【バレーボール】ペルージャ14連勝、モデナに3-0。石川祐希はフル出場13得点

バレーボール男子のイタリアリーグ1部・セリエAは2024年12月26日（日本時間12月27日未明）、レギュラーラウンド後半3戦目となる第14節が各地であり、日本代表の石川祐希(29）が所属するリーグ首位のペルージャは、ホームで8位モデナを3-0(25-22,27-25,25-21）のストレートで退け、リーグ戦14連勝とした。ストレート勝ちは今季5試合目。ペルージャは公式戦でも20連勝で今季未だ負けなしを継続中。モデナは9敗目（5勝）。石川はリーグ戦で6試合ぶりにスターティングメンバーで起用され、フル出場。チーム2番手の13得点（サービスエース1、ブロックポイント1）を挙げて完勝を支えた。この試合のMVPはペルージャのセッター、シモーネ・ジャンネッリが獲得した。日本の大塚達宣(24)が所属する6位ミラノは2位トレンティーノに0-3（18ｰ25,23-25,19-25）で敗れ、7敗目（7勝）を喫して貯金がなくなった。（記事下に順位表）

石川、リーグ戦6試合ぶりの先発

試合前、腰のサポーターをギュッと締めてコートに入った石川は気合がみなぎっていた。久しぶりのスタ－ティング6。リーグ戦でスタートから試合に入るのは、11月16日のグロタッツォリーナ戦以来6試合ぶりだ。

第2セット、圧巻のノータッチエース

第1セットから飛ばす。チームに最初のポイントを完璧なブロックでもたらすと、レフト攻撃やパイプでコンスタントに加点し、そのセットの先取に貢献する。

第2セット。8－8の競り合いからモデナの背番号9、OHダヴィスキバに2本連続のサービスエースを許して8－10とリードされた直後も石川が食らいつく。レフトから強打を決めて点差を詰めると、今度はサーブで見せる。相手コートの左隅、狙いすましたノータッチエースはこの試合のベストプレーと言ってもいいだろう。そのセットもペルージャが2度のジュースの末にモデナを振り切った。(下に記事が続きます)

緩いサーブでマッチポイント呼び込む

仕上げの第3セット。23－20から石川はモデナの意表を突く緩いサーブを放ち、相手のレセプションが直接自陣のコートへ。ジャンネリのダイレクトアタックを呼び込んでマッチポイントを握った。

石川は試合を通じてレセプションで三つのミスがあったものの、OHプロトニツキに次ぐチーム2番手の13得点。決定率50％と上々だったアタックに加え、ディグの精度でも貢献が光った。そしてなにより、このところ出場時間が限られていた石川の表情は1時間36分、最後までコートに立ち続けた充実感に満ちていた。

2季ぶりレギュラーシーズン全勝に現実味

ペルージャは年内最後のリーグ戦を今季5度目のストレート勝ちで締めくくった。ここまでまさに死角なし。9月29日の開幕以来、ペルージャの連勝は石川の背番号「14」まで伸びた。リーグ戦は残り8試合。2025年、ペルージャを止めるチームは現れるのか。2022-23年シーズン以来となるレギュラーシーズン全勝でのプレーオフ進出も現実味を帯びてきた。

ペルージャの次戦はコッパイタリア準々決勝。４強進出をかけて、中3日となる12月30日（日本時間12月31日）、モデナとホームで再戦する。

セリエA順位表[2024.12.26現在]

順位	チーム	勝点	試合数	勝	負
1	ペルージャ	38	14	14	0
2	トレンティーノ	33	13	11	2
3	ピアチェンツァ	29	14	10	4
4	ヴェローナ	27	14	9	5
5	チヴィタノーヴァ	27	13	8	5
6	ミラノ	21	14	7	7
7	チステルナ	15	13	5	8
8	モデナ	15	14	5	9
9	パドヴァ	13	13	4	9
10	ターラント	10	14	3	11
11	モンツァ	9	14	4	10
12	グロッタツォリーナ	9	14	2	12