【ホッケー】ソニーHC3年ぶりV、コカ・コーラの3連覇阻む。パリ五輪主将・永井友理は有終

ホッケー女子の日本最高峰リーグ（さくらリーグ）は2024年12月22日、東京・大井ホッケー競技場で高円宮牌2024ホッケー日本リーグのプレーオフ決勝が行われ、5年連続同じ顔合わせとなった頂上決戦は、ソニーHC BRAVIA Ladiesがコカ・コーラレッドスパークスに1-0で競り勝ち、3年ぶり13度目の優勝。コカ・コーラの3連覇を阻んだ。ソニーHCは12月の全日本女子選手権（岡山県赤磐市）との2冠達成。

第１Q、FB小川が決勝点

ソニーHCは第1クオーター(１Q)12分、ペナルティーコーナーからFB小川里佳がフリックシュートで決めた1点を守り抜いた。決勝点の小川は「大きな舞台で点を決められてうれしい。今季はうまくいくことばかりじゃなくて、悔しい思いもしてきたなかで、最後に優勝で終えられたのは最高」と話した。小川はこの試合のPOM（プレイヤーオブザマッチ）に選出され、協賛のタカラベンモント株式会社から副賞が贈られた。

パリ五輪主将の永井「引退」表明

またソニーHCを攻守で牽引したパリ五輪日本代表主将の永井友里（32）がこの試合後、現役引退を表明した。

2016年リオデジャネイロ、2021年東京、そして今年のパリとホッケー女子日本代表の中心選手として五輪3大会に出場した永井は、辛勝で逃げ切った現役ラストゲームを振り返り、「前半はけっこう自分たちのペースでできていたけれど、さすがはコカ・コーラ。後半はけっこうやられたなというイメージだった。ただ、みんなの集中力と気持ちが最後まで続いた。自分は攻撃の選手ですけれど、チームのために守備でも背中で見せようと、最後までやり切れた」とすがすがしかった。

岐阜各務野高、東海学院短大出。父は、リオ五輪の女子日本代表監督を務めた祐司さん。妹の葉月さんとともに五輪3大会に出場した。今後は指導者として、リーグや女子日本代表のサポートに関わりたいという。関係者によると日本オリンピック委員会（JOC)が派遣する指導者海外研修への挑戦も視野に入れており、ユニホームを脱いでもホッケー界の発展に尽くしていく考えだ。

さくらリーグ最終順位

• 優勝　ソニーHC BRAVIA Ladies（3年ぶり13回目）
• 2位　コカ・コーラレッドスパークス
• 3位　グラクソ・スミスクラインOrange United
• 4位　南都銀行SHOOTING STARS
• 5位　立命館ホリーズ
• 6位　山梨学院CROWNING GLORIES
• 7位　東京ヴェルディホッケーチーム
• 8位　東海学院大学
• 9位　駿河台大学 LADYBIRDS