【ハンドボール】ライン際のくさびピヴォット53人 | リーグH名鑑vol.6

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ミトゥン・オイスティン・カトゥラ(ゴールデンウルヴス福岡)強靭なフィジカル

ミトゥン・オイスティン・カトゥラ(ゴールデンウルヴス福岡)はライン際の脅威。2人がかりでも止められない
ミトゥン・オイスティン・カトゥラ(ゴールデンウルヴス福岡)はライン際の脅威。2人がかりでも止められない

身体接触が絶えないポジションなので、ピヴォットは屈強でないと務まりません。強くて当たり前のポジションのなかでも指折りの「フィジカル自慢」を紹介していきます。

ミトゥン・オイスティン・カトゥラ(ゴールデンウルヴス福岡)は「ウミ」の愛称で親しまれる大型ピヴォットです。並のピヴォットはDFを1人ターゲットにしてシュートにいきますが、ウミはDFの間に立って、2人を道連れにしてなだれ込みます。ちょっと珍しい位置取りをするタイプなので、2人がかりでも止められません。DFでは逆ミスマッチの1対1に苦戦しているため、出場時間は限られていますが、明るく人柄もいいので、日本のスピードにもいずれアジャストするでしょう。 

岩見海里(レッドトルネード佐賀)は攻守に激しい接触で勝負します。ボールを持てば、天理大学の元エースだけあって、6mから豪速球を放ちます。185㎝とサイズ的には中型なので、逆ミスマッチでも足でついていけるようにしておきたいところです。

村本龍斗(富山ドリームス)は、小柄な選手が揃う富山ドリームスのなかで数少ないフィジカルで対抗できる選手です。 

女子なら安藤かよこ(イズミメイプルレッズ広島)がパワー系の代表格。強い体と強い肩で、ライン際の脅威になります。

細田啓輔(トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城)重量級

細田啓輔(トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城)はピヴォットらしいピヴォット。王道のプレーで、チャンスを作り出す
細田啓輔(トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城)はピヴォットらしいピヴォット。王道のプレーで、チャンスを作り出す

ライン際のくさびになるポジションだから、体重もピヴォットの武器のひとつ。40mを走るのは苦手でも、ライン際で戦力になってくれたら、十分に使い道があります。

「ライン際の横綱」として君臨してきたのが、体重116kgの落田駿兵(福井永平寺ブルーサンダー)です。わかっていても止められないポストプレーで、試合の流れを変えるインパクトプレーヤーでした。よどみなく出てくる言葉からもわかるように、頭の回転が速い選手。2025~26シーズンはやや精彩を欠いているのが、ちょっと気がかりです。 

羽渕晴一朗(アルバモス大阪高石)も108kgの重さが武器。ドイツでプレーしたこともある有望株ですが、この1年は足踏みが続いています。もっとライン際で存在感を示せるはずなのですが……。銘苅淳監督は「攻撃に全振りして、体重を130kgにしてもいい」と言っていました。重さのあるピヴォットとの2対2を好む、キャプテン植垣健人のよき相棒に育ってほしいです。 

細田啓輔(トヨタ自動車東日本レガロッソ宮城)は体重105kgにしては、体つきが引き締まっています。強くて動ける、レガロッソ待望の純正のピヴォットです。身長182㎝と、3枚目を守るには上背がやや足りませんが、そこは強さでカバーしていくしかありません。技術的には完成度が高いので、肉体改造でどうレベルアップしていくか。どれくらいの体重で折り合いをつけるのか。興味深い存在です。

笠原謙哉(アースフレンズBM東京・神奈川)圧倒的存在感

元日本代表の笠原謙哉(アースフレンズBM東京・神奈川)は勉強熱心。37歳になっても向上心を忘れない
元日本代表の笠原謙哉(アースフレンズBM東京・神奈川)は勉強熱心。37歳になっても向上心を忘れない

上背があって、体にも厚みがあって、攻守両面でチームを背負える選手です。聡明な頭脳も兼ね備え、すべてにおいて中心となる存在。こういう選手がいてくれると、苦しい時に頼りになります。

笠原謙哉(アースフレンズBM東京・神奈川)はアイスランド等でプレーしたのち、2025~26シーズンからアースフレンズに加わりました。梶原晃GM兼監督代行が「チームの文化を作り直す1年」と位置付けたシーズンに、理論派でストイックな笠原の加入は大正解でした。DFだけでなく、ゲームそのものの組み立てや考え方、さらには個人レベルでの準備やトレーニングなど、トップアスリートのあるべき姿を示し、若手にいい影響を及ぼしています。語りだしたら止まらない知識と情熱。それでいてむやみに答えを提示せず、若者の言葉が出てくるのを待てる我慢強さもあり、将来はいい指導者になれそうな雰囲気を漂わせています。OFも37歳にして成長中。チャレンジゲームズでも手を抜かずに、全力で2対2からのポストシュートを決めて、誰よりも会場を沸かせます。

ヒザの手術や肩の脱臼などを経て、ようやく山口勇樹(豊田合成ブルーファルコン名古屋)が戻ってきました。しばらく見ないうちにピヴォットでの動きが洗練されていて、力強いスクリーンだけでなく、タイミングよく動き回れるようになっていました。「休んでいるうちに、合成のハンドボールが高速化していたから、アジャストできるように」と、マイナーチェンジの理由を話していました。DFではGKと連携しながら、シュートコースを枝で消すのが得意な選手。山口の復活は攻守両面で大きなプラスです。 

青麗子(ブルーサクヤ鹿児島)は3枚目DFとピヴォットで、絶対に欠かせない選手になりました。試合途中からピヴォットに入ったら、青にボールを集めるのが、今年のブルーサクヤの必勝パターン。長い腕を伸ばして上空のパスをもぎ取り、なだれ込むようにして7mスローを獲得し、自分で決めて帰るまでが、ひとつのパッケージです。優勝した2025年12月の日本選手権でも、徹底して青にボールを集めて、ブルーサクヤは劣勢の試合をひっくり返してきました。

大樋歩希(ザ・テラスホテルズラティーダ琉球)小回りが利く

気の利いた動きで、ライン際でチャンスを作り出す大樋歩希(ザ・テラスホテルズラティーダ琉球)
気の利いた動きで、ライン際でチャンスを作り出す大樋歩希(ザ・テラスホテルズラティーダ琉球)

小柄なピヴォットは、気の利いた動きで貢献します。大柄なピヴォットがくさびになるから、小柄なピヴォットの細かい動きがより際立ちます。

高木裕美子(アランマーレ富山)は小さくても体が強く、スペースに動くだけでなく、しっかりとスクリーンプレーで2対2ができる選手。リバウンド、ルーズボールなどの球際での嗅覚は、元日本代表の横嶋かおる(元北國銀行ほか、横嶋彩の姉)を彷彿とさせます。アランマーレ特有の「小さいけれど3枚目を機動力で守る」時間帯も注目です。 

大樋歩希(ザ・テラスホテルズラティーダ琉球)は洛北高校出身者らしい「気が利く」ピヴォット。身長160㎝なのにOF専門で使われるということは、東長濱秀作監督が信頼しているのでしょう。長身の濵口まお、体の強い長谷川真子と対をなす細かい動きで、相手のDFをかき回します。 

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