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英国では年末から年始にかけてあるスポーツの話題で持ちきりです。そのスポーツとはダーツ。2023年12月15日から2024年1月3日までロンドンで開かれ、テレビで生中継されていたダーツの世界選手権（PDCワールドダーツチャンピオンシップ）で16歳のルーク・リトラー選手が決勝まで上り詰め、SNSなどで一大センセーションを巻き起こしています。センセーション？少し大げさだろう、と思われるかもしれませんが、BBCスポーツや英紙ガーディアン、大衆紙に至るまでいずれもトップ級の扱いで報じています。SNSではこのティーンネージャーの快進撃に大騒ぎしています。
ルーク・リトラー選手、BCCスポーツも各紙もトップ級
リトラー選手は決勝で28歳のプロ・プレーヤー、ルーク・ハンフリーズ選手に4－7で敗れましたが、16歳とは思えない貫禄と落ち着きで、あれよあれよと決勝まで勝ち進みました。その様子がコアファンのみならず、ダーツになじみのない大衆の心をつかみ、国民的な熱狂を誘いました。「リトラーは普段はダーツに興味がないスポーツファンの想像力を魅了した」。英メディアはそろってそう伝えています。会場の観衆から「明日は朝から学校だぞ！」などとからかうやじが飛ぶ中での快挙でした。
リトラー選手は準優勝の賞金20万ポンド（約3600万円）を獲得。彼のInstagramのフォロワーは大会前、4000人ほどだったのが、準優勝を決めた日本時間の1月4日夕には70万人を超えました。英国内のパブにはたいていダーツがあり、主要大会がテレビ中継されるなど一定の層に人気がありますが、サッカー・イングランド元代表のウェイン・ルーニーにも少し似た風貌のリトラー選手の登場で、英国のダーツ人気が再燃しそうです。優勝したハンフリー選手は英首相官邸に招かれ、スナク首相にダーツの手ほどきをしました。
一躍脚光、さっそく「有名税」も
ただ、一躍脚光を浴びた16歳にとっては少し気の毒な話題も。英メディアなどによると、リトラー選手のガールフレンドは付き合って6週間のエロイーズ・ミルバーン さん（21）。16歳より5歳年上の彼女とのその年の差が話題となり、SNSではエロイーズさんがリトラー選手と付き合うのは売名行為かと非難したり、「お金のために付き合っているのだろう」というコメントが殺到しているといいます。英大衆紙の取材はエロイーズさんの母親にまで及び、母アマンダさんは「娘についてネット上にひどいことがたくさん投稿されており、私もそれに対してとても怒っている」とコメントしています。
さっそく「有名税」を払うことになった青春まっしぐらの16歳。今後もダーツに集中していけるのか、注目していきます。
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