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2028ロサンゼルス五輪 | 詳細スケジュールが明らかに。大会組織委発表

前回1984年ロサンゼルス五輪のアメリカ代表チームを支援するバドワイザーの希少な電飾サイネージ≒都内で原田写す
前回1984年ロサンゼルス五輪のアメリカ代表チームを支援するバドワイザーの希少な電飾サイネージ≒都内で、原田写す
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2028年ロサンゼルス五輪の競技日程の全体像が見えてきた。

ロサンゼルス五輪(LA2028)大会組織委員会は2025年11月12日(現地時間)、競技日程の詳細を発表した。この日程は大会3年前の2025年7月14日に発表された大まかなスケジュールをより精査した詳細バージョン。開会式は2028年7月14日に行われ_7月30日の閉会式で幕を閉じるが、ハンドボール、ホッケー、バスケットボールなどの7競技は開会式2日前の7月12日から競技がスタートする。2大会ぶりに復活する野球は、開会式前日の7月13日に開幕。原案からMLB選手が出場可能となる期間に前倒しされ、配慮がなされた。

近年の五輪との抜本的な違いは、花形競技の陸上と水泳の順番が真逆となり、「陸上が先、水泳があと」になることだ。参加選手の出場枠が史上初めて、女子が過半数となり、女子アスリートによりスポットライトを当てる主催者の意図も垣間見える。観戦チケットは、2026年1月から公式サイトで受付がスタート。ニュースレターに登録すれば、最新情報を受け取ることができる。

ロサンゼルス五輪(LA2028)のポイント
  • ロサンゼルスで夏季五輪が開催されるのは1932年と1984年に続き3度目
  • ロサンゼルスはロンドン、パリに続き夏季五輪を最多3回開催する都市となる
  • 五輪史上最大規模の大会となり、49会場で36競技51種別、351種目を実施(パリ五輪は32競技329種目)
  • 11,200選手が参加する(前回パリ五輪は10,500人)
  • 全団体競技で初めて男子と同数以上の女子チームが出場、全選手の 50.5% が女子に
  • カヌースラロームとソフトボールはロサンゼルスから空路で3時間、約1900キロ離れたオクラホマシティで開催
目次

陸上が先、水泳があとのワケ

オリンピックの花形競技でいうと、近年の大会では開会式が終わると、その週は水泳が幕を開け、後半は陸上でフィナーレというのが常である。それがロサンゼルス五輪では「陸上が先、水泳があと」に順番がひっくり返る。ただし、マラソンだけは例外だ。五輪の伝統に従い、女子は15日目の7月29日、男子は16日目の7月30日に競技を行う。

陸上競技が水泳に先駆けて五輪のスケジュールに組みこまれたのは1968 年メキシコシティ大会が最後だ。それ以降はずっと「水泳が先、陸上があと」だった。なぜ、ロサンゼルス大会では順番を逆にするのか。

その理由は会場のやりくりにある。

ロサンゼルス記念コロシアムと2会場同時開催で開会式が行われるソフィ・スタジアム(五輪期間中は 「2028 スタジアム」と改名)は、競泳の会場を兼ねている。開会式が行われたあと、普段はNFLアメフトチームの本拠地として使用されているフィールドに競泳プールと、3万8千人の観客を収容する仮設スタンドを組む。そのトランジション(場面転換)には少なくとも数日の時間がかかるため、開会式翌日から競泳をスタートさせるスケジュールは現実的ではなかったのだ。

ソフィスタジアム内に設置される水泳会場のイメージパース=世界水泳連盟のSNSより

大会組織委の最高選手責任者、五輪競泳で4度の金メダルに輝いたジャネット・エバンス氏は「これまで開会式に縁がなかった水泳選手が開会式に参加できる機会が増えるだろう」などと説明したが、これは後付けだ。

陸上女子100、前例ない同日に予選、準決、決勝

一方、開会式翌日の7月15日から開幕する陸上競技はオリンピック史上初めて、世界最速の女子アスリートを決める女子100メートル決勝を大会初日に組みこんだ。

だが、考えてみてほしい。決勝を初日に行うということは、予備予選、予選(持ちタイム上位のファイナリスト候補はここから登場)、準決勝もその当日に行うということだ。

大会組織委(LA28)の幹部は、「DAY1(第1日)は、世界最速の女子アスリートたちによるショーケースでスタートしたい」と説明しているが、決勝に残る選手は1日に100mを少なくとも予選、準決勝、決勝の3本走る前代未聞の負担を強いられる。これまでの五輪で女子100メートルが予選から決勝まで1日に3本のレースを実施したことはなく、1983 年に始まった世界陸上でも、前例がない。

