日本サッカー協会(JFA)は、来たる2026年3月28日(日本時間3月29日午前2時)にスコットランド代表と英国グラスゴーのハムデン・パークで国際親善試合を行うことを発表した。日本代表は2026年3月31日(日本時間4月1日・午前3時45分)にロンドンのウェンブリー・スタジアムでイングランド代表と親善試合をすることが決まっている。ワールドカップ本番まで約3カ月と迫る重要な代表ウィークは、サッカー母国の2つのホームネイションと対戦することとなった。
28年ぶりのW杯出場
スコットランドがワールドカップ本大会に出場するのは9度目だが、実に1998年大会以来の長期ブランク明けの出場となる。日本の初出場が1998年フランス大会だから、8大会連続出場を決めた日本がワールドカップ史を刻んできた歳月とほぼ同じ間、スコットランドは世界の舞台から遠のいていたことになる。
そして初のグループステージ突破をかけて、グループCでハイチ、モロッコ、ブラジルと対戦する。FIFAランキング38位のスコットランドは、同組の3番手だろう。
1試合目のハイチに必勝を期して勝点3を稼いで、続くモロッコとブラジルに対しては守りを固めて引き分けを狙うのが定石のプランだ。
スコットランド代表は、世界的なスター選手が多いわけではないが、サッカー文化が発達しているイングランドやスコットランドで多くの選手がプレーしており、サッカーを熟知している。戦術を遂行する能力は高いレベルにあり、チーム一丸となって戦うことを徹底している。(下に記事が続きます)
青くないサムライブルー
スコットランドのチームカラーはダークブルー(紺色)で、日本代表と同じ青系だ。色が近いと競技の進行に支障が出る。
したがってホームチームに敬意を払い、日本はセカンドユニフォームを着用するのではないだろうか。スコットランド戦は、青くないサムライブルーを目にする数少ない機会となるはずだ。
日本代表は一体どの様なデザインのユニフォームで、このアウェイ戦に臨むのだろうか。そして、そのシャツを本大会で着用する機会は巡ってくるのかも注目だ。

リヴァプール・ダービーの主将対決
両チームのキャプテンを務める遠藤航(32)とアンディー・ロバートソン(31)は、イングランド・プレミアリーグの名門リヴァプールFCのチームメートとして共闘する間柄だ。
森保一監督はこの2連戦で大幅に選手を入れ替えて臨む可能性が高く、遠藤航がスコットランド戦に出場するかは定かではなく、直接対決が実現しても両選手とも守備の選手でポジション的にマッチアップはそれほどない。
しかし、試合に出場しようがしまいが、両主将のチームをまとめ上げるキャプテンシーは注目に値する。(下に記事が続きます)
前田は輝きを取り戻すか
スコットランドといえば、過去には中村俊輔、そして現在は前田大然など多くの日本人がプレーしてきたセルティックFCがお馴染みだ。
ハートのこもったハードなプレーが真骨頂の前田大然は、2025年夏にドイツ・ブンデスリーガのVfLヴォルフスブルクから大型オファーがあり、契約目前で本人も私物を整理するところまで話が進んでいたと言われている。しかし、クラブが代役を獲得できる見込みがつかずに合意に至らず目前で破談になった。
欧州5大リーグで活躍すれば、日本代表でのポジションもより確かなものとなる。
その後、前田は一時調子を落としていたが、今回のスコットランド戦はモチベーションを高めるいい機会になる。果たして「アンパンマン」のゴールパフォーマンスは、飛び出すだろうか。
ワールドカップの準備が最優先されなけれならないが、スコットランド対策として申し分ない逸材であり、森保一監督も起用について検討していることだろう。(下に記事が続きます)
仮想グループF
3月のスコットランド代表、イングランド代表との2連戦は、ワールドカップ組み合わせが決定してから初の国際親善試合となる。今後、森保一監督は、より具体的に対戦相手を想定したプランを組んでくるだろう。
スコットランドは、欧州プレーオフ・パスB(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニアのいずれか)の想定になりうる。
そして、イングランドは仮想オランダといったところだ。イングランドは選手層が厚く実力はオランダより僅かに上。
スタイルの違いこそあれ、長身の欧州強豪チームという点は共通している。
イングランド相手に善戦できれば、本番のオランダ戦で気後れする心配は、なくなるだろう。
森保一監督は、予行演習を行うと同時に、秘策を温存することも考えているだろう。森保ジャパンの目の前の戦いを観ながら、どんな爪を隠しているのか思索にふけるのも一興だろう。(下に記事が続きます)
スコットランド代表データ
- FIFAランキング(2025年12月22日更新):36位
- 日本代表の過去の対戦成績:1勝0敗2分(2得点0失点)
- ワールドカップ:グループステージ
- ユーロ(欧州選手権):グループステージ
スコットランド代表は、2026年北中米ワールドカップ・ヨーロッパ予選でデンマーク、ギリシャ、ベラルーシと対戦し、4勝1分1敗の勝点13でグループ首位となり本大会出場を決めた。
スコットランドのワールドカップ出場は1998年以来のこと。スティーヴ・クラーク監督が2019年に就任すると、欧州選手権に2020年、2024年と2大会連続で出場を果たし、コンスタントに国際舞台に上がっている。
森保監督「フィジカル強い相手に底上げ」
日本代表の森保一監督のコメント:現在日本人選手が多数プレーするスコットランドで、スコットランド代表と対戦できることをとても嬉しく思います。FIFAワールドカップ2026本大会を見据えた対戦で、フィジカル的にも恵まれた強いチームは、我々のチーム力の底上げを図るなかでベストな相手だと思います。スコットランドの方たちが非常に情熱的なことは世界的にも知られています。その熱狂的なサポーターがつくるスタジアムの雰囲気に揺さぶられないよう、プレッシャーに打ち勝ち、我々も日本一丸で勝利を掴み取りたいと思います。

Pen&Sports ニュースレター(無料)に登録する
スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]は毎週、無料ニュースレターを配信しています。原田亜紀夫編集長が勝ち負けを伝えるだけに終わらない、舞台裏のストーリーや本質に焦点を当てたコラムをお届けします。読めばニュースの見方が多面的になり、きっと気づきがあるはずです。登録・解除はいつでも可能です。





![Pen&Sports[ペンスポ]スポーツ特化型メディア](https://sports.pen-and.co.jp/wp-content/uploads/2026/01/スポーツを深くしる手書き_白字.png)




\ 感想をお寄せください /