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【ホッケー女子】日本、アジア大会白星発進。先制弾のDF及川「優勝しか見えない」

女子ホッケー及川栞
東京五輪にも出場した及川栞(本人のXより)
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中国・杭州で開催中のアジア大会第5日は2023年9月27日、優勝国がパリ五輪出場権を獲得するホッケー女子の1次リーグB組で、2連覇を目指す日本(世界ランク=WR10位)が初戦でインドネシアに7-0で快勝した。試合開始2分、PS(ペナルティーストローク)による先制点でチームを勢いづけたのはDF及川栞(おいかわ・しほり)選手だ。「ひとつずつ勝っていって最後、金メダルを取るというシナリオがてきている」。及川選手は理美容設備機器や化粧品などを手掛けるタカラベルモント社員。同社ブランドのモデルにも起用される日本初の女子プロ選手が、パリへの道を見据えている。

目次

「五輪で家族に自分の姿を見せるまで」

及川選手は岩手・不来方高、天理大を経て2013年に日本代表初選出。2018年、東京五輪の大陸予選を兼ねた前回のアジア大会(ジャカルタ)で日本初優勝に貢献し、2021年の東京五輪(開催国枠)にも出場した。東京ヴェルディ所属。勢いのあるプレスからの攻撃が持ち味で、代表最年長の34歳。今回の杭州・アジア大会に向けては「優勝しか見えていない」と語り、「さくらジャパン」は自力でのパリ五輪出場権を目指している。

出場した2021年の東京五輪で日本は1勝も挙げられず、12チーム中11位だった。しかも、コロナ禍による無観客での開催だったため、「オリンピックで活躍する自分の姿を家族に見せるまでは、第一線を引退するべきではない」。パリ五輪出場に競技人生のすべてを賭ける。

日本女子ホッケー界の「顔」、大臣にも「手ほどき」

及川は日本女子ホッケー界の「顏」だ。現在のさくらジャパンでは最年長で、チームの精神的支柱でもある。ペンスポ編集長の私が東京五輪・パラリンピック大会組織委員会でVGM(べニュー・ゼネラルマネジャー)を務めていた大井ホッケー競技場を、2021年春に丸川珠代五輪担当相(当時)が視察した際には、及川選手が丸川大臣にホッケーを手ほどきした。初めてスティックを握る丸川大臣がゴールを決めて歓声を上げるシーンに及川選手とともに立ち会った。

「アスリート採用は企業戦略」タカラベルモント所属

及川選手がモデルを務めたキャンペーン(タカラベルモントプレスリリースより)

女子ホッケー界の人気選手は、所属企業の「顏」でもある。2021年1月から所属する理容・美容室の業務用設備機器大手、タカラベルモント(大阪市)では、ホリスティックビューティブランド「エステシモ」の2023サマーキャンペーンのモデルに挑戦。同社初の社員アスリートモデルに抜てきされた。

ホッケー女子選手としては前例がない挑戦で、かつて及川選手のような「発信力」を持つホッケー選手はいなかった。ホッケー日本リーグ(HJL)の東京ヴェルディの試合や日本代表女子の強化試合で、初めてホッケーを観る「及川選手目当て」のファンが増えているように感じる。さらに、多くのタカラベルモント社員も、及川選手の試合に駆けつけるようになった。

タカラベルモント広報室の石川由紀子さんは「及川栞が入社してくれた事で、人事研修だけではない企業内に思いもよらない化学反応が起きている。アスリート社員採用は、経営戦略だ、と改めて実感している」と話す。 

9月30日にはBS-フジで密着特番も

タカラベルモントプレスリリースより

及川選手に密着取材するメディアも増えている。9月30日(土)には以下の番組で紹介される。「アジア大会期間中ですが、見ていただけたら嬉しいです」と及川選手自身もXで紹介した。パリ五輪出場にかける及川選手の思いを番組を通じて知ることで、アジア大会で奮闘中のホッケー日本女子「さくらジャパン」の応援にも力が入りそうだ。

  • 番組名:CROSSOVER
  • コーナー名:クロスドキュメンタリー 
  • 放送局:BS-フジ
  • 放送日:初回放送/9月30日(土)17:00~18:00 再放送/10月14日(土)17:00~18:00
  • 内容:ホッケー女子日本代表、及川栞。ヨーロッパではサッカーと並ぶ人気競技のホッケー。

杭州アジア大会・ホッケー日本女子の競技日程(想定)

第1戦 9月27日 日本7-0インドネシア
第2戦 9月29日 13:45 (日本時間)日本ー タイ (WR30位) 
第3戦 10月1日 19:30(日本時間)日本ー中国(WR11位)
第4戦 10月3日 17:00(日本時間)日本ーカザフスタン(WR35位)
準決勝 10月5日
決勝  10月7日

及川 栞(おいかわ・しほり)1989年、岩手県岩手町出身。元日本代表だった母の影響で3歳からホッケーを始め 、2013年、日本代表に初選出。2018年、東京五輪の大陸予選を兼ねたアジア大会(ジャカルタ)で日本初優勝に貢献する。アジア年間最優秀選手にも選ばれる。その後、オランダ1部リーグの新鋭強豪クラブ、オランイェ・ロートで3シーズンを過ごし、日本初のプロホッケー選手に。2022年1月、タカラベルモント株式会社に入社。企業人として、プロホッケー選手として、東京ヴェルディ女子ホッケーチーム選手として日本女子ホッケー界を牽引する。

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