【カヌー】日本男子K-4は準決勝敗退、スプリントW杯 | LA五輪めざす水本圭治が語る現在地

カヌー・スプリントワールドカップに出場した日本代表の水本圭治©Pen&Sports
カヌー・スプリントワールドカップに出場した日本代表の水本圭治(原田写す)
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国際カヌー連盟(ICF)主催のICFカヌー・カヤックスプリントのワールドカップは2026年5月14日、ドイツ北部のブランデンブルクで開幕し、日本カヌースプリントの最重点強化種目の一つである男子カヤックフォア(K-4)の日本(青木瑞樹、冨塚晴之、 松代龍治、水本圭治)は午前に行われた予選2組を9艇中5位で通過したが、続く同日午後の準決勝3組では9艇中最下位に終わり、各組3位までが進む決勝に進めなかった。決勝にはドイツA,、ドイツB、中国、スウェーデン、豪州、リトアニア、ハンガリー、ポルトガル、AIN(ロシア・ベラルーシの個人資格選手による中立チーム)の9チームが進出した。▶記録

4人乗りの男子カヤックフォアの日本は、自力で出場権を獲得した東京五輪に出場し、2023年の杭州アジア大会で33年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した注目種目だ。その後は世代交代やメンバー入替の試行錯誤が進むなか、38歳の水本圭治がナショナルチームに今もなお残り、若手を牽引している。日本男子カヤックフォア(K-4)の現在地、世界での立ち位置を水本はどう見ているのか。ワールドカップの準決勝敗退後、日本代表の控えテントで聞いた。(取材協力・エバー航空、下に記事が続きます)

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「小柄でもギア上げて漕げるように」

ーー今回のワールドカップは決勝進出が遠かった。準決勝を終えた感想は。

そうですね。K-4は今年度のナショナルチームの新メンバーのなかでどういう組み合わせがベストなのかを色々と試している段階です。そのなかで今できる限りのことはできたと思う。自分以外はみんな20代の若手です。若い子たちにはいい経験になったレースだった。

ーー日本のK-4は、世界でいまどんな立ち位置にいるか。

世界との差がどんどん開いている感覚があります。その流れをどうにかして止めなければいけません。特に、今回のワールドカップの成績は2028年ロサンゼルス五輪の選考にも影響してくるので、各国選手も目の色を変えて、例年のワールドカップよりも速いタイムで漕いできています。その差を縮めていかなければいけません。

ーー世界との差はどのような点で最も感じるか。

世界と日本ではほぼすべてのスキルで差がありますが、こういう国際大会に来ると、まず日本の自分たちがいかに小柄か痛感させられます。小柄だからといって、漕ぎ方も小さくまとまってしまってはいけない。小柄でも、1パドルで進むパワーやストロークの長さが重要です。そのための筋力、持久力をつけなければなりません。もっとギアを上げて漕げるように。

ーー準決勝では同じアジアの中国に大差をつけられた。

中国はいま、世界でもトップクラスの力をつけています。日本よりはるかに上を行く存在です。会場に来てから、小手先で何かを変えたり、少し調整して勝てるような相手ではもはやありません。長い年月をかけて、強化していくのみです。

ーー前回の2023年中国・杭州アジア大会で水本選手はK-4で33年ぶりの銅メダルを獲得した。今年は9月に愛知・名古屋でアジア大会があり、2028年ロサンゼルス五輪に向けても重要な大会が続く。

自分は愛知・名古屋アジア大会でK-4に乗れるかまだわかりません。メンバーは。帰国してからコーチ陣が話し会うことになると思います。もしかしたら、今後も色々な組み合わせでタイムトライアルをして、慎重に選考していくことになるかもしれません。現在のナショナルチームのメンバーは個人の能力がみんな高いので、どんな組み合わせでも力の差はありません。自分を選んでもらえたら、一生懸命漕ぐだけです。そして、K=4に乗れても乗れなくても、自分の経験をチーム内で共有して何かで貢献できたらいいなと思います。

ーー水本選手にとってK-4の魅力は。

1人の力ではないところです。4人でコミュニケーションをとりながら、情報交換しながら、高め合っていくところです。今回のメンバーは何度も一緒に遠征していますが、K-4を組むのは国際大会では初めて。4月のアジア選手権(中国)が終わってからのチームなので実質まだ2週間しかたっていません。乗り合わせたこの短い期間で、準決勝を戦えたのは、若手にとっていい経験。決して悲観する結果ではありません。3年前の杭州アジア大会で銅メダルをとった時のK-4は旧世代・ベテランならではの強さがあって、タイム的にも以前のK-4の方が速いかもしれませんが、現在の若いチームには大きな伸びしろ、可能性があります。その点は楽しみです。

水本圭治(みずもと・けいじ)1988年4月7日、岩手県矢巾町出身。不来方高時代に競技を始め、3年時の全国高校総体で4冠。大正大学に進み、2010年広州アジア大会カヤックペア(K-2)200mで松下桃太郎とのペア金メダル。2017年からチョープロ所属。2021年東京五輪男子カヤックフォア(K-4)代表。2023年杭州アジア大会では男子カヤックフォア(K-4)のメンバーとして日本に33年ぶりのメダルとなる銅メダルをもたらした。38歳の現在もなお2028年ロサンゼルス五輪出場を目指して活動中 。176センチ、82キロ。

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