オランダ・ドイツの2か国で開催中の第27回IHFハンドボール女子世界選手権でグループAの3位となり、5大会連続の予選ラウンド突破を果たした日本代表(おりひめジャパン)は2025年12月3日午後3時半(日本時間同23時半)、メインラウンドの初戦でスイスと対戦する。会場は引き続き、予選ラウンドを戦ったロッテルダム・アホイとなる。次の対戦相手、スイス代表はどんなチームなのか。紹介する。
- 日本ースイス戦の放映情報(提供:JHA)
- 12月3日(水)23:20~(LIVE)スカパー!番組配信
- 12月6日(土)23:59まで(見逃し配信)
グループBを2位突破
スイスは今大会、予選ラウンド初戦のイラン戦で34-9と圧倒した。続くセネガル戦は25-24で競り勝ち、連勝スタートで勢いに乗った。12月1日のハンガリー戦では25-32で力負けしたが、堂々のグループB2位でメインラウンド進出を果たした。
ノルウェー人のクヌート・オーヴェ・ヨア監督率いる女子スイス代表は、平均年齢が22歳という大会最年少チームだ。しかも、女子世界選手権は初出場となる。同じグループBだったハンガリーには過去3年間で4戦全敗(2022年EHFユーロで28-33、EHFユーロカップで26-38と27-35、IHF女子世界選手権で25-32)している。グループB1位がハンガリー、2位がスイス、3位通過はセネガルという結果はある意味、順当だった。
日本がメインラウンド進出を決めたクロアチア戦直後、次の相手がスイスかハンガリーかで決まっていなかった段階で、GK亀谷さくらは「初戦はハンガリーより、スイスとやりたい。スイスはまだ若いチームだから」と言った。そしてその通りの対戦順となった。2024年春、パリ五輪世界最終予選で日本が完敗したハンガリーよりも、スイスはまだやりやすい相手といえる。ただし油断は禁物だ。(下に記事が続きます)
大エース・PVシュミットが得点源

スイスの特徴は、何と言ってもPVタベア・シュミット(22)という大エースがいることだ。12月1日のハンガリー戦で、シュミットはチームの総得点25点のほぼ半分にあたる12得点を1人でたたき出した。
シュミットは昨シーズンまで在籍したクラブ、コペンハーゲンハンドボルドで才能が開花した。EHFチャンピオンズリーグではトップスコアラーの仲間入り。今季は現デンマーク王者のチーム・エスビャーグに移籍した。
シュミットはスイスハンドボール協会を通じて今大会への抱負を次のように述べている。「私たちは常にサプライズを起こし、実力を示したい。若いチームで、大きく成長しているから。アンダードッグ(劣勢)と言われる立場だからこそ、プレースタイルで相手を驚かせたい」(下に記事が続きます)
RWエメネッガーにも要警戒
シュミッドより若い選手たちも伸び盛りだ。セネガル戦でチーム最多タイの6得点をマークしたRWミア・エメネッガーもその一人。20歳という若さながら、角度のあるシュートを得意とし、スキあらばカットインしてくる。さらにチームには、ドイツ、フランス、ルーマニアでプレーしてきたCBケルスティン・キュンディグ(32)や、ルーマニアリーグ在籍のLBダフネ・ガウツィ(25)もいて、ベテランがチームの経験不足を補完する。
スイスが女子世界選手権に初出場できた背景には、5年前に設立された国営アカデミーの影響が大きいと言える。年齢層の異なる約20名の選手が月曜日から金曜日まで週5日間アカデミーで過ごし、週末はスカンジナビア諸国、フランスなど各国所属クラブでプレーできる体制を構築したという。国際舞台での経験は乏しいが、勢いに乗せたら怖い相手となりそうだ。
日本のメインラウンドラウンド試合日程[会場:ロッテルダム・アホイ]
| 日付 | 現地時間 | 日本時間 | 対戦相手 |
|---|---|---|---|
| 2025/12/03(水) | 15:30 | 23:30 | スイス(B2位) |
| 2025/12/05(金) | 18:00 | 翌02:00(12/6) | ハンガリー(B1位) |
| 2025/12/07(日) | 15:30 | 23:30 | セネガル(B3位) |
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