ワールドシリーズ連覇から2週間あまり。米大リーグ・ロサンゼルスドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が来日し、2025年11月19日、都内で記者会見した。来年3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に向け、ドジャース所属の大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希を出場させるかについて問われ、「決めるのは彼らだ」「長いシーズンに備えて休養するのが有益だと思うが、それぞれの選手や日本という国にとってWBCがどれだけ重要かは理解している」などと発言した。
ロバーツ監督の来日は、2024年5月からドジャースと複数年のパートナーシップ契約を結ぶ木下グループが監督出演のテレビCM撮影(第2弾)を行ったことで実現し、監督自身は2025年3月18、19日に東京ドームでシカゴ・カブスとの開幕シリーズで訪れて以来の来日となった。監督は11月19日、生まれ故郷の沖縄に里帰りした。
本音を封印?

数日前のインタビューでロバーツ監督は大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希について「個人的にはWBCに出場してほしくない」と踏み込んだ発言をしていた。今季レギュラーシーズンで12勝を挙げた山本は先発ローテで173.2イニングを投げ、ワールドシリーズでは連投を含めて3勝するなど大車輪の活躍をした。大谷もリハビリから復帰したシーズンで二刀流でフル稼働。佐々木もけがから復帰したばかりで、来季は先発で投げることが決まっている。
ロバーツ監督はそんな3人のコンディションを念頭に置き、この日の会見で「ピッチングには体や腕に相当な負担がかかる」と言葉を選びながら語りだした。
「長いシーズンに備えて休養するのが有益だと思いますが、それぞれの選手や日本という国にとってWBCがどれだけ重要かは理解しています」「いずれにしても私たちは彼らをサポートします」などと葛藤を交えてリップサービスした。ドジャースを率いるロバーツ監督の優先順位としては来季のワールドシリーズ3連覇が最大の目標。そのために、大谷、山本、佐々木のコンディションづくりには神経を使う。
一方、こちらもWBCで連覇を狙う野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督(50)は2026年3月のWBCに向け、大谷、山本、佐々木らを含むメジャー組をすでにリストアップし出場を要請。主催者からの回答を待っている状況だ。メジャー選手がWBCに参加するには、各選手が主催者と出場契約を結ぶ必要がある。(下に記事が続きます)
MVPの大谷に「テキストで祝福」
ロバーツ監督は記者会見のなかで11月13日(日本時間14日)に3年連続4度目となるMVPを受賞した大谷翔平について「彼にテキストメッセージで『おめでとう。本当に誇りに思う』と伝えた」ことも明かした。大谷には来年もMVPを獲得し、チームの3連覇に貢献して欲しいとし、「彼は毎試合、毎晩のように特別なことを成し遂げる本当に特別な選手。私は翔平に天井を設けたくないし、彼はその天井を常に超えてくる。来季も彼らしく伸び伸びやってほしい」と期待した。
監督ならば”You have to learn who they are”(選手たちがどんな人物なのか知らなければならない)。そして「選手たちが監督が自分に寄り添ってくれていると感じて初めて、力を発揮してくれる」などの指導哲学の一端も披露した。(下に記事が続きます)
リアルと重なるCMコンセプト
このほど木下グループが撮影したロバーツ監督が出演するCMのコンセプトは「豊かな個性が集まったチームの力」。これはロバーツ監督がドジャースを率いるリアルとも重なるという。「私の仕事は選手たちの個性を引き出して、ベストなチームを作ること」。ロバーツ監督は「ドジャースが日本のファンにとってナンバーワンのメジャーリーグベースボールチームだと誇りに思っていただけるようにベストを尽くします」と力強く語った。
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