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【ラグビー】9月8日パリで開幕。ワールドカップフランス大会の”歩き方”

ラグビーワールドカップフランス大会の歩き方
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ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会は2023年9月8日(金)21:15(日本時間9日4:15)、フランス対ニュージーランド戦で開幕します。20か国が参加してフランス9都市で開かれる大会は、10月28日(土)の決勝戦まで8週間にも及びます。日本代表が戦う会場を中心に、パリ滞在経験者が「フランス大会の歩き方」を紹介します。

目次

9/8(金)開幕戦:フランス対NZ@パリ郊外サン=ドニ

私には熱狂的なラグビーファンの友人がいます。9月8日の開幕戦から1次リーグの日本戦はもちろん4試合すべて、その後は10月28日の決勝まで2か月近く、フランスに滞在するそうです。開幕のフランス対NZ戦は徹夜でチケット争奪に参戦、手に入れたのだとか。

「会場のスタッド(フランス語でスタジアムの意味)・ド・フランスから脱出してパリに出るにはどうしたら…」。彼女の悩みを聞きました。

スタッド・ド・フランス(Stade de France)はパリ郊外サン=ドニ(Saint-Denis)にあります。スタジアムから最寄りのラ・プレンヌ駅(La Plaine – Stade de France)までは徒歩10分、パリ北駅(Gare du Nord、ガール・デュ・ノール)まではわずか1駅です。日本の感覚だと楽そうですが…サン=ドニを深夜に歩くのは治安的にお勧めできません。開始が21:15、試合時間は80分、ハーフタイムなども考えると終了は23時を過ぎるでしょう。観衆は8万人です。英語は堪能な彼女ですが、だからこそというかフランス語を壁に感じているようです。

パリ交通公団(RATP)の公式HPで調べたところ、RER(エール・ウー・エール、パリ都市近郊電車)B線、ラ・プレンヌ駅発0:32が最終のようで、パリ北駅には0:37に着きます。スタッド・ド・フランスのHPにも「臨時便のお知らせ」的なコーナーは見当たりませんでした。双方の駅まで、駅からも心配です。友の無事を祈ります。

9/4追記:大会公式サイトに質問したら…

業を煮やした私の友人は大会公式サイトの問い合わせフォームから「サン=ドニからの帰りはどうなっていますか?公共交通機関は動いていますか?夜は危ないから乗るなってみんな言いますが。ライドシェアはありますか?(存在そのもの聞いたわけではなく、スタジアムに乗降場は設置するの?という感じの問い)」と、英語で尋ねたそうです。

答えは来ました。

Hello XXX(友の名前), If you do not want to use the public transportation, you will have to do research on private ride-sharing companies (VCT) such as Uber which exists in Paris.
(もし公共交通機関を使いたくないなら、ウーバーといったライドシェアを探さないといけませんね)

微妙に話が通じていない気が…そして何も解決していません。やはり友の無事を祈るしかないのでしょうか。

日本は初戦と3戦目がトゥールーズ

1次リーグD組の日本は9月10日(日)13:00(日本時間20:00)、フランス南西部トゥールーズでチリと初戦を戦います。3戦目の対サモア戦もトゥールーズで9月28日(木)21:00(日本時間29日4:00)、キックオフです。

トゥールーズはフランス第4の都市で人口は47万人、赤レンガの建物が多いことから「バラ色の街」とも呼ばれます。何度か訪ねたことがありますがきれいな中都市で、伝統的なスッド・ウェスト(Sud-Ouest、南西地方の意味)郷土料理とワインの名産地…という印象です。

会場はスタジアム・ド・トゥールーズ(Stadium de Toulouse)で、収容人員は33,150人です。街の中心キャピトル広場からはバスで30分、しかも初戦は昼間です。私の友人のようにサン=ドニを経験した後なら大丈夫でしょう。

ただ市内にはもう一つ「スタジアム」があります。「スタッド・エルネスト=ワロン」(Stade Ernest-Wallon)があります。元日本代表の日野剛志選手が2019年、所属していたトゥールーズのラグビーチーム「スタッド・トゥールーザン」(Stade Toulousain)の本拠でもあります。知らなくてフランス語が分からなければ、ちょっと紛らわしいですね。

スタジアム・ド・トゥールーズはサッカーファンにもなじみのある名前でしょう。日本が1998年、サッカーのワールドカップに初出場し、最初の試合(対アルゼンチン戦、0-1)をしたスタジアムだからです。