これには大会組織委のアスリート委員でIOC委員でもある陸上競技出身のアリソン・フェリックス氏、2008年北京五輪で400m障害に出場したクイーン・ハリソン氏も加わって議論を重ね、反対意見も出たというが、大会組織委側が押し切った形だ。

一方、男子100 メートルの日程は、7月15日午前に予備予選と予選が行われ、翌16日に準決勝と決勝。上位選手は予選から準決勝まで1 日以上間隔が空く。(下に記事が続きます)

大会初日(DAY1)には女子決勝種目が目白押し

開会式翌日の7月15日(DAY1)には女子決勝種目が集中開催される。ベニスビーチで女王が決まる金メダル第1号は2000年シドニー大会から採用された女子トライアスロンになる。ほかにも、柔道女子49キログラム級、フェンシング・エペ個人、カヌースラローム・カヤックシングル、女子ラグビーセブンズ、女子10mエアライフル、陸上女子砲丸投げ、そして女子100メートルと、1日に開催される女子決勝の数が最も多い日となる。

スーパーサタデーにピーク

大会15日目の7月29日は通称「スーパーサタデー」と呼ばれる特異日だ。

この日には23競技で26の決勝種目が行われ、ロサンゼルス五輪が最も忙しく、祝祭感に包まれる日になるだろう。団体競技の金メダルマッチ・銅メダルマッチ計15試合と個人競技の決勝15種目もこれに含まれる。スーパーサタデーに、五輪金メダリストが決定する競技は、アーティスティックスイミング、女子マラソン、バスケットボール、ビーチバレー、BMXフリースタイル、ボクシング、カヌースプリント、クリケット、自転車トラック、馬術、サッカー、ゴルフ、ホッケー、ラクロス、新体操、ソフトボール、スポーツクライミング、水泳、卓球、テコンドー、バレーボール、レスリング、重量挙げだ。(下に記事が続きます)

野球、ドジャースタジアムで7/19決勝

2大会ぶりに復活する野球・ソフトボール。野球は7月に公表された日程案では7月15日~20日とされていたが、MLB 選手が出場できるようにと、開会式前日の7月13日競技開始に前倒しされた。会場は大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が所属するロサンゼルス・ドジャースの本拠地、ドジャー・スタジアム。決勝、3位決定戦は7月19日に行われる。

クリケットは128年ぶりに正式競技として復帰し、女子決勝は7月20日、男子決勝は7月29 日にある。

1908年ロンドン五輪で正式競技となり、後にデモンストレーション競技となったラクロスも復活し、7月29日に男女決勝が行われる。

新競技のアメリカンフラッグフットボールとスカッシュは7月15日に五輪初登場となる。

混合種目追加のトレンド続く

2028年ロサンゼルス五輪は36競技で351種目が行われる。パリ大会より22種目増えた。

なかでもIOC(国際オリンピック委員会)が提唱するジェンダー平等の観点から、各競技でミックス(男女混合)種目を追加するトレンドはなお続き、2028年ロサンゼルス五輪からは陸上競技(混合400メートルリレー)のほか、ゴルフ、アーチェリー(コンパウンド弓)、ローイング(ビーチスプリント)、卓球、新体操でミックス(男女混合)のチーム戦が行われる。新種目となる新体操混合チーム競技の競技形式は後日確定、発表される。

既存競技では、女子サッカー、3×3バスケットボール、水球の出場枠が拡大され、女子ボクシングの新階級が追加される。水泳とスポーツクライミングのメダル種目も増えた。

ロサンゼルス五輪36競技351種目の詳細

ダイナミックプライシングは採用しない

ロサンゼルス五輪の競技には約1,400 万枚のチケットが用意されるが、価格の詳細は未発表。大会組織委員会幹部は、需要と供給に応じて価格をリアルタイムで変動させるダイナミックプライシングは採用しないと述べている。観戦チケットは、2026年1月から公式サイトで受付を始める。ニュースレターに登録して、最新情報を受け取ることができる。

LA28パラリンピックの競技スケジュール(種目別日程)は、2025年末近くに発表される予定。

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