オランダ・ドイツの2か国で開催中の第27回IHFハンドボール女子世界選手権で日本代表(おりひめジャパン)は2025年12月5日午後6時(日本時間6日午前2時)、メインラウンドの2戦目でハンガリーと対戦する。おりひめジャパンにとっては因縁の相手だ。2024年4月、ハンガリー・デブレツェンで行われたパリ五輪世界最終予選。完全アウェイの会場で、5点差以上の勝利ならパリ五輪出場が決まる舞台で28-37の大差で敗れ、1976年モントリオール五輪以来となる自力での五輪出場の道が断たれた。その最終決戦の相手がハンガリーだった。

その時、ハンガリー選手たちがユニホームの上から「Ticket to Paris」というTシャツを着て輪になって喜ぶ姿を日本の選手たちは呆然と見つめるしかなかった。そのなかには、相澤菜月、佐原奈生子、中山佳穂、初見実椰子、金城ありさ、秋山なつみ、佐々木春乃、吉留有紀、岡田 彩愛、石川空、亀谷さくらら今回の女子世界選手権代表メンバーが11人いた。彼女たちにとってハンガリー戦はリベンジの機会になる。
パリ五輪に出場したハンガリーは6位と健闘した。自国開催だったEHF EURO 2024ではフランスに競り勝って3位となり表彰台に立った。今回の世界選手権でもイラン、セネガル、スイスに勝って予選ラウンドグループBを1位で突破。2025年12月3日にあったメインラウンド初戦も、日本が27-31で敗れたルーマニアに34-29で快勝した。ここまで4連勝の負けなしで、準々決勝進出に手をかけている。逆に日本はハンガリーに負けた時点で準々決勝進出の可能性は消える。
#42クルイベル、#19マートンに要注意

ハンガリーが近年、安定した成績を残せているのはなぜか。それは、過去10年間にユースやジュニア女子代表で好成績を残した選手たちの多くが、シニア代表に完全に定着したことが一つの理由だ。特にRBカトリン・クルイベル(26)、CBペトラ・ヴァモシュ(25)、CBチェンゲ・クチョラ(25)はキャリアの絶頂期を迎えている。特にクルイベルはリーダーシップを発揮するチームの中心でEHF EURO 2024の得点王。日本は前回対戦したパリ五輪最終予選で、彼女一人に11得点を許して苦しめられた。
今回のIHF女子世界選手権でも42番を背負うRBクルイベルは19番のLWグレタ・マートン(25)とともに、4試合で21得点ずつをマークしている。絶好調だ。
さらに新戦力のCBペトラ・シモン(21)にも警戒が必要だろう。大会開幕1ヶ月前となる11月に21歳を迎えたばかりだが、前年の活躍が評価されて、2024年IHF最優秀若手女子選手に選出された。今回のハンガリー代表でブレークする可能性がある。(下に記事が続きます)
2年後のホスト国、8強狙う
2年後の2027年、ハンガリーはIHF女子世界選手権の開催国になることが決まっている。そのためにも、今大会には並々ならぬ闘志を燃やしており、12年ぶりに世界トップ8への返り咲きを狙っている。おりひめジャパンにとっては、難敵になりそうだ。
日本の試合日程[会場:ロッテルダム・アホイ]
| 日付 | 現地時間 | 日本時間 | 対戦相手 |
|---|---|---|---|
| 2025/12/05(金) | 18:00 | 翌02:00(12/6) | ハンガリー(B1位) |
| 2025/12/07(日) | 15:30 | 23:30 | セネガル(B3位) |
メインラウンド(グループⅠ)・日本の成績
| 日付 | 対戦相手 | 結果 | 勝敗 | 前半/後半 | ペンスポ記事 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025/12/3 | スイス | 27-21 | ○ | (13-10 / 14-11) | 記事 |
| 2025/12/5 | ハンガリー | – | – | (-) | |
| 2025/12/7 | セネガル | – | – | (-) |
ペンスポニュースレター(無料)に登録ください
スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]ではニュースレター(メルマガ)を発行しています。「へぇ」が詰まった独自ニュースとスポーツの風を届けます。下記のフォームにメールアドレスを記入して、ぜひ登録ください。





![Pen&Sports[ペンスポ]スポーツ特化型メディア](https://sports.pen-and.co.jp/wp-content/uploads/2023/06/logo_sports_wh.png)




\ 感想をお寄せください /