MENU
ニュースレターに登録する

「今週の1本」やイベント案内など、スポーツの風をお届けします。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

【バレーボール】ミラノ・大塚達宣、2年目の自信。「イタリア語の会話、100%理解」

パワーバレーミラノでイタリア2年目を迎える大塚達宣(写真提供:Powervolley Milano)
グロッタッツォリーナ戦での渾身のプレーをみせる大塚達宣=2025年11月19日、写真提供:Powervolley Milano
  • URLをコピーしました!

2025年世界バレーでまさかの予選敗退を喫した約1か月後、日本代表選手はそれぞれの所属チームへと戻り、各国のリーグで熱い戦いを繰り広げている。カナダ戦では途中出場ながらも7得点と奮闘を見せた大塚達宣(25)は、昨シーズンから所属するミラノでイタリア2シーズン目を迎えた。前半第7節、全国制覇を共に果たした洛南高校の同期・垂水優芽(25)が所属するチステルナとの対戦後、コートに座ってストレッチをする大塚に、今シーズンの意気込みや新チームの様子を聞いた。

第7節チステルナ対ミラノの試合後、コートで話す垂水優芽と大塚=2025年11月22日、中山写す
第7節チステルナ対ミラノの試合後、コートで話す垂水優芽と大塚=2025年11月22日、中山写す
目次

25歳にして「年長組」に

2025年11月19日、グロッタッツォリーナ戦でストレート勝ち(写真提供:Powervolley Milano)
グロッタッツォリーナ戦でストレート勝ち2025年11月19日、写真提供:Powervolley Milano

イタリア挑戦1シーズン目の昨季は、経験豊富な選手から多くを学ぶシーズンだった。一方、今季のメンバーは大幅に若返った。まだ10代の選手が3人もおり、この11月に25歳になったばかりの大塚も、14人中上から数えて6番目になるのだそう。もはや「ミラノの顔」となり、今季キャプテンに抜擢されたベルギー代表のOPレゲルスも若干23歳。ただ若手が多いだけでなく、昨季から残った選手はたったの5人で、残り9人は新加入の選手だ。

「ピアッツァ監督が築いてきたチームの軸をぶらすことなく、でも今季メンバーでのシステムや雰囲気をしっかり作っていきたいですね。自分も含めて残っているメンバーが引っ張っていかないとな、という気持ちを持っています」

昨季、OHのスタメンはカジスキ(ブルガリア)とルアティ(フランス)という世界的に知られるベテランの2人。昨年11月のペルージャ戦で取材した際、控えだった大塚とガルディーニ(イタリア)は「ポジションを奪いにいきますよ」と語っていた。しかし今季の大塚は、今まで全試合スターティング・シックスに名を連ね、安定したプレーを見せている。(下に記事が続きます)

「言葉勉強しないと生き残れない」

昨季からバリエーション追加に取り組んでいるサーブ(写真提供:Powervolley Milano)
昨季からバリエーション追加に取り組んでいるサーブ(写真提供:Powervolley Milano)

昨シーズンと立場は変わったが、まだ2シーズン目。言語も違う、雰囲気も違う、自炊など身の回りのことも全て自分でやらないといけない。日本とは違うストレスがかかるなか、成長していくためにはまだまだチャレンジャー精神が必要だ。

「特に言語をしっかり勉強しないとチームでも信頼してもらえるポジションに行けないですし、ここでは生き残れませんから」

タイムアウトもミーティングも練習も、全てイタリア語での会話は100%理解できており、言語に対するストレスはもう感じない。たった1年でそのレベルにまで語学が上達できるのは驚くべきことだが、それも昨季の到着直後インタビューで言っていた「分からない単語は聞いて書いて覚える」など、今も続ける日々のたゆまぬ努力の賜物だろう。

「その上でしっかりパフォーマンスを出すことができれば、この上ない自信になります」と語る表情は、実直そのものだ。(下に記事が続きます)

すべてはバレーボールに集中するため

パワーバレーミラノでイタリア2年目を迎える大塚達宣(写真提供:Powervolley Milano)
パワーバレーミラノでイタリア2年目を迎える大塚達宣(写真提供:Powervolley Milano)

毎日良い経験をして濃い時間を過ごしているのは昨シーズンと同じだが、オフの過ごし方はだいぶ変わった。昨年のオフ日は町にとちょくちょく出かけていたが、今シーズンはまだ一度もミラノの中心街に行っていないと言う。

「スーパーに行って欲しいものとか、我慢せずに買う。自分に必要なものにはお金は使う、そういう所でストレスをためたくないじゃないですか」

それは服とかですか?と聞くと、「マットレスとか」と意外な答えが返ってきた。他にもフローリング床でストレッチするためのマットなど、つまり質の良い睡眠やしっかりとしたストレッチで体を労わり、バレーボールに全フリする。そのためにしたいこと、やるべきことを我慢するストレスは徹底的に排除しているのだ。

ただ、必要なストレスはある。それは試合の中でのプレッシャーや、できないことをクリアしていくプレッシャー。後者はプレーだけでなく、昨季に体験した「初めて電車に乗ること」「スーパーで一人で買物すること」も含む。その成功体験を糧にして、成長を続けられるからだ。(下に記事が続きます)

「盤石のシステム」と「化学反応」が4強のカギ

2025年11月15日、パドヴァ戦で見せたスーパーセーブ(写真提供:Powervolley Milano)
パドヴァ戦で見せたスーパーセーブ=2025年11月15日、写真提供:Powervolley Milano

大塚をデータで見てみよう。第7節終了時点で総得点はOPレゲルス、もう1人のOHレチネに続く81点でチーム内3位。しかし注目すべき数字はレセプションだ。レチネの約2倍、リベロのカターニャの約1.5倍である192本を受けながら、成功本数でリーグ3位につけている(ベスト20内でもレセプション数は1位)。リーグ公式サイトのデータでは存在しないが、ディグ、特につなぎでも大きく貢献。第6節パドヴァ戦で見せたスライディングキックでのカバーは会場を大いに沸かせた。

新規加入セッターは、自チームアタッカーからも「どこに上げるか分からない」と言われるクレリング。テンポも速いが、どの場面でも積極的に攻撃に入っていかないといけない。コンビは合ってきているものの、絶えず完璧を目指していかないと勝てないのがイタリアリーグ。「今季は今まで以上にチームの力量の差が少なく、どこが勝つか分からない」と大塚は予想するが、それはミラノにも大きなチャンスがあるということだ。

ミラノ持ち前の「誰の責任なのか分からないボールがない綿密なシステムバレー」、そして「強靭なフィジカルプレーヤーはいなくても各自がしっかり役割を果たすチームバレー」をしっかり遂行し、「化学変化を起こしてエネルギーを炸裂させること」ができれば、昨年どちらも準々決勝で敗退した、プレーオフとコッパイタリア4強は決して非現実的ではない。

しんどい思いをして、つないでつないで、1点をもぎとっていくーーー。2シーズン目にしてすっかりチームにフィットし、今ではそれを最も体現するプレーヤーになりつつある大塚。大混戦が予想されるスーペルレガで、ますます存在感を増してゆくだろう。

ペンスポニュースレター(無料)に登録ください

スポーツ特化型メディア“Pen&Sports”[ペンスポ]ではニュースレター(メルマガ)を発行しています。「へぇ」が詰まった独自ニュースとスポーツの風を届けます。下記のフォームにメールアドレスを記入して、ぜひ登録ください。

個人情報の扱いはプライバシーポリシーをご覧いただき、同意の上でお申し込み下さい。

  • URLをコピーしました!

\ 感想をお寄せください /

コメントする

目次