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【バレーボール】ペルージャ、ファイナル4進出。石川祐希はサーブで乱され途中交代 | コッパイタリア

コッパイタリアのファイナル4進出を決めたペルージャ=2024年12月30日、提供:Lega Pallavolo
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バレーボール男子のイタリアリーグ・セリエAは2024年12月29〜30日(日本時間同30〜31日)にかけて2024-25シーズンのコッパイタリア準々決勝が各地であった。日本代表の石川祐希の所属チームで大会連覇を狙うペルージャは、モデナを3-0(25-20,27-25,25-22)で下し、順当に4強入りを決めた。試合時間は1時間32分。ペルージャは2024年最後の公式戦を無傷の21連勝で締めくくった。OHオレイ・プロトニツキと並んでチームトップタイの11得点を挙げたOPワシム・ベンタラがこの試合のMVPを獲得した。

目次

スタメン、10得点

石川は4日前のレギュラーシーズン・モデナ戦に続き2試合連続のスターティングメンバーに名を連ねた。試合序盤から攻撃の要としてチームをリードしたが、第2セット、モデナのMBサンギネッティに連続でサービスエースを許した9-14の場面でOHセメニウクに代わり、コートを退いた。石川は10得点(アタック8得点、サービスエース1得点、ブロック1得点)だった。

他の準々決勝の試合は、日本の大塚達宣が所属するミラノがチヴィタノーヴァに2-3、 垂水優芽所属のチステルナがトレンティーノに1-3でいずれも敗退した。

コッパイタリア・ファイナル4(準決勝)は、2025年1月25日にボローニャのUnipol Arena(ウニポル・アレーナ)である。4強は以下の組み合わせで激突する。

  • ペルージャ VS ヴェローナ
  • トレンティーノ VS チヴィタノーヴァ

決勝はその翌日の1月26日(日本時間23時15分)に行われる。

レセプションに課題、連続エース許す

石川が屈辱の表情でコートを退いた。

第2セット、モデナに3連続ポイントを許して9-14と離されたピンチの場面だ。ロレンツェッティ監督から交代を告げられた。直前にペルージャがタイムアウトを取り、仕切り直すはずが、石川はサーブレシーブで精彩を欠く。モデナのMBサンギネッティの強力なサーブにつぶされ、連続でサービスエースを許した。課題のレセプションにほころびが出ていた。

悔しさ。もどかしさ。まだやれるのにという反骨心。口を真一文字に結んでベンチに下がった石川には、そんな入り混じった思いが透けて見えた。

コッパイタリアで一発を狙う相手のモデナも目の色が違った。ジャイアントキリングを企て、一か八か、ギャンブルのような思い切りのいいサーブを打ってくる。

第2セットのスタートからサンギネッティの一つ前のサーバー、OHダヴィスキバにも石川が弾かれ、2本連続でサービスエースを許していた。このセットの中盤までに4本のサービスエースがたたみかけるように石川を襲い、その「穴」が悪目立ちした。

今季4冠を狙うペルージャにとってコッパイタリアは落とせないタイトルの一つ。しかも、首位を独走するセリエAのレギュラーシーズンとは違い、負けたら終わりのトーナメントだ。

傷口が広がる前に石川を下げたのは、終わってみれば、ロレンツェッティ監督の好判断と言える。だが、石川はこの日、試合序盤からアタックが好調(決定率62%)だっただけに、途中交代は惜しまれた。そもそも相手サーブのターゲットになるということは、石川のパイプなど攻撃参加を封じたい意図があるのはいうまでもない。

ペルージャのリベロ、マッシモ・コラチは試合後、チームメンバーを代弁して言った。

「今年は(クラブが目標としている)いくつかのステップがあり、この試合は私たちがどうしてもかなえたかった重要なステップだった。外から見ていると、ペルージャは必ず圧勝しなければならないと思われているが、我々は(小差でも)勝ちたいと思っていて、それは大きな違いだ。彼ら(モデナ)のサーブは最高レベルで、切り替えがスムーズでなかったため、レシーブで苦労した」

今季はすでに優勝したスーペルコッパに加え、現在参戦中のCEV欧州チャンピオンズリーグ、セリエAリーグ戦、そしてこのコッパイタリアと、4冠を視野に入れるペルージャでは、負けられない重圧を背負うとともに、求められるプレーの質も格段に高い。2024年のラストゲームは石川が頂を目指す上で、避けて通れない課題と試練を突き付けたが、石川ならきっと軽くそれを超えていく。

石川祐希コメント 今日はコッパイタリアの準々決勝、モデナとの対戦でしたが、3-0で勝つことができました。どんな 結果でも、まずはチームが準決勝にしっかりと駒を進めることが出来たことが何よりです。個人的にはスタートから出場して、1セット目は良かったのですが、2セット目の途中で交代となりました。 原因としてはレセプションで、2セット目だけで4本ものエースを取られてしまったので、レセプションが課題だと感じました。相手のサーブも非常に良かったのですが、それを失点ではなく、何とか上にあげて攻撃に繋げられるようにしなければいけないと思いました。スパイク、サーブに関して は悪くはなかったと思いますので、レセプションのところだけしっかりと修正したいと思います。今日は年内最後の試合でした。しっかと勝ちで終われたことは良かったですし、今年も本当に沢山の方に応援していただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。2025年も1月5日から試合ですが、成長し ている自分の姿を沢山の方に届けられるように、引き続き練習していきたいと思います。2025年がいい形で迎えられるように、年末はしっかり休んで、次の試合に備えていきたいと思います。 皆さん、良いお年をお迎えください

アタックで8得点、決定率62%をマークした石川祐希=2024年12月30日、提供:Lega Pallavolo
アタックで8得点、決定率62%をマークした石川祐希=2024年12月30日、提供:Lega Pallavolo

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