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【オランダ発】ロッテルダム午後9時。ラーメン大好きライアンさんが粋過ぎた

オランダ・ロッテルダムにある「RaMen Tomoharu」で=2025年12月4日、原田写す
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ハンドボール女子世界選手権を取材するため2025年11月末から、オランダ第2の都市ロッテルダムに滞在しています。メーン会場であるロッテルダム・アホイのプレスルームは世界中のスポーツジャーナリストでにぎわっていますが、日本の取材メディアはPen&Sports《ペンスポ》だけです。女子日本代表のおりひめジャパンは予選ラウンドでデンマークルーマニアに連敗した後、クロアチアに勝って、5大会連続で予選ラウンドを突破。メインラウンド初戦では新星スイスに快勝しました。「おめでとう」「日本はいいチームだね」と海外のジャーナリストから、声をかけられることも増えてきました。1日おきに試合があるのですが、試合がなかった12月4日午後9時、ロッテルダムで一番うまい日本食と聞いた「RaMen Tomoharu」に行きました。そこで思いがけないことがあったので紹介します。

目次

「替え玉ください」が縁、意気投合

ロッテルダムのRaMen Tomoharuの辛味噌スペシャルラーメン=原田写す
ロッテルダムのRaMen Tomoharuの辛味噌スペシャルラーメン=原田写す

私は海外に出るとすぐに日本の「味」が恋しくなる性分です。海外の和食レストランや居酒屋に集うお客さんと話すのも好きです。日本食が好きな人は、日本の文化や日本人のこともたいてい好き。だから、居心地がよくリラックスできます。うまくいけば、そこで思わぬ出会いに遭遇したり、話し相手を超えて「友人」ができることもあります。

隣に座ったオランダ人男性の一人客が「エクストラヌードル、替え玉クダサイ」と日本語を交えて店員に注文したのです。ほぼ同じタイミングで入店した私も彼と目が合って、同じように「替え玉ください」と店員に頼みました。彼はにっこり私に微笑み、そこから、意気投合。彼は気を許したのか、自分のことを日本語交じりの英語で語り始めました。

彼の話をざっくり要約すると….名前はライアン、38歳。石油関係の会社に勤務。2018年に在日ブラジル大使館で働くガールフレンドを追いかける形で半年間東京に滞在したことがある。そこで豊かな日本の食文化、居合道、アニメにハマった。でも彼女とはもう別れてしまった。最近、旅した旅先は南極。ロッテルダムにラーメン屋はたくさんあるけど、この店がベストだ。と言った内容。彼が見せてくれたRaMen Tomoharuのスタンプカードには、まだ開店から2か月に満たないというのに5つのスタンプが押されていました。

「ペンでつなぐいい仕事」

ライアンの話をもっと聞いていたくて、サッポロビールをもう一杯付き合わないか?と誘いました。彼は喜び、私も仕事やプライベートのことを包み隠さず話しました。ラーメン、替え玉、ビール2杯で、1時間は話したでしょうか。すると最後に彼はこういったのです。

「あなたはオランダと日本をペンでつなぐいい仕事をしている。ようこそロッテルダムへ。あなたは私の客人です」。私がビールをごちそうすると誘ったのに、会計は私のラーメン、替え玉の分も含めて、すべて彼が済ませていました。ロッテルダムのラーメン屋に突如現れた「ソシオ」に驚き、恐縮、感激した夜でした。

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