名物の肉とインゲン豆の煮込み・カスレ(Cassoulet)はぜひ食べてほしいですね。トゥールーズ式、カステルノダリ(Castelnaudary)式、カルカソンヌ(Carcassonne)式とあり、トゥールーズ式はガチョウのコンフィ(confit d’oie、コンフィ・ドワ)入りです。日本ではなかなか食べられません。

ちょうどチリ戦の前日9日、キャピトル広場で「トゥールーズ・ア・ターブル!」という、食イベントがあってカスレが気軽に楽しめそうです。

2戦目ニース、4戦目ナント

日本の2戦目は9月17日(日)21:00(日本時間18日4:00)、対イングランドで場所は南仏ニースです。会場はアリアンツ・リヴィエラ(スタッド・ド・ニース)です。世界的な観光地なので問題ないかと思います。困ったら、イングランドのユニフォームを着たサポーターに尋ねてもいいでしょう。彼らには英語が通じるし、かつ隣国の言語であるフランス語ができるイギリス人は多い印象です。

4戦目はアルゼンチンです。10月8日(日)13:00(日本時間20:00)、フランス西部ナントで対戦します。会場はスタッド・ド・ラ・ボージョワール(Stade de la Beaujoire)です。ナントはブルターニュ地方の中核市で、ブルターニュといえばバターやチーズ、海の幸ですので存分に楽しんでください。

生カキも「R」のつく月になり、おいしくなる季節です。カフェのメニューで「Fruit de mer(フリュイ・ド・メール、海の果物の意味)」とあれば、カキやエビなどシーフードがモリモリになったプレートのことです。ただし生もの、くれぐれも気をつけて。

1次リーグ上位2チームが決勝トーナメントに進出し、決勝は10月28日(土)21:00(日本時間29日4:00)です。

イングランド戦の直前(9/15)、航空管制官がストライキ予定

私が渡仏して最初に覚えた単語が「grève(グレーヴ、ストライキの意味)」でした。フランスのストの多さは知られています。ワールドカップ期間中も、航空管制官によるストライキが9月15日(金)に予定されています。イングランド戦(9月17日)の直前、移動は避けたほうがいいでしょう。

GrèveのほかにMouvement Social(ムーヴモン・ソスィアル)、Manifestation(マニフェスタスィオン、デモや集会の意味)も、ストや抗議活動を現す単語としてよくみられます。これらの単語を空港の張り紙などで見かけたら…あきらめましょう。

フランスの経済紙レゼコー(Les Echos)は8月28日、全国航空管制官組合(SNCTA)が賃上げ要求のためにストライキを招集すると報じています。

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トイレ問題:カフェで借りよう

私の友人はトイレも心配していました。パリの公衆トイレ(サニゼット<Sanisette>といいます)はほぼ無料になり、何とか使えるレベルです。温水洗浄便座が当たり前の日本の感覚からすると…ホテル以外、どこも厳しいでしょう。

どこにでもあるカフェで借りるのも昔からある手です。たいていトイレは地下にあるので、カウンターの向こうのムッシューに困り顔で「下に行くよ~」と指させば、うんともすんとも言わず「行きな」と貸してくれるでしょう。1ユーロぐらい置いていくか、小銭がないならエスプレッソ(2ユーロほど)でも頼めばよいと思います。たいてい暗くてちょっと引きますが、頑張って階段を降りましょう。

お土産にバターやチーズは…

フランスのおいしいバターやチーズなど、乳製品を持ち帰りたいと思うかもしれません。個人で食用するもので10kg以下であれば、検疫は不要でスーツケースに入れて持ち込めます。

運ぶには対策が必要です。バターは出発直前に購入し、アパートタイプのホテルなら冷凍庫で冷凍、またはホテルの冷凍庫に預けましょう。チーズは冷蔵庫でOKです。コンテやエメンタールといったハード系のチーズなら、問題なく運べる(直行便なら)と思います。

問題はバターですね。キャンプ用などの強力保冷剤を持っていくか、日本にも進出している冷凍食品チェーン「Picard(ピカール)」で、ポタージュやジュースなどを買って保冷剤替わりにしてもいいでしょう。

チリ戦、イングランド戦。チケットあります

私の友人は以下のチケットが余っているそうです。「もし行きたい方がいれば定価から10%オフにして、さらに日本円で4000円引きにする」と言っています。もし興味がある方がいれば、「ペンスポ」お問い合わせフォームからお尋ねください。

9月10日 日本-チリ戦:カテゴリー1 メーンスタンド1枚 定価116ユーロ
9月17日 日本-イングランド戦:カテゴリー1 メーンスタンド1枚 定価300ユーロ

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