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【高校サッカー】被災地の石川代表・星稜を、黄色ゴミ袋かぶって即席応援「俺たちは共に」

日大藤沢が石川・星稜を応援
ゴミ袋をかぶって応援する即席応援団=星稜高校同窓会関東支部のXより
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被災地にスポーツは何ができるのか。まっすぐな思いやりの気持ちから機転を利かせて、すぐに行動に出た高校生たちの「友情応援」が共感の輪を広げている。「石川、ともにがんばろう!」「がんばれ、日本の絆 今こそ強く」「最高の場所へ 俺たちは共に」。そんな手作りのメッセージ横断幕が掲げられたのは1月2日、第102回全国高校サッカー選手権3回戦、星稜(石川)ー市船橋(千葉)戦が行なわれた千葉・柏の葉公園総合競技場だった。

星稜高校同窓会関東支部Xより

日大藤沢の応援団長が発案

前日の1月1日に能登半島を襲った震度7の大地震の影響で、地元が甚大な被害を受けた星稜は地元からの応援団の派遣を急遽、中止に。替わりにスタンドに陣取ったのは、すでに2回戦で敗退した日大藤沢高(神奈川)をはじめ、仙台育英(宮城)、その会場で2試合目の試合を控えていた岡山学芸館高や名古屋高のサッカー部員たちだった。

黄色の星稜カラーをスタジアムで表現しようと、スタンドを埋めた即席応援団をよく見ると、高校生たちは黄色のゴミ袋を裏返してかぶっていた。「茅ヶ崎市の有料指定ゴミ袋」で、同市在住の日大藤沢・佐藤輝勝監督が当日の朝、買い集めたという。中には「カナリア軍団」のブラジルのサッカーユニホームや、同じく黄色がチームカラーの柏レイソルのユニホームで声援を送る人もいた。

対戦相手の市船橋が貸し出したというメガホンを手に、ライバルの垣根を越えたサッカー部員たちが星稜に、被災地に大声援を送った。試合は1-4で星稜が敗れたが、SNSではこの即席応援団に「震災は辛い出来事ですが、温かい気持ちを感じさせてくれた高校サッカーの皆さん有難う!」などと共感の輪が広がっている。

応援を企画し、呼びかけたという日大藤沢の渡部瑠太さん(3年)は「誰かのためになろうと思いました。こういうことができるのもスポーツの持つ力だと思います」とスポニチなどにコメントしている。被災地への思い、ゴミ袋をかぶる健気なアイデア、そしてすぐに行動した高校生たちに心が動いた。

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