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【男子マラソン】池田耀平、ベルリンで2時間5分12秒 | 日本歴代2位

ベルリン・マラソンで日本歴代2位の2時間5分12秒をマークした池田耀平= 2024年9月29日、写真:AP/アフロ
ベルリン・マラソンで日本歴代2位の2時間5分12秒をマークした池田耀平= 2024年9月29日、写真:AP/アフロ
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ブランデンブルク門を背にしたフィニッシュラインで日本人男子マラソンランナーが会心の好記録を樹立した。1974年に誕生して今年50周年を迎えたベルリン・マラソン(BMW Berlin Marathon 2024)が2024年9月29日、ドイツ・ベルリン市街地の42.195キロで行われ、男子は日本の池田耀平(Kao)が日本歴代2位の2時間5分12秒で6位に入った。

目次

日本記録にあと16秒に迫る

自身3度目のマラソン。池田は鈴木健吾(富士通)が2021年にびわ湖でマークした日本記録まであと16秒に迫る力走をみせた。初マラソンだった2023年2月の大阪でマークした2時間6分53秒の自己記録を1分41秒更新し、来年の東京世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)も突破した。

池田は中間点を1時間2分25秒の日本記録ペースで通過。30キロ過ぎからの5キロを14分32秒とペースアップしたが、40キロ過ぎからそのツケが響いてペースダウンした。ただレース全体は後半のハーフも1時間2分47秒でまとめ、ほぼイーブンで走り切った。

アジア大会で失速、パリ挑戦断念を経て

池田は静岡県島田市出身、1998年6月22日生まれの26歳。島田高3年時の全国インターハイ1500mで5位入賞したスピードを兼ね備える。

日体大ではエースとして箱根駅伝などで活躍した。パリ五輪マラソン代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場資格を得たていたものの、まだ戦える実力がないと判断して回避した。2023年10月に初めて日の丸をつけて杭州アジア大会に出場したが、終盤に失速して2時間15分04秒の6位に終わった。

池田はレース後、「去年のアジア大会で失敗し、今春の東京マラソンも故障でキャンセルした。今回、こうしてまとまった形で結果が残せて報われた。うれしい」とコメントした。(下に記事が続きます)

「高岡監督のもと、世界を目指せると思った」

池田は元男子マラソン日本記録保持者で2時間6分16秒(2002年シカゴ)の記録を持つ高岡寿成監督を慕って2021年にカネボウ(現Kao)に入社した。カネボウ陸上部は2022年10月から運営母体を傘下のカネボウ化粧品から花王に移管し、再出発した。

池田のカネボウ陸上部入部の動機は「日本一の監督のもとで世界を目指せると思ったから」だという。筆者は高岡さんが現役時代、北京五輪選考レースだった2007年福岡国際マラソンの担当記者で、高岡さんのラストレースとなった2008年4月のパリ・マラソンは現地で取材している。今回のベルリン・マラソンで池田はそのあこがれの高岡さんが持つ名門カネボウ(現Kao)歴代記録(2時間6分16秒)も22年ぶりに更新した。筆者自身にとっても感慨深いレースだった。(下に記事が続きます)

女子の細田5位、松田は6位

ベルリン・マラソンでは日本勢女子も健闘し、パリ五輪代表補欠の細田あい(エディオン)が2時間20分31秒の5位、2023年世界選手権(ブダペスト)代表の松田瑞生(ダイハツ)が2時間20分42秒の6位だった。

優勝は男女ともエチオピア勢。男子は2023年世界選手権(ブダペスト)6位のミルケサ・メンゲシャ(エチオピア)が2時間3分17秒、女子はティギスト・ケテマ(エチオピア)が2時間16分42秒で制した。

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コメント一覧 (2件)

  • 原田編集長 こんにちは。
    (9/21、TOKYO2020から未来への伝言、2次会に参加した伊原理佳です。はしゃぎすぎて大変失礼いたしました。)ベルリンマラソン取材されたのですね。大変お疲れ様でした。池田選手、素晴らしい活躍でした。パリで走っていたら、、と、つい思ってしまいますが、原田さんの記事から彼のこれまでの思いなどが伝わってきて、これからの未来を応援したくなりました。また、原田さんが高岡監督のラストレースを取材されたこと、今回は池田選手がその記録を22年ぶりに抜いたことなど、それはもう感慨もひとしおですね。そしてQちゃんが松田さんと早朝のベルリンを楽しそうに走ってましたね。
    お体に気を付けてご活躍下さい。

    • 伊原さん記事をお読みいただき、コメントもありがとうございます。ベルリンには行けませんでしたが、レースはつぶさにウォッチしていました。池田選手の頭の中にはタイムで「高岡さん超え」の目標があったからこそ後半も粘れたのではと思います。「五輪」がくれた伊原さんとのご縁に感謝しています。

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