スポーツ特化型メディアPen&Sports [ペンスポ]は2024年度に引き続き、2025年度もソフトダーツプロフェッショナルツアージャパン(SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN)に参戦中のプロダーツプレーヤー、永石勇弥選手(25)とスポンサー契約を更新しました。永石選手のユニホームには今季もPen&Sportsのロゴが入ります。永石選手に2025年3月、ダーツの魅力や抱負について語ってもらいました。
「1本の矢で人生が変わる」~永石選手が語るダーツの魅力

「たった1本の矢で人生が変わる」
そう言うと大げさに聞こえるかもしれません。でも、ダーツにはそれくらいの魅力があります。Pen&Sports [ペンスポ] 読者のみなさま、はじめまして。プロダーツプレーヤーの永石勇弥です。年齢は25歳、ダーツ歴は5年半、現在は「SOFT DARTS PROFESSIONAL TOUR JAPAN」(以下:JAPAN)というプロ団体に所属し、兵庫県明石市を中心に活動しています。
ダーツはシンプルな動作で楽しめるため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に親しまれているスポーツです。ルールも比較的簡単で、初心者でもすぐにプレーできるのが魅力です。また、シンプルなルールながら戦略性も高く、投げ方や狙う場所の選択、メンタルコントロールなど、上達するほど面白さが増します。初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じた楽しみ方ができるのも特徴です。
近年では、ネットカフェやカラオケ店などでダーツを楽しめる機会が増え、年間の競技人口は約650万人に達しています。さらに、道具がなくても店舗で貸し出しサービスがあるため、誰でも気軽に始められるのもダーツの魅力の一つです。世界最高峰のダーツトーナメントは賞金総額5億円。国内のトップ選手には賞金1千万円以上の選手もいます。
でも僕がダーツに出会った6年前には、まさかこんなにもハマるとは思っていませんでした。(下に記事が続きます)
2022年からツアー参戦、1カ月で初勝利

ダーツと出会ったきっかけは2019年。大学1年の夏、友人がマイダーツを買ったことがきっかけでした。大阪・難波の「ラウンドワン」でダーツをプレーしてから自分もマイダーツを買い、友人と一緒に週に1回、大学終わりに家の近くのネットカフェでプレーしていました。3カ月ほどたったころ、仲良くなった常連客が狙った通りにダーツ(矢)をダーツボード(的)に命中させるのを見て「うまくなりたい」と思うようになりました。
2020年に入るとYouTubeでJAPANの動画を見るようになりました。同年2月にはJAPANの大会が岡山で開催されることを知り、友人と観戦に行きました。そこで僕は「プロの舞台で強い人たちと戦いたい」と1年後、プロになることを決心します。
ところがこの直後にコロナ禍になり緊急事態宣言、大学もオンライン授業になりました。外出できない分、ダーツの練習時間が一気に増えたのが幸いして、緊急事態宣言が明けるころにはプロが狙えるところまで成長しました。
2021年の3月に「PERFECT」という日本にあるもう一つのプロ団体の試験に合格し、プロキャリアがスタートしました。しかしコロナ禍のため、2021年シーズンは中止でした。2022年の2月、ついにツアーに初参戦、同年3月には待望の初勝利を挙げました。プロを志してから2年がたっていました。(下に記事が続きます)
奥深いゲーム性

ダーツはルール自体はシンプルですが、勝つためには高い戦略性が求められます。たとえば、「01(ゼロワン)ゲーム」では、効率的に得点を減らし、最適なフィニッシュを狙う計算力が必要です。「クリケット」では、相手との駆け引きを意識しながら戦略的にエリアを攻めるなど、単なる得点競技ではなく、心理戦の要素も含まれています。
また、メンタルコントロールも非常に重要です。プレッシャーの中で狙った場所に正確に投げるには、集中力と冷静な判断が求められます。プロの選手たちは、一定のリズムで投げる、深呼吸をするなどのメンタル管理を徹底しています。このように、ダーツは単なる遊びではなく、奥深い競技としての魅力を持っています。
上達が実感しやすい

私がダーツにハマった一番の理由は、この「上達の実感」でした。最初はただ的に向かって投げるだけでしたが、少しずつ狙った場所に当たるようになり、スコアが伸びていくのが楽しくて仕方ありませんでした。
特にブル(的の中心)を狙う練習を続けていると、最初はバラバラだった矢がまとまるようになり、「上達している!」と実感できる瞬間が増えていきました。さらに、ゲームごとの戦略を考えるようになり、「01ゲームでどの順番で狙えば効率的にフィニッシュできるか」「クリケットで相手の動きをどう封じるか」、といった駆け引きが面白くなり、より深くダーツにのめり込んでいきました。
また、ダーツは明確な目標を設定しやすいスポーツです。「01ゲームで平均スコアを〇点にする」「クリケットでヒット率を向上させる」など、自分なりの目標を持つことで、モチベーションが維持しやすくなります。さらに、プロの試合動画を見たり、上級者のプレーを研究したりすることで、新たなテクニックを習得しながら成長していくのもダーツのだいご味です。
生涯スポーツのダーツ、普及にも尽くす
Pen&Sport [ペンスポ] からサポートを受けた2024年度は、結果として思うような成績を残すことはできませんでした。勝負どころでスタミナも集中力も足りず、体力やメンタルの基礎がしっかりしていないと感じる場面が多くありました。今年はしっかりと土台を強化して、一つでも多く勝ち上がっていけるように頑張ります。
また、ダーツは何歳からでも始められる「生涯スポーツ」です。競技活動に加え、普及にも仲間と取り組みます。学生時代に1000人にダーツを教えたので、次は1万人が目標です。
プロダーツプレーヤー
永石勇弥
仲良し3人組。 pic.twitter.com/8UuPIZDQxT
— ながいし ゆうや(永石 勇弥) (@yuya_darts19) February 22, 2025
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