まで時間が限られるなか、果たして日本のチュニジア対策は間に合うのだろうか。

目次

アフリカ選手権で大苦戦

モロッコでの開催となったアフリカ・ネイションズ・カップ2025に臨んだチュニジア代表(FIFAランキング41位)は、2025年12月23日にグループCの1試合目でウガンダ(FIFAランキング85位)を相手に10分に先制すると3点リード。アディショナルタイムに1失点を許すも3-1と危なげなく勝利した。

しかし、12月27日の2試合目ではナイジェリア(FIFAランキング38位)に3失点を喫した後に2点を返すという苦しい戦いを強いられて2-3で敗れた。チュニジアのボールポゼッション率は40%で、シュート数はナイジェリアの15本に対してチュニジアは8本に留まった。

12月30日のグループ最終戦となったタンザニア(FIFAランキング112位)との試合では、43分に先制するも48分にすぐに同点に追いつかれ、結局そのまま1-1でドローに終わった。ボールポゼッション率は64%とチュニジアが圧倒的に支配しながら、シュート本数は両チームとも6本だった。

チュニジアは、1勝1敗1分の勝点4でグループC2位となり決勝トーナメントに進出した。グループC首位のナイジェリアは、しっかりと3勝で勝点9をとっており、大きな差をつけられた。

そして年をまたいで迎えた1月3日のラウンド・オブ・16でマリ(FIFAランキング53位)と対戦した。26分にマリのDFウォヨ・クリバリ(レスター・シティFC)が激しいタックルで一発退場になると、チュニジアが一方的にボールを支配し最終的なボールポゼッション率は72%となった。しかし、ようやく先制点を決めたのは88分。しかも、90+6分に追いつかれて延長でも勝負がつかず1-1のドローとなり、PK戦(2-3)で敗退した。(下に記事が続きます)

日本にもあった大会前の混乱

ワールドカップ出場の常連国としては、チュニジアは結果も内容も不甲斐ないと言わざるを得ないだろう。

チュニジアサッカー連盟(TFF)は、アフリカ選手権の敗退が決まった翌日に「代表チームの全テクニカルスタッフとの契約を双方合意のもとで解除することを決定した」と発表した。これには、サミ・トラベルスィー監督(57歳)も含まれる。

マリ戦では、なかなか得点を奪えないチームにいらだちを見せ、同点に追いつかれると頭を抱えて、ピッチサイドをそわそわと歩き回った。

同氏は元チュニジア代表選手で、2011年~2013年にもチュニジア代表を率い、2025年に再び代表チームの監督に就任したが、ここでお役御免となった。2度にわたり母国の代表チームを率いた経歴は、まるで日本の岡田武史氏のようである。

チュニジア代表の後任監督には、複数の外国籍指導者が候補に挙がっている。新監督が誰になるかで、チュニジア代表のサッカーが大きく変わる。2026年北中米ワールドカップまで半年と迫るなかで大鉈を振るったチュニジアサッカー連盟は、どのような構想を抱いているのだろうか。

2010年南アフリカ・ワールドカップに際して、イビチャ・オシム氏が病に倒れたため緊急登板した日本代表の岡田武史監督は、解任こそされなかったが自らが目指したサッカーに見切りをつけて現地入りしてから全く異なる戦い方に路線変更し、結果を残した。

2018年ロシアワールドカップでは、日本サッカー協会(JFA)はヴァヒド・ハリルホジッチ監督を同年4月7日に解任し、後任の西野朗表監督は約2カ月という限られた時間でチーム作りをする必要に迫られた。「チーム作り」をするにはあまりにも短く「チームを仕上げる」くらいが精一杯だったかもしれない。

日本のワールドカップ最高成績はベスト16((2002年、2010年、2018年、2022年)だが、大会直前に混乱があった先述の2大会でも結果を残している。(下に記事が続きます)

総入れ替えの効果は?

できることならば、時間をかけてしっかりとチーム作りができるのが理想だ。しかし、中途半端な状態で本番に臨むくらいなら、刷新して心新たに大会に入るほうがよい場合もある。

直前での大転換にはショック療法でチームの目を覚ます効果がある。そして、対戦相手が対策を立てにくくなるという作用も伴ってくる。つまりは、これにより日本はチュニジア対策が難しくなった。チュニジアは、またチームを作り直さなければならない苦労がある。それには、もれなく日本代表の技術スタッフによる分析のし直し作業もついてくるのだ。

チュニジア代表は、アフリカでの試合とワールドカップの試合では、かなり仕様が異なる。これは、アジアの日本にも言えることだ。アフリカ選手権のチュニジアは、ナイジェリア戦以外では、主導権を握って試合を行っていた。しかし、なかなかペナルティーエリア内で決定的なチャンスを作ることができなかった。絶対的なエースが不在だ。

アフリカにおいて、チュニジアのパスワークは秀でたものがある。一方でサブサハラの国々のような、個人の爆発的なパワーやスピードがあるわけではない。

チーム力は日本のほうが僅かに上回っているだろう。日本は、自分たちのサッカーをして順当に行けば勝てる相手だ。恐れる必要はない。ただし、相手の奇策や戦術にまんまとはまってしまい勝点を絡め取られることは避けなければならない。今後のスカウティングと分析が重要になってくるだろう。(下に記事が続きます)

カルタゴの鷹は飛翔するか

日本はワールドカップで、オランダと対戦した後、6月20日午前10時(日本時間21日午後1時)にメキシコ・モンテレイでチュニジアとの第2戦に臨むことになる。日本は最大出力でオランダを迎え撃ち、大幅に選手を入れ替えてチュニジアと戦うことが予想される。出場国数が48カ国に拡大し、大会は長丁場となる。森保一監督が、ターンオーバー(入れ替え)を想定したチーム作りを行ってきたことは、これまでの采配を見れば明らかだ。

日本が選手を入れ替えても、入れ替えなくても優勢であることは揺るがない。チュニジアが意図しようがしまいが、日本が主導権を握るだろう。しかし、圧倒的な支配に至るほどの力の差はない。

チュニジアは、引いた相手を崩せないという日本の弱点を既に察知しているだろう。引いて日本を苛つかせて、引き分けか最少得点での勝利を狙ってくるはずだ。

もし、守りを固めてこないのであれば、それこそがチュニジアの奇策にほかならない。

ペンスポニュースレター(無料)に登録ください

スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]ではニュースレター(メルマガ)を発行しています。「へぇ」が詰まった独自ニュースとスポーツの風を届けます。下記のフォームにメールアドレスを記入して、ぜひ登録ください。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

  • URLをコピーしました!

\ 感想をお寄せください /

コメントする

目次