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【バレーボール】ペルージャ開幕7連勝、単独首位に。石川祐希は第3セット終盤に出場

ターラントーペルージャ
ペルージャのワシム・ベンタラ(左)がターラントの2枚ブロックを打ち抜く=2024年11月10日、提供・セリエA
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バレーボール男子のイタリアリーグ1部セリエAは2024年11月10日(日本時間11月11日)、レギュラーラウンドの第7節が各地であり、日本代表の石川祐希が所属するペルージャは、敵地でターラントをセットカウント3-0(25-18,25-14,31-29)で退けて連勝を7に伸ばし、単独首位に立った。ターラントは5敗目で一つ順位を下げて9位に後退した。ペルージャはこの勝利で前半戦上位8チームによるコッパ・イタリアの出場権を確定。この試合のMVPは15得点を挙げたペルージャのOPワシム・ベンタラが獲得した。

前節まで6連勝中だったピアツェンツァはルーベ・チヴィタノーヴァにストレートで初黒星を喫した。そのため、開幕からの7連勝は12チーム中ペルージャのみとなった。今季昇格したユアサバッテリー・グロッタッツォリーナは7連敗、初勝利が遠い。(記事下に順位表)

目次

楽勝ムード一転、第3セットにピンチ

ペルージャの石川祐希はリーグ戦5試合連続のベンチスタートだった。直近の2試合はリードされた第1セット途中からコートに送られて「ゲームチェンジャー」としての役割を果たしたが、この日は格下ターラントに2セットを連取するまで一度も相手にリードを許すことなく、楽勝ムード。石川と同じポジションのOHプロトニツキ、セメニウクも安定したプレーで得点を重ね、ロレンツェッティ監督もどこか余裕しゃくしゃく。試合中は笑顔を浮かべ、2セット目終了までタイムアウトをとることもなかった。

ところが、第3セットで潮目が変わる。両チームにサーブやアタックのミスが続き、スコアボードの得点は行ったり来たり。両チームともになかなかブレイクが取れず、ピリッとしない展開のままもつれた。

ペルージャが23-20から3連続ポイントを許し、23-23の同点に追いつかれた場面がこの試合の最大の山場、分岐点だった。

プロトニツキがレフトから放ったアタックがターラントのOHファブリツィオ・ジローニの1枚ブロックに完璧にシャットされた。ターラントにこのゲーム最大のビッグプレーが飛び出したその場面。首筋に血管が浮き出るほど悔しがるプロトニツキに代わって、コートに送り出されたのが石川だった。

ロレンツェッティ監督は毎週のリーグ戦に加えて、11月13日(同14日)から欧州チャンピオンズリーグが始まる過密日程を考慮して、この日は石川を温存する考えだったに違いない。それでも、相手をこれ以上のせてはいけない場面で石川をワンポイント起用したのは、監督の信頼の証だろう。コートに入った時の石川の、フレッシュな笑顔が印象深かった。ムキになったチームを、鼓舞するというよりはその笑顔で「まあまあ、落ち着けよ」となだめているように見えた。

26-26で再び石川に代わってコートに戻り、冷静さを取り戻したプロトニツキはマッチポイント。相手ブロックの跳ね返りをダイレクトで突き刺して、試合を決めた。石川はこの日、無得点だったが、ペルージャの3-0の勝利には間違いなく欠かせないピースだった。

セリエA順位表[2024.11.10現在]

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順位チーム勝点試合数
1ペルージャ19770
2トレンティーノ18761
3ピアチェンツァ17761
4チヴィタノーヴァ13743
5ヴェローナ12743
6ミラノ12844
7パドヴァ10734
8モデナ9734
9ターラント7725
10チステルナ6826
11モンツァ4725
12グロッタツォリーナ2707
セリエA公式サイトより

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