ラグビーワールドカップが2023年9月8日(木)に開幕します。10月28日(土)の決勝までフランス・サン=ドニのスタッド・ド・フランス(8万人収容)など9会場で開催されます。4年に一度の1カ月半以上にわたるラグビーの祭典。自国開催の前回大会、悲願の8強入りを果たした日本など20の国と地域が出場します。(日時は現地時間)
ラグビー誕生から200年、大会は第10回
1823年イギリスのパブリックスクール・ラグビー校でウェブ・エリス少年がフットボールの試合中に興奮のあまり、ボールを手に持って走ったことがラグビーの発祥と語り継がれています。かつて、そんなエピソードを聞いたことがある人は多いでしょう。
その逸話から今年はちょうど200年。ラグビー誕生の200年目の節目であり、ラグビーW杯2023年フランス大会は、ワールドカップが開催されてちょうど10回目の大会です。2023年はラグビーの歴史において、記念すべき年とされています。
開幕戦はフランスーニュージーランド
9月8日の開幕戦は、優勝候補同士の超ビッグマッチが組まれました。自国開催で悲願の初優勝を狙うフランス(世界ランキング3位)と、史上最多、通算4度目の優勝を目指すニュージーランド戦です。
レ・ブルー(Les Bleus)の愛称で親しまれるフランスは1987年の第1回大会、1999年の第4回大会、2011年の第7回大会と過去に3回、決勝進出していますが、優勝はありません。
前回大会の2019年日本大会でフランスは思い切った若手の抜てきで世代交代を進めました。その世代から世界最高のスクラムハーフといわれるまでに成長したSHアントワーヌ・デュポンらが今大会の主力に。初優勝の期待がかかります。9月6日に記者会見したデュポンは「私たち全員の望みは、フランス代表がまだ成し遂げたことがないことを、この大会のレコードブックに刻むこと」と語りました。
ボールを手にした瞬間からアグレッシブな意識で次々とパスを繋ぐフランス特有の「シャンパン・ラグビー」で相手陣地を突破するのが見ものです。
一方のオールブラックス(All Blacks)こと、ニュージーランド(世界ランキング4位)は1987年の第1回大会を制し、2011年と2015年には唯一、連覇の経験がある「ラグビー王国」です。優勝3度は南アフリカと並び最多タイ。フランス大会では2大会ぶり4度目の頂点を目指します。攻撃の司令塔で、驚異的なラン能力とパス技術を持つSOボーデン・バレットは見逃せない選手です。
日本10日に初戦 初出場チリと
予選プールDに入った日本は実績ではイングランド、アルゼンチンの2強に次ぐ3番手評価といえそうです。Pen&Sportsはこの2強の力が突き抜けていると見ていて、日本はタフな戦いが強いられそうです。
各プールの上位2チームが抜ける決勝トーナメント進出を狙う日本は、同組のチリ、サモアには確実に勝ち、その上で、イングランドかアルゼンチンの一角を崩さなければなりません。
初戦の相手チリは世界ランキング22位、出場国のなかで唯一のワールドカップ初出場。10大会連続出場、世界ランキング14位の日本にとっては取りこぼせない相手となります。
ラグビーワールドカップ2023 10回目の男子ラグビーワールドカップで、2007年以来2度目のフランス開催。プールステージは20チームが5チームずつ4グループ(A~Dプール)に分かれ、総当たりで戦う。各プールの上位2チームが、決勝ステージ(トーナメント方式)に進出する。
日本代表メンバー33名(8月28日付)
FW(19人)
BK(14人)
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